本日5月3日にTBS系で特別番組「最強スポーツ男子頂上決戦2024」が放送された。
第1種目・モンスターボックス
「スポーツマンNo.1決定戦」というタイトルで1995年にスタートし、2012年からは「最強スポーツ男子頂上決戦」と名称を変更して各界の“スポーツ男子”たちがしのぎを削ってきた同番組。今回は番組史上初の有観客イベントとして行われた。4月16日に東京・有明アリーナで行われた大会には約7000人の観客が集まり、選手たちに大声援を送りながら熱戦の行方を見届けた。この記事では、当日の模様を撮り下ろし写真とともにレポートする。
第1種目は、巨大な跳び箱を何段飛び越えられるかを競う「モンスターボックス」。跳躍力だけでなく、その巨大な怪物に飛び込んでいく勇気も試される。14段(2m16cm)からスタートした試技では、「スポ男」初出場となるミンホ(SHINee)が「ちょっと緊張しているんですけど、がんばりますので最後まで応援よろしくお願いします」と意気込み、ダイナミックな跳躍で跳び箱を飛び越える。同じく初出場のアロハ(超特急)も「緊張しているんですけど、自分を信じて飛びたいと思います」と口にして余裕の跳躍を見せた。15段(2m26cm)では、14段をパスしたEIKU(ONE N' ONLY)やFUMA(&TEAM)が余裕で成功を決め、前回大会では14段の記録だった塩崎太智(M!LK)も「前回の自分を超えたい」と意気込んで軽々と飛び越えてみせる。
チャレンジは進み、試技が2回に増える18段(2m56cm)の挑戦に残ったのはEIKU、FUMA、塩崎と前回王者の武知海青(THE RAMPAGE)、そして今種目大本命の「おかあさんといっしょ」第12代体操のお兄さん・福尾誠。“鬼門”と呼ばれるこの段でFUMAと塩崎が惜しくも失敗となってしまう中、応援席のTETTA(ONE N' ONLY)から熱い檄を飛ばされたEIKUは「自分との戦いをここで見せてがんばりたい」と跳び箱に立ち向かって2回目で成功。武知、福尾とともに次のステージへと駒を進める。19段(2m66cm)では福尾が成功、EIKUが無念の脱落となり、残る武知は2回目で成功をもぎ取ってみせる。福尾と武知の一騎打ちとなったモンスターボックスの頂上決戦は21段(2m86)で決着。この段でも依然余裕を見せていた福尾が、この種目の王者となった。
第2種目・ビーチフラッグス
第2種目は、うつ伏せの状態から合図とともに起き上がり、25m先のフラッグを奪い合う「ビーチフラッグス」。スタートダッシュの瞬発力と加速力はもちろん、どちらのフラッグを取りにいくかの瞬時の判断力も試される競技だ。予選は4人で2本のフラッグを奪い合う戦いで、1回戦の第2組に登場したEIKUとアロハはともに小島よしお、中村克からフラッグを勝ち取って次の戦いへと駒を進める。第3組は中務、中山翔貴、武知、塩崎の戦いとなったが、ここではLDHファミリーの中務と武知がともにフラッグを制した。準々決勝の第1組はEIKU、陸上の藤光謙司、FUMA、アロハという対戦カードとなり、この激戦は藤光とFUMAが滑らかなモーションを見せて勝ち抜ける。準決勝で福尾を破った武知、FUMAを破った藤光の一騎打ちとなった決勝では、武知が完璧な起き上がりからの疾走を見せてフラッグを獲得。「スピードもあるというところを見せたい」と宣言していた通り、悲願の1位をもぎ取った。
第3種目・パワーウォール
そして第3種目には、前回大会の決勝競技だった「パワーウォール」が登場した。1対1で透明な壁を押し合う“究極の力比べ”のこの競技、1回戦で輝いたのはアロハ。対戦相手である中務との体格差に応援ゲストの吉田沙保里も「体格差がすごい」と声を漏らすほどだったが、両者の力は拮抗。アロハは中務をじりじりと押し込み、制限時間の60秒を戦い抜いて僅差で勝利を収める。1回戦の最終カードに登場したミンホは、小島と実力伯仲の熱戦を繰り広げた。
準々決勝では初戦で魔裟斗を倒した中山がアロハを圧倒。EIKUに勝ってトーナメントを進んだFUMAと競泳の現役アスリート・中村との戦いは中村に軍配が上がる。武知対中山、中村対福尾による準決勝の末、決勝には武知と中村が進出。お互いに満身創痍の中での戦いは中村が圧倒し、この競技の王者に輝いた。
最終種目・ハードジャンパー
最終種目は回転するホイールに取り付けられたハードルを跳び続けるスタミナの競技「ハードジャンパー」。4人1組に分かれての予選では、1組目に登場した武知が序盤で脱落してしまうという波乱が総合優勝の行方をわからなくさせる。中務、中村、澤井、EIKUによる2組目では中村が勝ち上がり、福尾、ミンホ、高橋による3組目では安定したジャンプを続けたミンホが勝利を収め「今成功したから本当にうれしいです、ありがとうございます!」と笑顔を見せる。最終4組目にはFUMA、桜庭大翔、塩崎が登場し、この競技に絶対的な自信を持つ塩崎がFUMAとの一騎打ちを制して決勝へと勝ち進んだ。
ミンホ、中村、藤光、塩崎による最終決戦を前に塩崎は「メンバーの声も聞こえてきましたし、皆さんの声も聞こえてきました! いっぱい跳んで、優勝取りたいと思います」と意気込み、ミンホは「ファンの皆さんのためにがんばります」と誓った。決勝は中村と塩崎がしのぎを削る様相となり、ジャンプ回数100回超えの激戦の結果、塩崎が最後まで跳び続けて勝利を勝ち取る。M!LKの4人が応援席で歓喜の声を上げる中、塩崎は「100回超えてから足が重くなってきたんですけど、みんなの応援が届いてまだまだ跳ばなきゃっていう気持ちになりました」と笑顔を浮かべた。
すべての競技を終え、総合優勝は2位の中村を10ポイント差で抑えた武知の手に。見事連覇を達成した武知は「前回の自分を超えたいという思いが強かった」と心境を語り、「今日戦ったすべての皆さんに感謝したい」と思いを伝えた。
※塩崎太智の崎は、たつさきが正式表記。