ハンバート ハンバートの楽曲「トンネル」が12月公開の映画「大きな家」の主題歌に使用される。
「大きな家」は齊藤工企画およびプロデュースのもと、竹林亮が監督を務めるドキュメンタリー映画。ある児童養護施設に密着し、そこで暮らす子どもたちの両親への思い、生活を身近で支える職員との関係、学校の友だちとの距離感、施設を出たあとの暮らしなどに迫る。
本作の主題歌担当に際し、ハンバート ハンバートの佐野遊穂(Vo, Harmonica)は「なんだか分からないけど涙があふれてくる。説明できないところが、この映画の誠実さなのだと思いました」と映画に関してコメント。また佐藤良成(Vo, G)は映画鑑賞前から「トンネル」を作っていたことを明かし、「竹林監督からの要望をアレンジに取り入れ、映画の最後の1ピースとなるべく完成しました」と制作背景を解説している。なお「トンネル」は今年の冬にリリースされる予定で、YouTubeで公開されている予告編では楽曲の一部を聴くことができる。
「大きな家」は12月6日から東京・WHITE CINE QUINTO、大阪・TOHOシネマズ 梅田、愛知・センチュリーシネマにて先行公開後、12月20日から全国の劇場にて順次上映開始。出演する子どもたちのプライバシーを考慮し、配信やレンタルは行われず劇場のみで公開される。
ハンバート ハンバート コメント
佐野遊穂(Vo, Harmonica)
大きな家に暮らす子どもたちや職員の皆さんの表情が、言葉が、余計な意味づけされずにそのまま手渡される。見終わった時には、説明できない気持ちで胸がいっぱいになる。なんだか分からないけど涙があふれてくる。説明できないところが、この映画の誠実さなのだと思いました。登場する人たちのこんな空気を捉えられるまでには、映画チームのどんなにか丁寧なコミュニケーションがあったのだろうと思います。
佐藤良成(Vo, G)
依頼をいただき映像を観せてもらい、子どもたちを追うカメラの自然で淡々とした姿勢に感銘を受け快諾しました。どんな曲をと考えていたときに、あの曲がぴったりじゃない?とうちのスタッフから提案されたのが「トンネル」です。映像を観る前に作った曲なのに歌詞やメロディが彼らの姿と重なり、これしかないと思いました。そんなわけで曲が決まり、竹林監督からの要望をアレンジに取り入れ、映画の最後の1ピースとなるべく完成しました。