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すとぷりメンバーの夢が叶った映画化、「劇場版すとぷり」初日舞台挨拶で明かされた6人の率直な思い

「劇場版すとぷり はじまりの物語~Strawberry School Festival!!!~」公開初日舞台挨拶でのすとぷり。(c)STPR Inc./劇場版すとぷり製作委員会
3か月前2024年07月19日 10:05

すとぷり主演の劇場アニメーション「劇場版すとぷり はじまりの物語~Strawberry School Festival!!!~」が本日7月19日に公開初日を迎えた。これを記念して本日、メンバー6人と松浦直紀監督が登壇する舞台挨拶が行われ、その模様が全国の劇場にて生中継された。

メンバーそれぞれの夢が叶った、すとぷりの映画化

「劇場版すとぷり はじまりの物語~Strawberry School Festival!!!~」は、同じ学校に通う莉犬、るぅと、ころん、さとみ、ジェル、ななもり。がエンタメユニット・すとぷりを結成するというストーリー。喫茶店に集まっては会話に花を咲かせていた6人は、海へ向かい夏のレジャーを満喫する。迫力あるライブシーンも見どころだ。

舞台挨拶ではまず、1人ずつ自己紹介をして各劇場に集まったファンに挨拶。劇中のバンドでドラマーだったジェルは「すとぷりのドラム担当です」と自己紹介し、メンバーから総ツッコミを受けて会場は一気に和やかな雰囲気になった。映画製作が始まった頃に何を考えていたのか司会から聞かれると、製作総指揮・企画・プロデュースという作品の中核を担ったななもり。は「イラストを使ったミュージックビデオを公開していく中で、『いつかこのイラストがヌルヌル動くようになったらいいね』なんて夢物語を話していたので、いくつか会社さんにお声がけいただいて今回の企画が進んだのは本当にうれしいです。メンバーも声優になりたいという夢や、主題歌を担当したいという夢が叶いました」と言って喜びをあらわにした。

あまりにもフィクションすぎてガッカリされるのは嫌だった

2.5次元アイドルグループを映画化するというのは過去に例がないため、司会が松浦監督に映像化するにあたって大変だった点を質問すると、監督は「苦労はまったくなかった。本当に楽しいことばかりだった。終わるのがもったいない、もっと作っていたい、という気持ちだった」と回答。しかしこれに対してななもり。は「この流れで言いづらいですけど、苦労はめちゃくちゃありました(笑)」と話し始め、「すとぷりは動画配信ではキャラクターで活動しているけど、ライブでは実物の人間で。2.5次元アイドルなんて呼び名すらない時代からそうやって活動してきたんですけど、そんな僕たちが物語になったときに、あまりにもフィクションすぎて『普段のすとぷりと全然違うよね』とガッカリされるのはすごく嫌でした。ずっと好きでいてくださったリスナーさんも喜んでもらえて、初めて観る方にもメンバーのキャラクターの魅力を知っていただける内容ってなんだろう?とずっと悩んでいたので、本当に素敵な形になってよかったです」と、完成した映画への率直な思いを明かした。

声優の道に進むことをやめた自分が、まさかアニメ映画に

続いては、すとぷりが映画化されることを初めて聞いたときにどう思ったのかについて、メンバー全員に話してもらうことに。一番手のさとみは突然英語で話し始めてメンバーを困惑させるが、そんなボケのあとで「声優になりたいという夢があって、20代前半の頃にお芝居の勉強をしていたけど、『声優じゃなくても自分の表現を届けることができるのかもしれない』と思ってその道に進むのをやめたので、まさか自分たち主演のアニメ映画が作られるなんて思わなかったし、それをこうやって観てもらってるという状況が本当に信じられなくて。めちゃめちゃうれしい、という言葉じゃ足りないくらいの、味わったことない感動をしています」と素直な気持ちを語った。

オープニング主題歌「雨天決行」を作詞作曲したるぅとは、主題歌制作の話をもらったときにどんな曲にするべきかとても悩んだと明かし、「やっぱり映画のオープニング主題歌は、どれだけワクワクできるかがすごく重要なので、悩んだ結果、曲全体をオーケストラサウンドにすることにしました」とコメント。「ラストの畳みかけるようなコーラスがすごく感動するので、まだ観てない人にもぜひ劇場で聴いてほしいです」とお気に入りポイントを熱弁した。

すとぷりと出会って居場所を見つけたのは僕だけじゃない

今回アニメ声優初挑戦だったころんは「僕の素を出せるセリフが多かったので、大変なことは全然なくて、本当に楽しくできました」と振り返るが、すかさず横からさとみが「30テイク録った話をしろよ!」とツッコミを入れる。ころんはこれについて「僕はパーフェクトだと思ったんですけれども、ちょっとこだわりがあったのか30テイク録りまして。途中で、もしかして『キレるまで終われません!』みたいなドッキリなのかもしれないと思って、試しに『これのどこがいけないんですかね?』って言ってみたら、ちょっと変な空気になって『あ、違うんだ』って……(笑)」と収録時のことを振り返った。

劇中で主人公だった莉犬は、最後の自分の長ゼリフに共感したとコメント。「すとぷりのメンバーと出会って居場所を見つけて、自分が自分でいいんだなって思えるようになったというセリフだけど、それは僕だけじゃないと思ってて。メンバーのみんなもきっとすとぷりと出会って居場所を見つけてここにたどり着いたのかなって思うと、ラストシーンからエンドロールを超えたところまでがすごくグッときちゃいました」と話す。

すとぷりの6色に、リスナーの1色を加えて、7色の虹に

これまで多くのアニメを制作していることもあって、クリエイター目線で映画を観ていたと語ったのはジェル。彼は「ここの演出はどうするんだろうとか、色合いにこだわってるなとか、6人のキャラが被らないような台本だなとか、BGMの使い方でシーンが変わるなとか、そういうところをすごく見てました。たくさんの人のこだわりと技術が集まった映画だって強く感じましたね。自分自身アニメを作っている身として、すごく勉強になることがたくさんあって、本当に最高の経験になりました」と、細かい部分までこだわり抜いた映画をほかのメンバーと異なる視点で絶賛した。

最後に松浦監督は「すとぷりの6色に、リスナーさんの1色を加えて、7色の虹にしてください」と挨拶。その名言ぶりに驚いた莉犬は「おお! それもらっていいですか?」と監督にねだり、さとみは監督の言葉と一言一句同じ挨拶をした。そしてななもり。が「この映画を作ることができたのは、いつも応援してくださっているリスナーさんのおかげです。そのリプライやリツイート、動画へのコメント、グッズやCDを買って楽曲を聞いてくれたり、その1つひとつが積み重なって今のこの映画があります。本当にありがとう」とファンに感謝の言葉を送り、舞台挨拶は締めくくられた。

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