福岡晃子(accobin / チャットモンチー済)による初の随筆集「おかえり」がミルブックスから刊行される。
「おかえり」は福岡が自身の半生をテーマに書き下ろした随筆集で、バンド結成を決心した人生初ライブ、運命のバンドとの出会い、チャットモンチー最後のワンマンライブとなった日本武道館公演、出産を経て徳島の海町へ移住を決断した日、そして新しい命が教えてくれた人生で一番大切なことなどについてつづられている。なお本作の装画は今日マチ子が担当。発売は4月16日頃を予定しているとのことだ。
福岡は本作について、「文章を書くことは、歌詞を書くこととはまた違う世界で、だからこそ今まで見たことのない景色を体験することができました。わたしはあの時、本当は何を思い、何を感じていたのか。今だから言葉にできたこともありますし、未だに言葉にできないことも正直に綴ってあります」とコメントしている。
また「おかえり」刊行記念イベントが、4月13日と14日に福岡が運営するイベントスペースの徳島・OLUYO、6月1日に東京・北とぴあ ドームホールで実施される。
福岡晃子 コメント
文章を書くことは、歌詞を書くこととはまた違う世界で、だからこそ今まで見たことのない景色を体験することができました。わたしはあの時、本当は何を思い、何を感じていたのか。
今だから言葉にできたこともありますし、未だに言葉にできないことも正直に綴ってあります。
徳島に移住して、わたしは「わたし」を迎え入れることができました。その軌跡を、この本を通してお伝えできれば幸いです。
藤原康二氏(ミルブックス) コメント
福岡晃子さんに随筆集の執筆をお願いしたのは2022年の夏。ソロアルバムの制作、初のソロツアー、提供楽曲の制作、そして育児に多忙な中、毎月1作のペースで執筆いただき、2年の歳月をかけて全て書き下ろしのまっさらな初随筆集「おかえり」が完成しました。
人生を変えてくれた恩師。天国と地獄を同時に見た衝撃のライブ体験。運命のバンド・チャットモンチーとの出会い。苦難続きのデビュー前のツアー珍道中。チャットモンチー最後の武道館公演と、完結に至るまでの正直な心の葛藤。コロナ禍と出産を同時期に経験し、徳島の海町へ移住してからの3年間の暮らし。そして愛息が教えてくれた本当に本当に大切なこと。
毎月原稿が届くたび、私は仕事も忘れてすっかり楽しみながら、心を揺さぶれながら熟読しました。時には声を出して笑ったり、彼女の心情に寄り添い思わず涙を流すこともありました。ここまで心を曝け出して書いていいのだろうか? そんなことを考えてしまうほど、自身をひとつも包み隠さず、真摯に随筆と向き合ってくれました。
装画は人気漫画家「今日マチ子」さんに描き下ろしていただき、徳島の海町の豊かな時間を表現した美しい装釘に仕上がりました。
チャットモンチーの「あっこちゃん」の顔しか知らない人、そしてチャットモンチーを全く知らない人にも、脆く弱いけれど、誰よりも強く優しい福岡晃子という人間の今の姿を読んでほしいと、心から願っております。
福岡晃子「おかえり」刊行記念イベント
トーク&サイン会
2024年4月13日(土)徳島県 OLUYO
2024年4月14日(日)徳島県 OLUYO
ライブ&トーク&サイン会
2024年6月1日(土)東京都 北とぴあ ドームホール