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SUPER EIGHTが三浦大知、Kroi、スカパラとコラボ「EIGHT-JAM」3日間の熱演終える

「メモリー・バンド」を披露する東京スカパラダイスオーケストラとSUPER EIGHT。(c)EIGHT-JAM FES / Photo by 岸田哲平
9分前2024年06月25日 9:02

テレビ朝日系で放送中のSUPER EIGHTの冠番組「EIGHT-JAM」発のライブイベント「EIGHT-JAM FES」が、6月21日から23日までの3日間にわたり埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。

同番組発のイベント開催は、2021年9月に「テレビ朝日ドリームフェスティバル」の一環として行われた「関ジャムFES」以来約3年ぶり。今回は3日間に規模を拡大し、各日ともさまざまなアーティストとの競演やコラボレーションで集まった観客を楽しませた。この記事では最終日23日の模様をレポートする。

最終日に出演したのは番組でもおなじみの三浦大知、Kroiと、豪華アーティストが顔をそろえたEIGHT-JAMスペシャルバンド、2021年の「関ジャムFES」にも出演した東京スカパラダイスオーケストラ。転換中はステージの端に組まれたセットで、「出演者の誰かが来てくれる“誰トーク”」と題して出演アーティストをゲストに迎え、「EIGHT JAM」番組内でやってみたいことを語り合う企画会議なども行われた。

三浦大知×安田章大×大倉忠義コラボ「緊張した!」

オープニングの挨拶で登場したSUPER EIGHTの村上信五が「皆様が観たことのない演出、聴いたことのない曲も余すことなく楽しんでいただければ」と3日目の観客に語りかけると、その傍らで横山裕は「ちなみに1日目と2日目、めちゃくちゃ盛り上がりました!」とプレッシャーをかける。この日のトップバッターを務めたのは三浦大知。バックバンドとダンサー6名を従えて登場した三浦は「能動」のハイクオリティなパフォーマンスで観客の心を一気に惹きつけた。

「(RE)PLAY」から「好きなだけ」をシームレスに披露してオーディエンスを翻弄したあと、三浦は「僕のファンの皆さんともはじめましての人とも盛り上がれるのがうれしいです。トップバッターは頭から盛り上げて、次のアーティストの方にバトンをつなぐのが使命です!」と意気込む。「FEVER」に続いて披露されたのは、「EIGHT-JAM」の番組内で誕生した楽曲「ユニットバスのマーメイド」へ。ここではSUPER EIGHTの安田章大と大倉忠義がコラボダンサーとして登場し、優美なダンスで場内の大歓声を浴びた。大役を務めた2人は「緊張した!」と安堵の表情で話すが、大倉は「助かったのが、ちょっと変な歌詞っていうところで(笑)」と番組支配人の古田新太が手がけた歌詞に触れ笑いを誘う。三浦が「どうでした、振付は?」と尋ねると、安田は「僕らのグループじゃあり得ない難しさ」と苦笑い。そんな2人を三浦は「完璧でした!」と大絶賛した。

最後に三浦はオーディエンスとタオルを振り回しつつ「EXCITE」、そして「Blizzard」を披露。「Blizzard」では最後の歌詞を「EIGHT-JAM FESは続いていく」と変えて歌い、観客の大きな拍手を浴びた。

Kroi結成の裏にSUPER EIGHTの存在が?

続いて登場したKroiはキラーチューンの「Fire Brain」でライブをスタートし、その独自の世界へ一気に引き込んでいく。内田怜央(Vo)は「うれしい、すごい! 人がいっぱいいる!(笑)」と大会場を見渡しながら、エモーショナルな歌声を響かせた。その後も「shift command」そして「夜明け」「Page」と緩急自在のセットリストを展開していく。中盤のMCでは長谷部悠生(G)が、高校生の頃にSUPER EIGHTの「勝手に仕上がれ」のカバー動画を投稿したところ3.5万回も再生されたエピソードを披露し「あれで自信が付いて関(将典 / B)さんにDM送って、Kroiが結成されたんです」という驚きの過去を明かした。

終盤ではSUPER EIGHTの横山裕と丸山隆平がコラボゲストとして登場。「EIGHT-JAM」にKroiが出演して以降、大ファンになったという横山は長谷部に「さっきの話、全然知らなかったよ!」とうれしそうに語りかけた。ここで横山がギター、丸山がボーカルで参加した曲は「Balmy Life」。丸山は内田とともにエモーショナルなボーカルと小気味よいラップを響かせ、観客を大いにどよめかせた。演奏を終えた横山は「あれからKroiのYouTubeを観すぎてるから、めっちゃ緊張してる(笑)」と大好きなバンドとの競演に興奮気味。内田も「こんなめんどくさい曲を……(笑)」と恐縮しつつ、2人とのコラボレーションを喜んでいた。

村上信五、スペシャルバンドをバックにあの曲熱唱

ここでステージに立ったのは、番組内でおなじみの豪華アーティストが顔をそろえたEIGHT-JAMスペシャルバンド。メンバーは今井マサキ、植松陽介、清塚信也、KenKen(RIZE)、斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN、XIIX)、SATOKO(FUZZY CONTROL)、高橋あず美、本間昭光という実力派ばかりで、本間はこのメンバーについて「1年前からスケジュールを押さえられていた(笑)」と明かした。最初に彼らは本間のオルガンと清塚のピアノから、賛美歌「Amazing Grace」をゆったりと奏でる。その後はそれぞれのソロとともにメンバー紹介のセッションを繰り広げ、その実力を存分に見せつけた。

最初にボーカルを務めたのはSUPER EIGHTの村上信五。「普段SUPER EIGHTでもなかなかソロで歌わない」と話す彼が披露したのはエレファントカシマシの「俺たちの明日」だ。村上は以前番組で共演した宮本浩次へのリスペクトを込め、全身を使ったパフォーマンスで力強い歌声を響かせて客席を圧倒した。続いてステージに飛び出してきた2人目のボーカリスト・三浦大知は、自身の楽曲「music」を歌唱。曲の世界を体現するように、バンドメンバーとアイコンタクトを取りながらパワフルなボーカルを響かせ、会場を一体感で満たした。

3人目はバンドメンバーでもある斎藤。清塚から自身のバンドのライブについて「普段はMCをしないんだって?」と尋ねられた斎藤が「清塚さんの前で言うのもなんですが、ライブは音楽を届けるものなので……」と見解を述べると、ここまで番組と同じくマシンガントークを繰り広げてきた清塚の表情が凍りつき、オーディエンスは大爆笑した。その後披露されたのはUNISON SQUARE GARDENの代表曲「シュガーソングとビターステップ」。高難易度すぎるこの曲はメンバー全員が猛練習してきたとのことで、斎藤は「日本を代表するミュージシャンのたくさんの時間を奪ってしまった」と恐縮していた。

最後はSUPER EIGHTの5人を迎えて「大阪ロマネスク」を披露。芳醇なバンドアンサンブルと5人の美しい歌声で、初夏にふさわしいしっとりとしたムードが作り上げられた。

スカパラ×エイトは新コラボ発表

最後のゲストアーティストである東京スカパラダイスオーケストラは「iDale Dale! ~ダレ・ダレ!~」の陽気なサウンドで会場のテンションを一気に引き上げる。谷中敦はスカパラが今年デビュー35周年を迎えることに触れ「その大事な年に『EIGHT-JAM FES』に出られて光栄です!」とこの日の喜びを語った。「スキャラバン」「ルパン三世のテーマ'78」「Can't Take My Eyes Off You~君の瞳に恋してる~」など盛り上がり必須のナンバーを連投したあとは「僕らのかけがえのない友人」とSUPER EIGHTを呼び込んだ。スカパラは7月から「“NO BORDER” 3部作」と題した3カ月連続リリースを発表しているが、このステージではその第2弾としてSUPER EIGHTを迎えた楽曲「あの夏のあいまいME feat.SUPER EIGHT」を8月8日の“エイトの日”にリリースすることをアナウンスし、ファンの大喝采を浴びた。

SUPER EIGHTを迎えてステージで披露する曲について、谷中は「スカパラはいろいろあったバンドだけど、自分たちの音楽を大切にしてきた仲間と同じ気持ちでステージに立ちたいという思いで作りました」と、スカパラ同様に波乱を乗り越えてきた5人を見やりながら語る。そして全員でコラボレーションした曲は「メモリー・バンド」。スカパラとエイトはそれぞれの思いと視線を交えながら、全力のパフォーマンスを双方のファンに届けた。

大トリSUPER EIGHT、3日間の思いをぶつける熱演

3日間にわたるフェスの大トリとして改めてステージに登場したSUPER EIGHTは、安田章大の「たくさんのアーティストの皆さんの音と思いをつなぎ合わせたいと思います」という言葉に続き、「High Spirits」「象」でライブをスタート。ここまで感じてきた思いをすべてぶつけるような熱いプレイで観客を圧倒した。横山裕は「いろんなアーティストの方がSUPER EIGHTの名前を叫んでくれて、本当に自信になりました」と改名したグループ名への思いを明かし「それもこれも、こうして足を運んでくれたファンの皆さんのおかげです」と感謝を述べた。

ライブ中盤ではバンドセットから離れ、マイクを握った5人が「友よ」を歌う。出演したアーティストたちへの気持ちを表現するような熱唱に、オーディエンスはじっくりと聴き入った。「キミトミタセカイ」で情感豊かな歌声を届けたのち、村上信五は「アイドルみたいなことをやってしまいましたが、どちらかと言えばこっちが本業です(笑)」と笑顔に。安田は「アイドルをやらせてもらってるからこそ多ジャンルの曲を歌うことができます。このあとの曲も……ね」と観客の期待を煽り、打首獄門同好会が提供した「ハライッパイ」を演奏した。2番では大倉が「ほなトリキにいっしょにいきますか!」と歌詞を変えて歌い、歓声を浴びていた。

最高で最強のSUPER EIGHT

アンコールでは横山裕に呼び込まれ、再びスカパラのメンバー全員が登場。2組の交友のきっかけとなった「無責任ヒーロー」でコラボレーションし、会場にすさまじい熱気をもたらした。演奏を終えたメンバーたちはステージ上でハグや握手を繰り返し、それぞれ充実した表情を見せていた。

3日間のフェスをやり遂げた5人は来場者に改めて挨拶。大倉忠義は「ダンスで緊張したり、グループの絆を感じたり……」とパフォーマンスを振り返り、安田章大は「僕たちのことを知らなかった人もたくさん来てくれて、『みんな仲間や』と気付けました」と会場を見渡す。丸山隆平は「アーティストの皆さんの心遣いやパフォーマンスから学んで、自分たちが成長できるフェスになりました」、横山は「ただ楽しかったです。この時間をまた作りたいと思います」と語る。村上信五は「この3日間、我々がこんなに愛されていいのかなと思いました。ぜひまた今日のような温かい空間を作りたいです」と再会を誓った。

ここで5人がステージを去るかと思いきや、大倉は「おなじみの挨拶、やりたいです」とメンバーに呼びかける。大倉のリクエストに応えて5人は手をつなぎ、横山の「改名してから初めてやります!」という言葉に続き、エイトのライブのエンディングで恒例のコール「俺たちが最高で最強の、SUPER EIGHT!」を観客とともに絶叫。一体感と感動が会場を包み込む中、3日間のフェスに幕を下ろした。

セットリスト

テレビ朝日開局65周年記念「EIGHT-JAM FES」2024年6月23日 さいたまスーパーアリーナ

三浦大知

01. 能動
02. (RE)PLAY
03. 好きなだけ
04. FEVER
05. ユニットバスのマーメイド with 大倉・安田(SUPER EIGHT)
06. EXCITE
07. Blizzard

Kroi

01. Fire Brain
02. shift command
03. 夜明け
04. Page
05. selva
06. HORN
07. Balmy Life with 横山・丸山(SUPER EIGHT)
08. Juden

EIGHT-JAMスペシャルバンド

01. Amazing Grace
02. 俺たちの明日 with 村上(SUPER EIGHT)
03. music with 三浦大知
04. シュガーソングとビターステップ
05. 大阪ロマネスク with SUPER EIGHT

東京スカパラダイスオーケストラ

01. iDale Dale! ~ダレ・ダレ!~
02. DOWN BEAT STOMP
03. Glorious
04. スキャラバン
05. 火の玉ジャイヴ
06. ルパン三世のテーマ'78
07. Can't Take My Eyes Off You~君の瞳に恋してる~
08. メモリー・バンド with SUPER EIGHT
09. Paradise Has No Border

SUPER EIGHT

01. High Spirits
02. 象
03. ズッコケ男道
04. 未完成
05. 愛でした。
06. Baby Baby
07. 友よ
08. T.W.L
09. キミトミタセカイ
10. ハライッパイ
11. 勝手に仕上がれ
12. ここに
<アンコール>
13. NOROSHI
14. 無責任ヒーロー with 東京スカパラダイスオーケストラ

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