映画「フェラーリ」先行上映会が本日6月24日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、上映前に“宣伝アンバサダー“ならぬ“宣伝コメンダトーレ”の堂本光一が登壇した。
フェラーリに興味ないだろう!
「フェラーリ」はフェラーリ社をイタリア屈指の自動車メーカーへと成長させたF1界の“帝王”、エンツォ・フェラーリの物語。1957年、59歳だったエンツォの波乱と激動の1年を描く。エンツォを演じたのはアダム・ドライバー。監督はマイケル・マンが務めた。
コメンダトーレとは、レーサーやエンジニアがエンツォに対し親しみと敬意を込めて呼んだ愛称。筋金入りのフェラーリファンとして知られる堂本は、宣伝コメンダトーレ就任に対し「めっそうもない」と謙遜しつつも「自分が話すことでフェラーリの素晴らしさが少しでも伝われば」と思いを明かした。「ちょっと見渡していいですか?」と客席に視線を向け、その大半が自分のファンだとわかると、彼は「多分お前らには(映画のよさが)わからん! だってフェラーリに興味ないだろう!」と断言し笑いを誘う。「堂本さん通じて興味を持たれてますよ」とMCのサッシャがすかさずフォローすると「本当ー? それならよかったです」と笑顔を浮かべた。
「どっちかというとM気質」
映画の感想を、堂本は「想像とは違った内容でした。フェラーリってきらびやかでレースでも強いイメージをされると思うんですが、それだけではないというのが実話として描かれているので、学んでもらえると思います」「当時の人間模様はもちろん、車も現代にはない形で、今では聞けないエンジン音といったところも楽しめるポイントです」と熱量高くコメント。1957年というわずか1年を切り取った作品ということで「すごい歴史がたくさんあるはずなので、これ以降の話も観たいと思いました」と早くも続編を熱望した。
その後もフェラーリ愛の詰まったトークが止まらない堂本。赤いF1マシンが走った2006年トリノオリンピックの開会式をテンション高く振り返ろうとするも、観客のリアクションが薄いことに落胆し、彼が「信じられない。どう思う?」とパネルのエンツォにマイクを向けるひと幕も。自身の愛車・430スクーデリアに話題がおよぶと「サーキット走行ができるくらいの乗用車で。運転席に座った瞬間に『おい、お前乗れんのか?』と試される気分になる。それが心地いい……」と恍惚とした表情で語り、「どっちかというとM気質なので」と付け加えた。
F1のピット作業のように
エンツォが車に注いだ情熱を感じられる映画のストーリーにちなんだ、「情熱を注いでいることは?」という質問に、堂本は長きにわたり取り組んでいる舞台「Endless SHOCK」と回答。年内をもって終幕することを予告している本舞台への思いを「いつも通りやるっていうことが大事なのかなと思います。F1のピット作業もそうですよね。タイヤ交換を2秒でやるんですよ!? 彼らはそれをいつも通りやることを目指してるわけですよね」と映画とリンクさせながら語った。
「フェラーリの話ならずっとできますよ」と堂本はまだまだ話せそうな様子だが、舞台挨拶はエンディングへ。最後に改めて映画の見どころを聞かれると「車わかんないよっていう人にも、車の素晴らしさ、美しさ、音のよさみたいなものの素晴らしさが伝わると思います。最後のほうに、フェラーリがつらなって走るシーンがあるんですよ。そこ、痺れますから。そこで痺れない人は僕とは共感できません! 本当に楽しんでいただければいいなと思っております」と作品をアピールした。
「フェラーリ」は7月5日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開される。
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