7月1日に発売される奈良未遥(NGT48)の1st写真集「こんな風に見られているのか?」。本作の刊行に伴い、奈良が音楽ナタリーの取材に応じた。
夢に掲げていたことが現実に
2015年、17歳のときにNGT48第1期生オーディションに合格し、現在26歳の奈良。以前より写真集の発売が夢だったという彼女に現在の心境を聞くと、「夢に掲げていたことが現実になったことがうれしいです。この写真集の中にはいつもの自分も新しい自分も含め、たくさんの自分が詰まっていて。早く皆さんに見ていただきたい気持ちでいっぱいです」と喜びの言葉が返ってきた。
奈良が写真集の発売を夢見るようになったのは、約6年前のことだという。彼女は「北原里英さんがNGT48時代に写真集を出されて。写真集を発売する方が身近に現れたことで、自分もグラビアなどで写真を撮っていただくことが好きだなと気付いたんですね。それで当時、SHOWROOMの配信で『私も写真集を出したい』とポロッと言ったんです。そのあと写真集を出す同期のメンバーが増えて、ますますその思いが強くなりました」と振り返り、「それから『写真集を出したい』と言い続けていたんですけど、自信がなくなるときもあって。『叶うときが来るのかな』と思っちゃうこともありました。でも夢を叶えたい気持ちが強かったので、X(Twitter)の固定ポストやプロフィール欄に写真集が夢であることを書いたりしてきました」と積年の思いを明かす。
写真集の何がそこまで彼女を惹き付けるのか。そんな問いをぶつけると、奈良は「写真を撮っていただくことで自分のいろんな面が引き出されると思っているので、1冊の写真集を通して私でも気付かない自分の魅力をたくさんの方に知っていただきたかったんです」と目を輝かせた。
自分で見ても艶っぽい素敵な女性
「こんな風に見られているのか?」という一風変わったタイトルが付けられたこの写真集。彼女は「秋元先生からタイトル案をいただいていろいろ悩んだんですけど、疑問系の写真集のタイトルってあまりないですし、インパクトもあるかなって。実際、『私って周りからどういうふうに見られてるんだろう?』と思っていました」と語り、埼玉・入間市にある米軍住宅跡地のジョンソンタウンがロケ地になったことに関しては「レトロ系のおしゃれな場所で撮影したいとお話しさせていただいた中、スタッフさんに提案してもらってジョンソンタウンに決めました。色が鮮やかな写真集にしたいという思いもあったので、背景の色味が素敵な写真を撮ることができてうれしいです」とコメントした。
ロケ地のほか、スタイリストと一緒に選んだ衣装など、奈良は念願の写真集の撮影に強いこだわりを持って臨んだという。そんな中でも、ランジェリーカットなど大人の色気が漂うカットは1つの挑戦だったが、奈良は「お任せするところはお任せしていて。そのおかげで、普段選ばないようなランジェリーを着ることができて、大人っぽい一面をきれいな形で出せました」と満足感を顔ににじませ、自身のお気に入りのカットとして限定版表紙の写真をセレクト。ベッドに横たわるプライベート感あふれるこのカットについて、「自分で見ても艶っぽい素敵な女性として写し出されてるなと思っていて。撮影中も『こんな自分もいるんだ!』とすごくワクワクして、新しい発見ができました」と自信をあらわにしながら解説した。
その年齢のときにしか出せないものが絶対にある
こうしたセクシーなカットも含め、写真集の掲載カットが発売に先駆けて何点か公開されている。奈良はファンからの反応について「『これみはるちゃん!?」という声もありました(笑)。髪型も大胆に変えたりしているので」と言及し、さらにメンバーのリアクションについても「いつも一緒にいるから私を見慣れてるはずなんですけど、ファンの方々と同じように、先行カットが公開されるたびに反応してくれます」と明かす。そして改めて写真集に対する思いを尋ねると、「『夢が叶うんだ。絶対いいものにしたい』という気持ちが強すぎて、撮影の初日はガチガチに緊張してしまいました。撮っていただいている間はカメラに向かうことしかできないので、『いい感じに撮れてますか?』と確認しちゃったり、不安もあって。でもこうしてできあがった写真集を見ると、すごく素敵に撮っていただいて大満足です」と笑顔を浮かべた。
「2nd写真集を発売できるとしたら、どんな作品にしたいか?」という質問に対し、「年齢を重ねていくうえで、自分では気付かない色気を出せていければと思います」と答える奈良。彼女は写真集への思いを改めて強調しつつ、「その年齢のときにしか出せないものが絶対にあると思うので、そういう部分を見せたいなって。アイドル活動をしているときのアイドルスマイルとは違う笑顔など、笑いジワとともに新たな一面を出せたらいいですね」と展望を口にした。
今のNGT48は個性が爆発中
写真集の話題のほか、NGT48での活動についても奈良に聞いた。彼女はグループでの活動がもうじき10年目に入ることに触れつつ、「目の前のことを必死にやっていたらこれだけの年数が経っていて。気付いたら周りに後輩が多くなり、同期が少なくなってました。17歳のとき、NGT48のオーディションに落ちていたら全然違う人生になっていたかもしれない。NGT48として活動していくことで、おしゃべりや人と関わることが大好きになったり、性格が素敵な方向に変わったなと自分で思います。アイドルになれて、NGT48のメンバーになれてよかったなと改めて感じますね。17歳の頃は若いからこその決断力があったというか、芸能界のことを1mmも知らずに初めてオーディションを受けたんですけど、意を決して飛び込んだ当時の自分に感謝しています」と9年前を回顧。「先輩らしく振る舞えているかと言われたら、 大きい声で『はい』とは言えないんですけど、頼れる後輩メンバーばかりなので、お互いに支え合える関係性ができていると思います。先輩らしくない先輩かもしれないですが、みんなが受け入れてくれて、一緒に活動できていることが幸せです」と顔をほころばせた。
今のNGT48の魅力を尋ねると、奈良は「NGT48は初期の頃から『個性が強いグループだね』といろんな人から言われていて、これ以上に個性があふれる子たちはほかにいないんじゃないかと思っていたんですけど、後輩が入ってくると、また違った個性がある子たちが集まり始めて。アイドルにとっては歌やダンスが重要だと思いますが、面白い観点からコメントを言える子も大事だと思うんです。後輩メンバーは個性が絶賛爆発中です」と自信たっぷりに回答し、「NGT48の最初のカラーは1期生が作ったかもしれないですけど、今はまた新しいカラーになっていて。どんどん新しくなっていく様子を楽しんでもらえるグループだと思います」とグループをアピールした。
NGT48奈良未遥「こんな風に見られているのか?」発売記念イベント
2024年7月7日(日)新潟県 紀伊國屋書店 新潟店 特設会場
2024年7月14日(日)東京都 HMV&BOOKS SHIBUYA 6Fミュージアム側スペース