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スチャダラパーとSTUTSのライブにPUNPEEやRYO-Zら登場、この日限りの“ジョイント”が次々と

ラストの「GET UP AND DANCE」の様子。(Photo by Teppei Kishida)
2年近く前2024年07月23日 8:02

スチャダラパーとSTUTSによるジョイントライブ「スチャダラパー & STUTS Presents “That's the Joint”」の東京公演が、7月16日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)にて開催された。

昨年12月に東京・LIQUIDROOMで初めて開催された「That's the Joint」は、“ジョイント”というタイトルの通り、スチャダラパーとSTUTSがお互いのライブに混ざるという、いわゆる対バン形式とはひと味違ったライブ。このタッグでしか起こり得ないフレッシュなステージは評判を呼び、今年も大阪・大阪城音楽堂とZepp Shinjuku(TOKYO)で行われることになった。

昨年よりもさらに強くなったスチャダラパーとSTUTSのジョイント

会場の明かりが落ち、まずステージに現れたのはSTUTS。MPCを叩いて「Renaissance Beat」を鳴らし始めると、会場からは大きな拍手が沸き起こる。そしてスチャダラパーのバックバンドとしておなじみのザ・コストパフォーマンス(笹沼位吉[B]、松田浩二[Key]、三星章紘[Dr, Per]、KASHIF[G])と、ホーン隊の武嶋聡(Sax, Flute)と佐瀬悠輔(Tp)、トークボックスのLUVRAW、サイドMCのロボ宙がそれぞれの持場に立ち、スチャダラパーが登場。「Renaissance Beat」に「ドゥビドゥWhat?」を“ジョイント”させる。

そのままSTUTSのMPCとSHINCOのDJ、そしてバントメンバーの演奏が融合したファットなビートに乗せて「CHECK THE WORD」に突入。「今年はお互いにもっと混ざろうと思います」という語ったBoseは、STUTSが生で叩くMPCに乗せて「B-BOY ブンガク」「アフタードゥービーヌーン」を披露していく。スチャダラパーもリリックを「SHINCOとSTUTSのビートはお前の」に変えたりと、STUTSとの絡み合いは昨年のイベントよりもさらに強くなり、新鮮さを感じさせる構成となった。

ステージにSTUTSとホーン隊が残って演奏を始めたのは「One」。ラップパートだけではなく、原曲ではtofubeatsが歌うフックもSTUTSが自らマイクを握った。ダンサブルな2ステップの「Come 2 Me」に続いて、「Pretenders」ではスチャダラパーが「LET IT FLOW AGAIN」のラップを乗せ、ジョイントの妙味を聴かせる。

西城秀樹と加藤茶のドラム合戦?

その後、AFRAがこのイベント名の元ネタであるFunky4+1「That's The Joint」をビートボックスでカバーし、STUTSのMPCとAFRAのビートボックスによるビートセッションになだれ込む。Boseが「西城秀樹と加藤茶のドラム合戦」と呼んだこのセッションは、お互いの超人的な技術に驚きの声が上がった。そして「4ch FUNK」「トリプルショット」「後者 -THE LATTER-」をAFRAも加えてセッションした。

スチャダラパーはバンドとともに、De La Soul「Ring Ring Ring(Ha Ha Hey)」のビートで「ジャンクリートコングル」、グウェン・マクレエ「Funky Sensation」のビートで「MORE FUN-KEY-WORD」をマッシュアップする形で披露。オールドスクールヒップホップの魅力を再提示していく。STUTSが再びステージに戻り「FUN-KEY-WORD」を始まるが、途中で歌詞を飛ばしてしまうANI。「ちょっと止めて! なんやウヤムヤに進めようとしたけど!」と注意するBoseに、「はて?」とNHK連続テレビ小説「虎に翼」で観たセリフでANIが返す。スチャダラパーらしいゆるやかな空気を感じたのか、STUTSも「(スチャダラパーが曲終わりにする)B-BOYポーズって誰が始めたんですか?」と日常会話のようにBoseに質問した。

RIP SLYMEでも歌わないのに「今夜はブギー・バック」

しかし気合いのこもったパフォーマンスでそのゆるやかな空気を一変させたのがゲストのKMC。STUTSの盟友とも言える彼は「Rock The Bells」の叫ぶようなラップで会場を支配し、「俺の気持ちをお前のビートに乗せるぜ!」というシャウトから、まさに嵐を起こすような「Storm」を披露した。麦わら帽を被って登場したのはBIM。「ひとつのいのち」で小気味よく会場を揺らした彼は、テレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の主題歌「Presence」で会場を沸かせ、スチャダラパーも「EQ」でジョイント。さらにゲストとしてRIP SLYMEのRYO-Zが登場し、BIMとともに「マジックアワー」で夏の情景をオーディエンスに想起させた。

RYO-Zの「この暑さはなんのせい?」というフリから「サマージャム'95」へ。そして「こんな曲流れたりすんだ」というフレーズから「Summer Situation」に切り替わる。「今夜はブギー・バック」では、「グループでも俺は歌パートがないのに」というRYO-Zが小沢健二パートを歌唱した。

「GET UP AND DANCE」に乗せて「楽園ベイベー」

ステージが再び暗転してSTUTSにスポットライトが当たり、自然音が印象的なイントロが流れると「夜を使い果たして」へ。歓声が上がる中、PUNPEEが登場した。さらにスチャダラパーも「アーバン文法」でジョイント。フックでは会場全体が手を振り、そのパフォーマンスを堪能した。この3組がそろったということで、次に披露されたのは5月17日にリリースされたスチャダラパー&STUTS「Pointless 5(feat. PUNPEE)」。会場からは大歓声が起きた。

アンコールでは11月17日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でスチャダラパー主催イベントが開催されることが告知され、会場から拍手が上がる。ラストは「GET UP AND DANCE」。新作のリリースを控えたBIMを除くゲスト陣が参加したこの曲で、KMCとAFRAはフリースタイルで、RYO-Zは「楽園ベイベー」のフレーズを歌い、PUNPEEは「ポンキッキーズ」のコールをラップに込めた。そしてSTUTSは「スチャとSTUTS、胸熱いタッグ。あの日の自分に伝える」「前者後者なら多分後者」と、スチャダラパーへの愛情に満ちたラップを披露。演者もオーディエンスも笑顔で会場を後にした。

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