映画「言えない秘密」の完成披露試写会が本日5月21日に東京都内で行われ、主演を務める京本大我(SixTONES)をはじめ、キャストの古川琴音、横田真悠、尾美としのり、監督の河合勇人が出席した。
6月28日公開の「言えない秘密」は音楽大学を舞台にした、トラウマを抱える湊人と秘密を持つ雪乃のラブストーリー。雪乃が奏でるピアノの音色に導かれるように出会い自然と惹かれ合う2人だったが、ある日突然、雪乃は湊人の前から姿を消してしまう。
湊人を演じる京本はオファーを受けた際の心境を思い出しながら「最初はふわっとしたオファーで『ピアノどれぐらいできるの?』とマネージャーに聞かれて。『独学でこれぐらいしかできません』と説明したら、2段階目に『音大生の物語なんです』とお話をいただきました。オファーを受けた当時は、何より映像のお仕事がひさしぶりだったので、ただただ震えてましたね」と当時を回想。一方、雪乃役の古川は「京本くんの相手でファンの人、怒らないかなとか、いろんなことを考えましたね」と振り返った。
湊人の父親役の尾美は「(実の父である)京本政樹さんのほうがよかったんじゃないかなと思ったんですけど、トンビが鷹を産むと言いますか……」とコメントしつつ、京本大我の人柄について「ホントに真面目な人。セッティングの間はずっとピアノを弾いていたので、近寄りがたかったですね。だからちゃんと話すのは今日が初めてぐらい。こうして話してみて、素敵な青年だなと思いました」と言いながらにっこり笑う。その言葉を受けて京本は「尾美さんを避けてピアノを触ってたわけではないので」と動揺していた。
完成した作品を観た京本は「初主演映画とか、自分の芝居に感動したわけではまったくなくて、1人のお客さんとして涙がボロボロ出ました」と感想を述べる。すると河合監督は「自分の主演作品で泣いてるからなかなかだなーと思って、ちょっと……うん……」と言葉に含みを持たせ、京本本人は「めちゃめちゃ恥ずかしいですよね。目が腫れてヤバかったんで、一旦直してから監督とプロデューサーと話しました。『主演が泣く?』ってめっちゃ言われて(笑)。それぐらい素敵に編集してくださって大満足でございます」と思いを伝えた。尾美は湊人と雪乃のシーンに触れ、「2人のラブシーンと言ったら語弊があるかもしれないけど、それがすごくかわいくて切なくて、たまんないんですよ。おっさんでもキュンキュンしました」と声を弾ませた。
撮影前からピアノの練習に没頭していた京本と古川。京本は「課題曲が7曲前後あったので、追われてましたね。寝るまでにどれだけ練習できるかだなって。現場にいるときも帰ってからも練習してました」と猛特訓の日々を振り返る。そして、古川との連弾シーンの話題になると、「僕はクランクインする3カ月前から練習して、1カ月前から連弾の練習をしていて。撮影期間中も、隙があれば琴音ちゃんと連弾するみたいな。そのおかげで本番を撮るときはガチガチじゃなくて、楽しくやってたら自然とOKが出ていました」と明かした。
映画のタイトルにちなんで、登壇者たちがそれぞれの“言えない秘密”についてトークしていく。「言えない秘密……?」と戸惑う横田に対して、京本は「絶対質問くるってわかってたでしょ?」とツッコミ。笑顔になった横田は「ピアノ科の学生だと聞いて『ヤバい! 弾けない』と思いました。でも実際は弾くシーンがなくて安心しました」と話す。古川は「京本くんの握力が強くて、手をつなぐシーンで私の指の関節がポキポキポキって鳴って、『痛い!』と思いました」と京本に視線を投げる。すると京本は「握力が強いというか、1つのことにしか集中できないんですよ。芝居のことしか考えられなくなっちゃって。カットがかからなかったら琴音ちゃんの指が粉々になってたかもしれない。すみませんでした」と謝罪した。
京本は「この作品に限らず恋愛ドラマに挑戦させてもらうことが多かったりして」と切り出し、「キスシーンもあったりするんですけど、ホントに下手で。相手の方に近づくときに早く目をつぶっちゃうんですよ。顔がどこにあるかわからなくなって、唇の場所を当てられない。プライベートでがんばってみます」と冗談っぽく笑った。最後に京本は「こんな平和なキャストと監督と作り上げた作品で、今日は撮影した日々が思い返されるくらい楽しかったです。皆さん1人ひとりに僕自身がインタビューしたいくらい、感想が気になってます。驚きの展開もたくさんあって、ただのラブストーリーじゃないので、ぜひ楽しんでいただきたいです」と本作を改めてアピールした。
(c)2024「言えない秘密」製作委員会