音楽家・上田禎の難病治療を支援するためのプロジェクトが始動した。
映画「ホームレス中学生」「NANA」「ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~」やアニメ「おでんくん」などの音楽を手がけ、2008年にはリリー・フランキーの同名小説を映画化した「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞した上田。彼は2018年ごろからライブ中に手足がつるような症状が出始め、翌2019年には演奏だけでなく日常生活にも支障をきたすようになっていた。その後2020年に検査を受けたところ、国の指定難病のひとつである筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された。現在は楽器の演奏や楽譜の執筆ができなくなり、口頭での編曲で音楽活動を行っている。
今回始動した「上田禎 難病支援プロジェクト」では上田の筋萎縮性側索硬化症の治療と音楽活動継続のため、治療費や介護費用などの寄付を募る。寄付は銀行口座への振り込み、もしくはクレジットカード決済にて受け付けている。またプロジェクトの始動に際し、彼の友人でもあるリリー・フランキーによる直筆コメントも公開された。
上田禎 コメント
私、上田禎は音楽家であります。
作曲などをしてきました。
2018年あたりから手脚に違和感を覚え始め、翌年に難病であるALSと診断されました。
あれよあれよと言う間に歩けなくなり、手も動かず楽器が弾けなくなりました。
楽譜も書けなくなりました。
今も仲間の手を借り、何とか仕事を続けていますが、、口でお願いできなくなると、
いよいよ何も作れません。 何とかこの病気の進行を止めるべく、あれこれと治療を
試していますが、お恥ずかしながら資金が尽きている状況です。。
甚だ恐縮ではありますが、仲間たちが作ってくれたこの場で皆様のご支援を仰ぎ、
治療を続け、人々が音楽をさせてくれるうちはまだまだやりたいと、切に願っています。
何卒、宜しくお願い申し上げます。