加藤和彦のインタビューをまとめた書籍「あの素晴しい日々 加藤和彦、『加藤和彦』を語る」が5月7日に発売される。
本書は、現在は入手困難になっている2013年発売の書籍「エゴ 加藤和彦、加藤和彦を語る」に加筆して再構成したもの。ザ・フォーク・クルセダーズ「帰って来たヨッパライ」が大ヒットした経緯、サディスティック・ミカ・バンドがヨーロッパで高評価を得た理由、“ヨーロッパ3部作”と呼ばれるアルバム「パパ・ヘミングウェイ」「うたかたのオペラ」「ベル・エキセントリック」のレコーディングに参加したYMOメンバーとのエピソードなど、加藤本人だからこそ語れる内容がつづられている。なおインタビューは古くから加藤を追っていた前田祥丈、監修は音楽プロデューサー・牧村憲一が担当した。
また、5月31日には加藤の軌跡を追ったドキュメンタリー映画「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」が全国公開される。企画、構成、監督、プロデュースを務めた相原裕美は同映画について「加藤さんの事を調べれば調べる程、革新的な事や、新しいスタイルを産み出している事等々、音楽業界にいながら加藤さんの事を本当に知らなかった、と愕然となりました。微力ながらこの映画が、加藤和彦さんの再評価につながればと思います」とコメント。YouTubeでは高野寛がナレーションを担当し、高橋幸宏、小原礼、泉谷しげる、きたやまおさむらが登場する予告編が公開された。
さらに7月10日に京都・ロームシアター京都、7月15日に東京・Bunkamuraオーチャードホールで加藤のトリビュートコンサートが開催される。出演アーティストは後日明らかになる。イープラスでは5月9日15:59までチケットの先行予約を受付中。
相原裕美 コメント
前作「音響ハウス Melody Go Round」完成試写会の時に、高橋幸宏さんから何気無く「トノバン(加藤和彦)って、もう少し評価されても良いのじゃないかな? 今だったら、僕も話すことが出来るけど」と言われたのが、加藤和彦さんに強く興味を持ったきっかけでした。それから、加藤さんの事を調べれば調べる程、革新的な事や、新しいスタイルを産み出している事等々、音楽業界にいながら加藤さんの事を本当に知らなかった、と愕然となりました。微力ながらこの映画が、加藤和彦さんの再評価につながればと思います。
加藤和彦トリビュートコンサート(タイトル未定)
2024年7月10日(水)京都府 ロームシアター京都
2024年7月15日(月・祝)東京都 Bunkamuraオーチャードホール