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Official髭男dismがライブの喜び噛み締めた“UNOFFICIAL”ワンマン「俺たちの人生が帰ってきたー!!」

「Official髭男dism one-man live 2024 -UNOFFICIAL-」の様子。(Photo by “TAKAHIRO TAKINAMI”)
6か月前2024年07月24日 9:03

Official髭男dismのファンクラブ会員限定ワンマンライブ「Official髭男dism one-man live 2024 -UNOFFICIAL-」が昨日7月23日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)にて行われた。

昨年3月に藤原聡(Vo, Piano)の声帯ポリープ発症を発表し、それ以降ライブ活動を休止していたOfficial髭男dism。「Official髭男dism one-man live 2024 -UNOFFICIAL-」はそんな彼らにとって約1年半ぶりのライブとなった。またヒゲダンにとっては、コロナ禍で制限されていた声出しが解禁された1発目の公演でもあり、彼らのライブを待ち望んでいたファンは、時に歓声を上げたりやシンガロングをしながら2時間にわたって大きな盛り上がりを見せた。

ひさびさのライブはあの曲で幕開け

ひさびさのライブともあって、開場BGMに合わせてすさまじいほどのハンドクラップの音が鳴り響くなど、開演前から観客のボルテージは爆発寸前まで高まり切っていた。そこにヒゲダンとサポートメンバーが現れ、彼らが「ミックスナッツ」をにぎやかに演奏すると、オーディエンスのテンションはさらに上昇。爆ぜるような勢いで手拍子が鳴り、ときに歓声が乱れ飛ぶ。「ホワイトノイズ」では、藤原が自らのコンディションを示すかのように鮮烈なミックスボイスを響かせ、大きな喝采を浴びた。それを聞いて藤原は「みんなの声、想像の5億倍を超えとるんやけど」と驚きと笑みをこぼす。そして会場に集まったファンや配信を観ている視聴者に感謝を送りつつ、「『俺たちの人生が帰ってきたー!!』って感じがして。君たちが俺たちをここに連れてきてくれました。本当にありがとうございます」とうれしさをにじませた。さらに彼が「次のツアーではアルバムの曲をけっこうやると思うので、今日はしばらくできなさそうな曲だったりとか……」と告げると、その言葉をさえぎるほどの黄色い歓声が沸き上がった。

レア曲も続々と

ホーンの柔らかな音色が心地いい「Choral A」、松浦匡希(Dr)の躍動的なドラミングが印象的な「フィラメント」など、続々とパフォーマンスを続けるヒゲダン。藤原の「珍しい曲といえばこの曲もやりたいなと思って」という言葉のあとには「たかがアイラブユー」を演奏した。小笹大輔(G)がエモーショナルなギターサウンドで「Subtitle」を奏でたのち、ヒゲダンは「FIRE GROUND」をパフォーマンス。ショルダーキーボードを手に取った藤原が小笹と向かい合って演奏したり、楢崎誠(B)とサポートメンバーの宮田'レフティ'リョウ(G, Key)、藤原、小笹の4人が横並びで演奏するなど、白熱したパフォーマンスが繰り広げられた。その後小笹が「俺の知ってるヒゲダンのお客さんよりもパワーアップしてみんなが戻ってきた」と感想を述べると、松浦も「すごいよね」とそれに賛同。楢崎によるコール&レスポンスに導かれる形で始まった「ESCAPADE」では、カラフルな照明に乗せて軽快なサウンドが届けられた。

藤原の「4年ぶりに声出せるからね。やっぱ俺たちといえば、この曲歌わないとダメだよな?」という言葉に続けて「Stand By You」が披露されると、サビで大合唱と力強いハンズアップが発生。歌唱後に藤原は「生きててよかった!!」と全身全霊の力を振り絞るように叫び、充実した表情を顔いっぱいに浮かべた。彼は「I LOVE...」で美しいハイトーンボイスを響かせたのち、ライブ開催の経緯を改めて説明。9月のアリーナツアーまで待ちきれず急遽“UNOFFICIAL”という形でのライブ開催に踏み切ったこと、急なお願いにZepp Hanedaが応えてくれたことなどを丁寧に伝えた。

「俺たちはすごく強くなったと思います」

続けて藤原は「武道館で声が出なくなっちゃって。壊れた楽器みたいに出なくなっちゃってさ」と、喉の不調が発症した頃のことや療養期間に感じていたことを振り返り、「待ってくれてる君たちがいるなら何がなんでも治すぞという気持ちでここまでやってきました。その気持ちに応えてくれる仲間ができました」と力強く語る。「俺たちはすごく強くなったと思います。今までよりいいライブができるかとか、ちょっとよくわからないんだけど、何があってもバンドの歩みを止めないっていうことを学びました。そうやっていけば別にミスってもいいんだって思いました。ベストを届けるんだけど、どうしても自分の体と心が至らなかったときに、その至らなさを悔しさに変えて、もっと成長してやろうと、もっといいライブをみんなに見てもらおうと」と音楽活動への向き合い方にもよい変化がもたらされたことを明かす。そして「本当にありがとう。君たちこんなにすごい力を持ってたのかね。本当にびっくりしました。すごく、すごく生きててよかった」と、ファンへの感謝や今の気持ちを明るい口調で言葉にし、バンドメンバーとともに「ラストソング」「SOULSOUP」を演奏して舞台を去った。

アンコールで再び姿を現したヒゲダンは「Anarchy」をダイナミックにパフォーマンス。力強いハンドクラップが発生し、場内が再び熱気と一体感に包まれていく。藤原は「そこ歌う?ってくらい、みんなが歌ってくれて本当にうれしかったです」と改めてオーディエンスを称え、「こうやってしっかり戻ってこれたのはみんなのおかげです。本当にどうもありがとうございました」と改めて感謝の気持ちを述べる。そしてラストに4人は「TATTOO」を届け、晴れやかな空気でライブを締めくくった。

Official髭男dismのファンクラブでは、本公演のアーカイブ映像が7月31日23:59まで配信されている。アリーナツアー「Official髭男dism Arena Tour 2024 - Rejoice -」は9月20日よりスタート。全国5カ所にて全10公演が行われる。

※楢崎誠の「崎」は、たつさきが正式表記。

セットリスト

「Official髭男dism one-man live 2024 -UNOFFICIAL-」2024年7月23日 Zepp Haneda(TOKYO)

01. ミックスナッツ
02. ノーダウト
03. ホワイトノイズ
04. Choral A
05. フィラメント
06. 日常
07. Rowan
08. たかがアイラブユー
09. FIRE GROUND
10. Laughter
11. ESCAPADE
12. Stand By You
13. I LOVE...
14. ラストソング
15. SOULSOUP
<アンコール>
16. Anarchy
17. TATTOO

公演情報

Official髭男dism Arena Tour 2024 - Rejoice -

2024年9月20日(金)福岡県 マリンメッセ福岡 A館
2024年9月21日(土)福岡県 マリンメッセ福岡 A館
2024年9月28日(土)大阪府 大阪城ホール
2024年9月29日(日)大阪府 大阪城ホール
2024年10月18日(金)愛知県 ポートメッセなごや 第1展示館
2024年10月19日(土)愛知県 ポートメッセなごや 第1展示館
2024年11月12日(火)神奈川県 Kアリーナ横浜
2024年11月13日(水)神奈川県 Kアリーナ横浜
2024年11月19日(火)北海道 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
2024年11月20日(水)北海道 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ

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