スカートの新曲「君はきっとずっと知らない」が、5月10日公開の松居大悟監督最新作「不死身ラヴァーズ」の主題歌に決定した。
高木ユーナによる同名マンガを原作とした「不死身ラヴァーズ」は、両想いになった瞬間にこの世界から忽然と消えてしてしまう甲野じゅんと、彼を“運命の相手”と信じて追いかける長谷部りのの姿を描いた作品。原作に魅了された松居監督が「諦めることができなかった」と、10年以上にわたり構想を練り続けて映画化されることとなった。りのを初の映画単独主演となる見上愛、彼女の運命の相手役・じゅんを佐藤寛太が熱演。メインキャストとして落合モトキ、大関れいか、平井珠生、米良まさひろ、本折最強さとし、岩本晟夢、アダム、青木柚、前田敦子、神野三鈴といった面々が名を連ねている。
スカートは本作の主題歌だけでなく劇伴も担当する。松居監督はスカートにオファーにした経緯について、「消えながらも突き進むラブストーリーには、透き通るようなメロディが流れたらいいなと思っていました。登場人物の心情を追い抜くことなく、追いかけることなく、並走しながら景色が広がるような。そんなことをイメージして、スカート澤部さんの歌声やメロディに憧憬を描いて、お願いしました」と説明。これに対して澤部渡は「りのでありながら、りのになりすぎず、物語を包めるような曲を書くのはとても気の張る作業でしたが結果的にすこし不思議で噛み応えのあるポップ・ソングを投げることができて今(というか曲ができてからずっと)、私は本当に嬉しい気持ちでいます」とコメントしている。
YouTubeでは「君はきっとずっと知らない」が流れる映画の予告映像を公開中。
松居大悟監督 コメント
消えながらも突き進むラブストーリーには、透き通るようなメロディが流れたらいいなと思っていました。登場人物の心情を追い抜くことなく、追いかけることなく、並走しながら景色が広がるような。
そんなことをイメージして、スカート澤部さんの歌声やメロディに憧憬を描いて、お願いしました。
澤部さんは打ち合わせ時に、劇中でりのが歌う既成の楽曲があることを大事に思ってくださって、「主題歌は映画のためにも、自分がやらないほうがいい」と言っていて。その言葉を受けて、変ですけど、そう考えていただける澤部さんにぜひ主題歌もやってもらいたいなと思いました。
作ってもらえないかな、どうかなとソワソワしてましたが、結果、映画音楽と主題歌の全てを澤部さんに手がけていただきました。そして、とってもいいんです!
何かをわかることではなく、わかったふりすることではなく、わかろうとすることに光が当たるような作品になった気がします。
澤部渡(スカート) コメント
(松居監督のコメントにもありましたが)「不死身ラヴァーズ」のラッシュを観た時、りのが歌っている劇中曲こそこの世界の主題なのでは?と考えてしまい、実際にその曲の方が相応しいのではないか、と提案してしまったぐらいなのですが、監督から「その曲がエンディングだと、りのの物語になりすぎる」と言われた時に腑に落ちたのでした。
りのでありながら、りのになりすぎず、物語を包めるような曲を書くのはとても気の張る作業でしたが結果的にすこし不思議で噛み応えのあるポップ・ソングを投げることができて今(というか曲ができてからずっと)、私は本当に嬉しい気持ちでいます。