幾田りら、あのが本日3月18日に東京・UDX THEATERで開催された映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」前章の高校生限定試写会の舞台挨拶に登壇した。
高校生の質問に回答
3月22日に前章、5月24日に後章が公開される「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」は、浅野いにおの同名マンガを原作としたアニメーション映画。上空に巨大な宇宙船“母艦”が突如襲来した異常な世界で、日々の生活を謳歌する少女たちの姿が描かれる。
幾田は主人公の小山門出、あのは“おんたん”こと中川凰蘭の声優を務め、2人で主題歌も担当。今回の舞台挨拶では、青春真っ只中の高校生を観客に迎え、寄せられた質問に答えた。
「高校生だったら何をやりたい?」
最初に質問者として選ばれた高校生は「私は高校のうちにでっかいことをやり遂げたいなと思うんですけど、2人が高校生だったらどんなことしたいなって思いますか?」と質問。これに対して、あのは「僕、高校時代あんまり楽しめてるタイプじゃなかったので……高校生って何やんの? 文化祭とかもあんのかな?」と戸惑いつつ、「そういう行事とかを全力で楽しむみたいなのを僕はしたい。みんなからしたら当たり前じゃんと思うかもしれないんですけど、僕が高校生に戻れるなら、そういうことをしたいなと今になって思う。体育祭とかも真剣にやり遂げたいです」と答える。
一方、幾田は質問者に「何か夢とか、これが楽しいっていうことはあるんですか?」と問いかけ、質問者が「YouTubeで猫とかカピバラの動画観たり」と答えると「それに関する大きなことを……なんだろ、自分がYouTuber側になるとか」と提案。さらに質問者が金魚を飼っていることを聞き出した幾田は「私も飼ってました! じゃあ金魚配信みたいな!」と持ちかけ、高校生たちを笑わせた。
「人生に行き詰まったらどうする?」
続いての質問者は、受験に落ちて浪人が決まったという高校3年生。「人生に行き詰まったとき、自分をどう元気付けるか?」という問いかけに、あのは「落ちて、ここに来れる行動力あるならなんでもできるよ」と笑いながら、元気を出す方法について「好きなものとか気にせずバカ買う。あとはどっか行きたい場所行くみたいな。学校もそうだけど、仕事とかで毎日同じことをしてると落ち込んだときに逃げ道なくなるから、好きなことするとかで発散してます」と語った。
幾田は「仕事とはまったく関係ない自分が信頼する家族とか親友とかそういう人と会って、とにかく悩んでることとか、上手くいってない状況を全部口に出して話してみて、そしたら頭の中で整理が付いたりして。それで一緒にどっかいく約束をするとか、自分が楽しいと思えることを目標に据えてがんばるとかですかね」と回答。テンションの高い質問者が「お二人の動画を観たり、音楽を聴くだけで元気をもらえます」と興奮した様子で熱弁すると、幾田とあのは「YouTuberの素質あるよ」と勧めつつ、「ライブに来てください」と微笑みかけた。
「緊張しないコツは?」
3人目の質問者はアーティストを目指す高校生。MCなどで緊張しないコツを2人に尋ねる。いつもめちゃめちゃ緊張しているという幾田は「緊張とどう向き合うか」が大事だと語り、「ライブ前に1回瞑想する時間や1人になって自分と向き合う時間をたっぷり目に作ってあげると、落ち着いて『よし、がんばるぞ!』とステージに上がれるのでよかったらやってみてください」とアドバイスした。
あのは「僕も人前でしゃべるのが苦手で震えちゃうんですよ。別に感動してるとかでもないけど、本当に伝えたいことがあるときに言葉を発すると震えちゃって」と明かし、「でも、それをダメだと自分で思っていないし、それを聞いてくれるファンがいるから、直す必要もないんじゃないかなと思いつつも、僕もライブ前に1人の時間を必ず取ってもらってて」と説明。「MCで言うこととかは決めてないんだけど(笑)、集中というかステージに立つ人としての向上心というか意識を高めていくみたいな、充電をするみたいな、グーっとためてパン!って出るみたいなことをしてる」と述べた。
今の高校生、冷たいって聞いてたんですけど
高校生からの質問タイムが終わると、今度は幾田とあのが「今の流行りを知りたい」と高校生に逆質問。「猫ミーム」という声に2人は「やっぱそうかー!」と頷きつつ、「でも、ちょっと(旬を)過ぎた感あるよね」と辛辣な意見を述べる。「BeReal」という声に対しては、あのが「なんなのあれ?」と追及。「BeReal」が毎日ランダムな時間帯に自分の周囲を加工なしで撮影して共有することを促すSNSであることを聞いたあのは「なんで自分を自分を追い詰めるの?」と率直な疑問を呈し、幾田も「加工が当たり前の時代に、本当のリアルを映し出すみたいな……そこまでいったんだね」と驚いた様子を見せた。
最後に2人は高校生へのメッセージをそれぞれコメント。幾田は映画の内容を踏まえて「いつ世界が終わっても変ではないし、何を大切に生きていくかを胸に置いて高校生活を過ごしてもらえたらなと思います」と呼びかけ、「(学生時代について)『すごく嫌な日々だったな』『早く終わってくれ』って思ってたけど、その時間があっての今だし、この映画に自分自身の過去が救われたなと思うところがあって。自分が何を大切にしたいかを考えるきっかけになったらいいなと思います」と語ったあのは「今の高校生、冷たいって噂で聞いてたんですけど、温かくてよかったです」と笑顔を見せた。