yosugalaの全国ツアー「yosugala tour2024」が、6月22日の東京・Spotify O-EAST公演をもって幕を下ろした。2022年6月22日のデビューライブ「ヨモスエダカラ」からちょうど2年。過去最大規模の会場でツアーファイナルを迎えたyosugalaは、追加チケットも完売となったすし詰めのO-EASTを熱狂の渦に包んだ。
満員のO-EASTで「ママどこー?」
2月リリースの2ndアルバム「ヨモスガラ2」を携え、4月末から約2カ月をかけて全国8都市を回ったyosugala。さまざまな対バンイベント出演もこなし、新たなファンを獲得しながらツアーを進めてきた黒坂未来、汐見まとい、未白ちあ、君島凪の4人は、満員のフロアに響き渡る盛大なシンガロングに迎えられてO-EASTのステージに立った。1曲目はアルバム「ヨモスガラ2」のオープニングナンバー「aspiration」だ。ステージ背面の大小5つのスクリーンには歌詞がグラフィカルに投影され、4人のパフォーマンスとシンクロする。「ろーるぷれいんぐ」「オヒメサマ?」「会心の一撃」と間髪をいれず畳みかけるyosugalaに対し、息の合ったコールで応戦する観客。ライブ前半の爽快なロックチューン「sailing!!」はこの日が初披露だったが、観客はこれにも即座に対応しコールを入れ、メンバーを驚かせた。
5曲を連続で歌い終えたところで、4人はゆっくりと満員のフロアを見渡す。「ママどこー?」と関係者席に視線を送る未白に対して母親がリアクションを送ると、未白も観客も大喜び。なごやかムードのまま、キャッチーなエレクトロポップ「ムチャクチャ」でライブが再開したと思えば、クールなダンストラック「○×ゲーム」からハードな「エスカレート」「嘘とか愛とか」へと移行していく。汐見は突き抜けるようなシャウトを響かせ、「O-EASTの皆さん、でっかい声でぶっ飛ばしていきましょう!」とフロアを煽った。
全部の分岐点を間違えずにここまで来たのは奇跡
ツアーファイナルに衣装を新調して挑んだ4人は、それぞれ異なるデザインが施された衣装の注目ポイントをアピールした。MCになるとくだけたトークで笑いを起こす4人だが、パフォーマンスに入ると雰囲気は一変。「裸足のまま」「僕に願いを」「オトギバナシ」「ソラノナミダ」とエモーショナルな楽曲が並ぶ、メンバー曰く“エモみブロック”では、ポップさとハードさを兼ね備えたyosugalaの真骨頂と言えるドラマチックなステージが展開された。最後のブロックを前にメンバーは1人ずつ、長いようで短かったというツアーを振り返る。
ジャンケンの末、最初にマイクを持った汐見は「よく『ツアーを通して成長しました』と言うけど、『ホンマかいな』と思ってたの。悪い言い方だけど『最初から全力で行けよ』と思ってたのね(笑)。でもいざやってみたら、自分とパフォーマンスと向き合う時間が嫌が応にもあって。まだできることがあると実感したというか。それは手を抜いていたとかじゃなくて、いい意味で『自分はまだまだ上を目指せる』と知れたんですよ」と心境の変化を明かした。黒坂は「まずはメンバー、本当にありがとうございます」とメンバーへの感謝を伝え、さらに「世の中にたくさんアイドルさんやアーティストさんがいる中でyosugalaに出会ってくれたみんなには感謝しています。1周年のワンマンから2倍以上増えたんですよ。ファンの人の努力で大きいステージに立てたりしちゃうじゃん? むしろ私たちが大きいステージに連れていきたいと思っています」と力強く宣言。この春大学を卒業してアイドル活動に専念できるようになった未白は「アイドル活動だけに集中できて、課題をいっぱい見つけて成長できたツアーだと思います。まだ2年だけど『もう2年か』という気持ちもあって。今、アイドルさんの解散ラッシュですけど、てっぺんまで……もっともっと何十倍も大きいステージに立つまでyosugalaはなくならないので、だから安心してください。私、アイドルを見るとポカポカした気持ちになるんですよ。だからみんなにもポカポカした気持ちをあげられる3年目にしたいです」と涙ながらに誓い、就職活動をやめてyosugalaに“就職”した君島は「全部の分岐点を間違えずにここまで来たのは奇跡だと思うんですよ。まといと友達になって、アイドルに誘ってもらって。全部のタイミングを間違えちゃいけないんだと思ったら……人生をやり直したいとかよく考えるけど、今やり直したらyosugalaになれなかったと思うの。この分岐点を選んでよかったと思えるのはみんなのおかげです」と運命を肯定する言葉で締めくくった。
僕たちが君たちの道標です
丸2年の活動ですっかり仲を深めたという彼女たち。「周りのアイドルさんがだんだん活動をやめていってしまう中で、2年間同じメンバーで欠けることなくふんばってこれたことはマジで当たり前じゃないし、すごいことだと思う」とここまでの道のりを噛み締めた4人は、全員そろって休まず活動することを3年目の目標に定めると、円陣を組んで「絶対に体調を崩さないぞー! えいえいおー!」と声を上げ、最後のブロックへ。「indigo」では観客のハンドクラップが4人の熱気を引き上げ、ミュージックビデオをバックに歌われた「夜明けの唄」ではアイドルライブの伝統「イエッタイガー!」の叫び声がフロアに響く。ライブは「canvas」でさわやかなクライマックスを迎え、「全員幸せにします!」と4人は最後にアルバム「ヨモスガラ2」のラストナンバー「My Dear」を届けた。
過去最大人数のアンコールを浴びて再度ステージに上がったyosugalaは、ミラーボールの下で「Sparkle」を熱唱。「その手伸ばせ」のフレーズに合わせてメンバーも観客も一斉に手を挙げる圧巻の光景が広がる。「みんなと歩んできた道が、今日ここにつながりました。僕たちが君たちの道標です。これからもついてきてください!」という汐見の熱いメッセージを合図に、場内には星形の紙吹雪が舞った。4人は観客との記念撮影を終えると、8月の東名阪ライブ「ヨスガラ夏の東名阪 -新曲お披露目会編-」に加え、新たな全国ツアー「yosugala tour2024 aki-春に廻れなかった場所編」の開催が決定したことを報告。喜びの歓声を上げる観客に向け、yosugalaはさらにもう1曲、グループにとって始まりの曲である「prologue」を歌ってツアー全公演を終えた。
秋の全国ツアー「yosugala tour2024 aki-春に廻れなかった場所編」はその名の通り、この春のツアーでは回れなかった全国10カ所のライブハウスが舞台。東京・EX THEATER ROPPONGIでの千秋楽は、yosugalaの単独公演としては初の全席指定席でのライブとなる。
セットリスト
「yosugala tour2024」2024年6月22日 Spotify O-EAST
01. aspiration
02. ろーるぷれいんぐ
03. オヒメサマ?
04. 会心の一撃
05. sailing!!
06. ムチャクチャ
07. ○×ゲーム
08. エスカレート
09. 嘘とか愛とか
10. 裸足のまま
11. 僕に願いを
12. オトギバナシ
13. ソラノナミダ
14. indigo
15. 夜明けの唄
16. canvas
17. My Dear
<アンコール>
18. Sparkle
19. prologue
公演情報
ヨスガラ夏の東名阪 -新曲お披露目会編-
2024年8月4日(日)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
2024年8月7日(水)愛知県 名古屋ReNY limited
2024年8月12日(月・振休)東京都 Spotify O-WEST
yosugala tour2024 aki-春に廻れなかった場所編-
2024年8月24日(土)千葉県 柏PALOOZA
2024年8月25日(日)新潟県 GOLDEN PIGS RED STAGE
2024年9月1日(日)北海道 小樽GOLDSTONE
2024年9月7日(土)兵庫県 神戸VARIT.
2024年9月23日(月・祝)石川県 Kanazawa AZ
2024年9月28日(土)香川県 DiME
2024年9月29日(日)広島県 CAVE-BE
extra
2024年10月5日(土)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
2024年10月6日(日)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
tour final
2024年11月1日(金)東京都 EX THEATER ROPPONGI