LE SSERAFIMのファンミーティング「LE SSERAFIM FAN MEETING ‘FEARNADA’ 2024 S/S - JAPAN」の神奈川・ぴあアリーナMM公演が7月13日から15日までの3日間行われた。
LE SSERAFIMがヒーローに
「LE SSERAFIM FAN MEETING ‘FEARNADA’ 2024 S/S - JAPAN」は、兵庫、愛知、神奈川、福岡の全国4都市を巡るファンミーティングツアー。本稿では、ぴあアリーナMM公演のDAY1にあたる13日公演の模様をレポートする。
ファンミーティングはヒーローに扮したLE SSERAFIMのメンバーが特殊能力を発揮しながらFEARNOT(LE SSERAFIMファンの呼称)の悩みを解決する、というコンセプトのもと行われ、衣装やポスタービジュアル、ステージ映像など、いたるところに「ヒーロー」の要素が取り入れられていた。ファンから寄せられた悩みにメンバーが耳を傾けるコーナー「FEARNOT依頼書」では、5人が「生まれたワンちゃんの名前につけてほしい」「上手に時間を使うためのアドバイス」といった質問に対してユーモラスな回答を展開。コーナーの最後に「初対面の人とどのようにうまくコミュニケーションを取る?」と尋ねられると、HUH YUNJINは「お互いの共通点を探すのがいいと思います!」、HONG EUNCHAEは「それ(お互いの共通点)がLE SSERAFIMの歌だとうれしいです」と笑顔でアドバイスを送った。
満を持しての「夢でKiss me!」
ひときわ大きな盛り上がりを見せたのは、中盤に行われたメンバーのソロ、ユニットステージ。KIM CHAEWONは宇多田ヒカル「First Love」、HUH YUNJINは自作曲「피어나도록(love you twice)」を伸びやかに歌唱し、SAKURA、KAZUHA、HONG EUNCHAEは「夢でKiss me!」をパフォーマンスした。なお「夢でKiss me!」は、LE SSERAFIM結成以前からのSAKURAのソロ曲。メンバーからの人気も高く、SAKURA自身もパフォーマンスの機会をうかがっていた楽曲であったため、ステージが開始するやいなや割れんばかりの歓声が。曲中の“キリングパート”である「だーめ!今はだめ 夢の中でキスして」というセリフはKAZUHAが担当し、FEARNOTのみならずメンバーも沸かせた。
ライブパートでは、「UNFORGIVEN(feat. Nile Rodgers) -Japanese ver.-」「EASY」といった人気曲から、日本オリジナル曲「Choices」、「No Celestial」のロックバージョン、未発表曲「1-800-hot-n-fun」まで、バラエティに富んだ楽曲が披露された。またアンコールでは、imaseが手がけた楽曲「ジュエリー(Prod. imase)」をメンバーが動物の着ぐるみに身を包んで歌唱。モニタには、メンバーが手書きで記した歌詞とともに、音楽に合わせて揺らめくペンライトの“海”が映し出される演出もあった。
永遠がないから“今”に価値が生まれる
ファンミーティングを総括する最後の挨拶では、KIM CHAEWONは「考えてみれば、私のいい思い出にはいつもFEARNOTがいます。私もFEARNOTにとってそんな存在になりたいです」とFEARNOTへの愛を語る。「FEARNOTと会うたびに、私たちを応援してくださってる方がこんなにもいるんだと感じます」と語ったのはKAZUHA。彼女は最後に「(FEARNOTからの)愛に見合うような人になりたいと思いますし、そうなれるように努力していきたいです」と自身の挨拶を締めくくった。
SAKURAは、「私たちが今当たり前のようにまた次会おうと言えるのは奇跡のようなことであって、いつか『またね』と言えなくなる日が来るのかな、なんて想像しただけでも胸がぎゅっとしてしまいます」と切なげに言葉を紡ぐ。そして、「でも私は、永遠というものはないからこそ、今という時間により価値が生まれて、より大切に思えるんじゃないかなと思っています」と続け、「永遠にはステージに立ち続けられないかもしれないけど、でも、だからこそ、この1回1回も本当に大切にしたいと思っていますし、FEARNOTも後悔のないようにたくさん会いに来てほしいですし、いっぱい一緒にいろんな思い出を作りたいです」とファンに向けて切に呼びかけた。
「LE SSERAFIM FAN MEETING ‘FEARNADA’ 2024 S/S - JAPAN」の最終公演は、7月31日に福岡・マリンメッセ福岡A館で行われる。