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25周年ポルノグラフィティ、ファンへの感謝と平和への思いを表したアリーナツアーファイナル

ポルノグラフィティ
約1か月前2024年04月01日 7:01

ポルノグラフィティの全国アリーナツアー「19thライヴサーキット“PG wasn't built in a day”」のファイナル公演が、昨日3月31日に東京・有明アリーナで開催された。

「PG wasn't built in a day」はポルノグラフィティのメジャーデビュー25周年に向け、今年1月に開幕したアリーナツアー。メジャーデビュー当時の楽曲から現在に至るまでの数々のヒット曲、レアなシングルカップリング曲、さらにツアー中にリリースされた新曲まで、幅広い選曲を通じてバンドの25年間の軌跡がファンに提示された。

4年半ぶりの声出しライブ「やっと一緒に歌えるぜ!」

今回のステージはポルノグラフィティが25年を経て築き上げてきたものを表すような、城郭を模したセット。開幕を告げるファンファーレが高らかに鳴り響いたあと、岡野昭仁(Vo)と新藤晴一(G)が登場した。ステージから長く伸びた花道の先端にスタンバイした2人にすさまじい大歓声が送られる中、岡野は「ファイナル、盛り上がっていこうぜ!」と叫び、銀テープの発射とともに「Century Lovers」でライブの火蓋を切って落とした。

ポルノグラフィティのライブで観客の声出しがOKとなったのは、2019年9月に東京・東京ドームで開催したライブ「NIPPONロマンスポルノ'19 ~神vs神~」以来。続く「テーマソング」のイントロでは岡野が「やっと一緒に歌えるぜ!」と叫ぶ。楽曲のリリースから実に2年半を経てオーディエンスの大合唱が実現し、ステージ後方のスクリーンには満面の笑顔を浮かべる観客の姿が次々と映し出された。

「キング&クイーン」「Mugen」と場内の一体感を急上昇させるナンバーを連投したあと、岡野は「みんなも気合い入っとんじゃ、わしらもそうじゃ。今日はいつもよりリミットを外していきたいと思います!」と盛り上がる客席に向かって宣言。新藤も「最後までどっちが楽しめるか勝負みたいなところがあるので(笑)、よろしくお願いします!」と熱演を誓う。そして岡野は今年1月に発生した能登半島地震の被災地に思いを馳せ「エンタテインメントに何ができるか。今日みんなでともにしている時間をめいいっぱい楽しんで、明日への力を溜めて復興へのエールを送ることが大事だと思います」と心を込めて観客に呼びかけた。

花道が表現した25年間の道のり

「25年の最高到達点へ行きましょう。皆さんと心と心をつなぎ合わせる曲を」という岡野の言葉に続いては「REUNION」へ。岡野の熱いシャウトと新藤の骨太なギターが場内の熱気を再び高める。続いて披露されたのは2014年リリースのデビュー15周年記念シングル「俺たちのセレブレーション」。スクリーンには過去のライブ映像の数々が映し出され、懐かしい風景にファンが歓声を上げた。「アニマロッサ」では深みのある歌声と音色がアリーナに響き渡り、アッパーチューンの連続から雰囲気をガラリと変えた。

岡野の人間離れしたロングトーンが炸裂した「メリッサ」のあと、岡野はステージから伸びる曲がりくねった花道がバンドが歩んできた25年分の道を表現していると語る。そして岡野と新藤は昔を振り返るトークに突入。大阪での活動を経て1997年に上京してからデビューまでの2年間を振り返った新藤は「なんもなかったな、あの2年間は……」と苦笑いしつつ回顧し、岡野とともに当時の苦労話に花を咲かせた。

サポートメンバーのtasuku(G)、山口寛雄(B)、皆川真人(Key)、田中駿汰(Dr)とともに花道先端に移動した2人は、2004年リリースのシングル「黄昏ロマンス」のカップリング曲「Sheep ~song of teenage love soldier~」をアコースティックバージョンで披露。皆川が奏でる涼やかな鉄琴の音が歌詞の世界観を彩り、観客も心地よさそうに6人の演奏に耳を傾けた。20年前のカップリング曲にもかかわらずイントロで上がった大歓声に、岡野は「皆さんが日の当たる場所に置いてくれている、それが25年やってきた証かな」と、ファンが楽曲に寄せる思いの深さに感謝を述べる。その後は「ジョバイロ」もアコースティックで披露し、キレのあるアンサンブルで観客を魅了した。

再びメンバーがメインステージに戻り、披露されたのは壮大なサウンドスケープを描く「フラワー」。スクリーンにモノクロで映し出されていたステージ上の映像は大サビからカラーに切り替わり、美しい歌詞の世界を彩った。続く「夜間飛行」では花道からスクリーンまで、空港の滑走路のようにランプが灯る。岡野と新藤が織りなす幻想的なサウンドのバックに、空から捉えた夜景が映し出された。

平和を願う思いを込めた選曲

サポートメンバー4人がエモーショナルなソロパートを奏でたインタールードのあとは「オレ、天使」へ。デビュー25周年を目前にした岡野が白い羽を背負って歌う歌詞は、昔とは異なる重みを持ってオーディエンスに響く。その世界観を背負ったまま始まった「170828-29」ではミサイルのように火柱が行き交い、スクリーンに映し出された城も砲撃を受けて崩れ落ちていく。シリアスな展開に観客が息をのむ中、戦時中の映像とともに披露されたのは広島サミット応援ソングとして制作された「アビが鳴く」。平和を願う2人のメッセージを込めた楽曲の数々に、オーディエンスは感極まった様子で聴き入っていた。

一瞬の静寂に包まれた場内に、新藤は「このツアーのために新曲を作りました」と語りかける。「日本は『失われた何十年』とか言われてきて、我々の25年もその中にすっぽり入るけど、その間ずっと負け続けてきたみたいじゃん。そんなわけない、失われた時間ではない、と思って」という言葉に続いて披露されたのは「解放区」。暗闇の中で抱く希望の意味をファンタジックなワードに乗せて歌ったこの曲に乗せ、観客は力強く拳を掲げた。

ライブ終盤では再びアッパーな楽曲を連投。「空想科学少年」では2人が花道に飛び出し、アリーナやスタンドの観客とアイコンタクトを取りながらそれぞれの音を届ける。「ハネウマライダー」「アポロ」に続き、ピンスポットを浴びて花道に立った岡野がアカペラで歌い始めた「サウダージ」では、オーディエンスの力強いハンドクラップが鳴り響いた。「皆さんの人生で最高の歌声を聴かせてください!」という岡野の言葉に続いては、ラストナンバー「オー!リバル」へ。岡野と新藤は観客の熱い合唱にじっくりと耳を傾けていた。

アンコールで「ロマンスポルノ」開催発表

アンコールで4年半ぶりに響いた「ポルノ! ポルノ!」コールに応え、岡野と新藤はツアーTシャツでステージに再登場。岡野は「ポルノのファンは統率力があって、手の振りも手拍子もばっちりそろうと噂を聞いています(笑)。それを見せてください」と観客を煽り、新藤とともにギターを抱えて2人きりで「アゲハ蝶」を披露した。2人が届ける音色とハーモニーを、オーディエンスの手拍子と大合唱が支える。一体感に満ちた合唱に聴き入っていた新藤は大サビで転調しそこねてしまうというハプニングも。岡野は「貴重な“転調し忘れバージョン”でした」とフォローし、新藤は「……そんなときもあるよ」と苦笑を浮かべた。

サポートメンバー4人を改めて紹介したあと、岡野と新藤はツアーファイナルを迎え25周年を目前に控えた心境を改めて語る。新藤は「25年もステージに立たせてもらっているのは皆さんのおかげですが、『皆さんが立たせている』とも言えるんですよ。皆さんが長く応援するからここに立ち続けてしまっている(笑)。今となってはもう手遅れです、これ以外できない体になってしまってますから(笑)。頼むね?」と観客に呼びかけて笑いを誘った。「もう1人、手遅れな人がいます」と紹介された岡野は「25年を振り返るといろんなことがありましたけど、あえてひと言で言うなら順風満帆です」と力強く宣言。「『逆風が吹いてるかな』という瞬間もあったけど、皆さんが追い風にしてくれて、また高みを目指すことができています。皆さんの道を僕らが作れるように歩いていきたいと思います」と話し、大きな拍手を浴びた。

最後に披露された「ジレンマ」は観客のスマートフォンでの撮影がOKに。オーディエンスはそれぞれの端末を取り出し、ステージを駆け回る2人の姿と会場の盛り上がりをそれぞれの画面に収めた。サポートメンバーを送り出し、岡野と新藤が最後の挨拶をするかと思いきや会場は暗転。スクリーン上で今年夏に約6年ぶりの野外ライブ「因島・横浜ロマンスポルノ '24」が2人の地元である広島・因島運動公園と神奈川・横浜スタジアムで開催されること、因島で「島ごとぽるの展」が行われることが発表されると、有明アリーナには割れんばかりの大歓声が響いた。

再び明るくなったステージで2人は固い握手を交わし、マイクを通さずに生声でオーディエンスに挨拶。新藤は先程の言葉を振り返り「ホント、みんな頼むね?(笑)」と呼びかけ、岡野は「次に会うときまで、みんな元気でおってね!」と叫び、さっそうとステージを去っていった。

セットリスト

ポルノグラフィティ「19thライヴサーキット“PG wasn't built in a day”」2024年3月31日 有明アリーナ

01. Century Lovers
02. テーマソング
03. キング&クイーン
04. Mugen
05. REUNION
06. 俺たちのセレブレーション
07. アニマロッサ
08. メリッサ
09. Sheep ~song of teenage love soldier~
10. ジョバイロ
11. フラワー
12. 夜間飛行
13. Interlude
14. オレ、天使
15. 170828-29
16. アビが鳴く
17. 解放区
18. 空想科学少年
19. ハネウマライダー
20. アポロ
21. サウダージ
22. オー!リバル
<アンコール>
23. アゲハ蝶
24. ジレンマ

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