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WANIMA主催ワンチャンフェス2日目も大成功!ワンオクやモンパチとのコラボに熊本熱狂

WANIMA(Photo by toya)
約1か月前2024年08月26日 3:01

WANIMA主催の野外音楽フェスティバル「WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2024」が8月24、25日に熊本・熊本県農業公園カントリーパークで開催。この記事では2日目公演の模様をレポートする。

「ワンチャンフェス」は2022年9月にWANIMAの地元・熊本を舞台に初開催された音楽フェス。3度目となる今回は各日約2万5000人、2日間合計で約5万人が来場し、緑あふれるカントリーパークでライブを楽しんだ。2日目公演にはWANIMAに加えて、OKAMOTO'S、BE:FIRST、三浦大知、MONGOL800、コブクロ、ONE OK ROCKとボーダーレスで個性豊かな7組がカントリーパークに集結。猛暑かつ不安定な天候に負けじと熱いパフォーマンスを繰り広げた。

OKAMOTO'S

前日に続き、この日も快晴の中で幕を開けた「ワンチャンフェス」。WANIMAによる開催宣言を経て、OKAMOTO'Sが休養中のハマ・オカモト(B)を除く3人編成でステージへ。まずオカモトショウ(Vo)がギターを、オカモトコウキ(G)がベースを握ってダンサブルな「Dance With You」「NO MORE MUSIC」を連投。オカモトショウは「ギタリストにベースばっかり弾かせるとあとでうらまれそうなので(笑)」とジョークを飛ばしつつ、今度はオカモトショウがベースを、オカモトコウキがギターを担当し、「なんかホーリー」を披露する。オカモトショウは普段と異なる役割が続く中でも、ハマ不在のピンチを乗り切るべくベースをかき鳴らした。オカモトショウはバンドが今年デビュー15周年を迎えたことを説明しつつ「間違いなく15年の中で一番のピンチなんじゃないかなと。また4人のOKAMOTO'Sも観たいなと思ってもらえるように精一杯演奏するので皆さんよろしく!」と奮起する。その後OKAMOTO'Sは90'sムード漂う「90'S TOKYO BOYS」、3人の気持ちのいいユニゾンが重なる「Beautiful Days」をパフォーマンス。3人編成ながらも、デビュー15年のキャリアに裏打ちされたチームワークでしっかりと35分を走り抜けた。

BE:FIRST

照りつける日差しのもと、黒を基調としたスタイリッシュなサマースタイルで登場したのは初出演のBE:FIRST。1曲目にダークなサウンドの「Mainstream」をセレクトし、キレのあるダンスやワイルドな低音ボイスでオーディエンスを圧倒する。デビューから3年を迎えたばかりにかかわらず今年3月には東京ドーム公演を成功させ、4大ドームツアーの開催も決定し、飛ぶ鳥を落とす勢いのBE:FIRSTは、その後もハイクオリティなパフォーマンスで観客を魅了。さらにRYOKIが「この青空の下で音楽楽しみたいやつどれくらいいんの!?」と煽り「Scream」でも息の合ったダンスを披露する。前半は猛々しいパフォーマンスを繰り広げた彼ら。後半ではLEOによる「僕たちらしく、命懸けであなたの人生を肯定させていただきます」というひと言から「Great Mistakes」でオーディエンスを優しく勇気づけ、「Bye-Good-Bye」ではメンバー同士で目を合わせて笑いながら自由にステージを動き回り、前半とは異なる柔らかな一面も見せてカントリーパークをピースフルな雰囲気で満たした。

三浦大知

ダンサー4人とバックバンドを率いて登場した三浦大知は、まずは「能動」をパフォーマンス。複雑で素早い振付のダンスをキレよく踊りつつも、息を切らすことなく抜群の歌唱力で「ワンチャンフェス」を自分の世界観に塗り替えていく。「好きなだけ」での、ダンサーたちとシンクロしたフットワークでオーディエンスを沸かせた三浦。ダンサーが退場したあとは、1人で広いステージを練り歩きつつ、バンドが作り出すグルーヴに乗りながら「FEVER」を届けた。7月リリースの最新曲「心拍音」では、三浦の動きに合わせて視界一面の観客が腕を左右に振って会場が一体に。しかし次の曲「EXCITE」で、タオルを持って振ろうと三浦が観客に呼びかけたところで、会場近くに落雷が発生。危険との判断で急遽ライブは中断された。その後雨も降り始めたが、しばらくして雷も雨もやんでライブは再開。予定通り「EXCITE」が披露され、中断前を超える盛り上がりぶりで会場中にタオルが舞った。そして最後に三浦は「Blizzard」を披露し、歌とダンスの力を見せつけるような圧倒的なステージを締めくくった。

MONGOL800

MONGOL800は1曲目で早くも代表曲「あなたに」を披露し、観客は一気に火の付いたような盛り上がりに。続く「DON'T WORRY BE HAPPY」からはモンパチのライブでおなじみのダンサー・粒マスタード安次嶺も参加し、満面の笑みで踊りまくる粒に煽られながら、オーディエンスは一斉に拳を上げたりピースサインを掲げたりしていた。童謡「シャボン玉」のカバーでは、粒が自分の身長ほどある巨大な白い風船をステージに持ち込んで観覧エリアに放ったり、その後自らもステージを降りて観客の間を駆け抜けたりと大暴走。また「小さな恋のうた」では、曲の途中で登場したWANIMAのKENTA(Vo, B)がワンフレーズ歌ったあとで観客の上にダイブしたりと、貫禄を感じさせるメンバーと対称的なほどカオスなステージが繰り広げられた。ラストは7月に配信リリースされた、九州出身アーティスト井上陽水の名曲「少年時代」のカバー。疾走感のあるパンクロックでありつつも、夏の終わりをイメージさせる切ないメロディが、涼しくなってきたこの時間帯にぴったりマッチしていた。

コブクロ

初登場のコブクロは煌めくようなサウンドの「轍 -わだち-」で滑り出す。黒田俊介の伸びやかな歌声や、オーディエンスのシンガロングが響き渡り、会場は感動的な雰囲気に。続くヒットソング「Million Films」では、小渕健太郎と黒田が抜群のコンビネーションでハモり、美しい歌声をカントリーパークに響かせた。小渕は出演オファーを受けた際のことについて、TAKUYA∞(UVERworld)、Taka(ONE OK ROCK)、そしてKENTA(WANIMA)と順繰りに連絡が来たことを明かしつつ「KENTAくんから『この日に熊本でフェスをやるのですが出てもらえないでしょうか』と連絡をもらって、こんな最高のロックフェスに出ることができました!」とうれしそうに振り返った。その後演奏された大阪・関西万博のオフィシャルテーマソング「この地球の続きを」では、小渕がこのフェス仕様の特製法被を着て力強く和太鼓を叩き、「WANIMA」コールを促して会場をお祭りムードに導いた。コブクロは最後にスケール感のある結成25周年ソング「RAISE THE ANCHOR」を熱唱して、華やかにライブを終えた。

ONE OK ROCK

ステージの後ろに美しい夕焼けが広がる中、「ワンチャンフェス」皆勤賞のONE OK ROCKが登場。4人は「We are」「Taking Off」と重厚感のあるサウンドの楽曲を畳みかけ、瞬く間に客席エリアをワンマンライブかのような盛り上がりに導く。Taka(Vo)は「今年は基本的にフェスに出ていない理由はたった1つ。『ワンチャンフェス』一極集中で臨むためです!」と、このフェスにかける意気込みを語った。ここで彼が「アイツら呼んで一緒に騒ぎたいんですけどいいですか?」とWANIMAを呼び込む。2組がパフォーマンスしたのは5月に埼玉・ベルーナドームで行われた対バンライブの際にもコラボレーションした「キミシダイ列車」だ。にぎやかなコラボで観客のボルテージが上がったところで、WANIMAはステージをあとに。Takaはモードを入れ替え、真剣な眼差しで音楽業界やファン、WANIMAへの思いについて熱く語り、ラウドな新曲「Delusion:All」をWANIMAに捧げる。さらにONE OK ROCKは重低音が唸る「Make It Out Alive」を投下し、徹頭徹尾ロックサウンドで観客を熱狂させた。

WANIMA

2日間におよんだフェスもいよいよフィナーレ。「いいから」でWANIMAがライブをスタートさせると、観客もラストスパートをかけるように腕を振り上げ、声を上げて熱狂する。そのままバンドは「ララバイ」「昨日の歌」と切れ目なく畳みかけ、昼間の雨がやんだこのタイミングにピッタリの「雨あがり」を演奏。ストレートなメッセージを目の前の約2万5000人に届けた。そしてKENTAの「今日出たアーティストに、ここに集まったみんなに、ありがとうを込めて一緒に歌えるやつ!」という呼びかけを受けて「THANX」ではオーディエンスが大合唱。さらにKENTAの「熊本ジャンプ!」という声に促されて、会場を埋め尽くす来場者たちが一斉にジャンプした。「眩光」ではイベントを中断させた雨雲を挑発するように「真っ暗な夜の雨はもう止んだ」と歌ったKENTA。8月14日に配信リリースされたばかりの新曲「Rolling Days」やショートチューン「Hey Lady」で会場をヒートアップさせたのち、自ら「アンコール! アンコール!」と叫びながらメンバーとともにステージをあとにした。

アンコールでスペシャルゲストとして呼び込まれたのはMONGOL800。2組はまず、2022年に発表したコラボ曲「愛彌々」をツインドラム、ツインベース&ボーカル、ギターの計5人編成で披露した。さらに彼らは、9月25日にCDと配信でリリースするスプリット音源「愛彌々2」より新たなコラボ曲「ラズリ」をお披露目。熊本と沖縄を代表する2バンドの、それぞれの魅力が発揮されたこの曲はファンを興奮に導いた。MONGOL800がステージを去ったあとも、まだまだWANIMAのライブは終わらない。「BIG UP」でメンバーも観客も互いに最後の力を振り絞るように暴れたのち、バンドは来場者やスタッフたちに感謝の気持ちを捧げながらラストナンバー「ともに」を演奏し、2日間で一番の盛り上がりに。2日間にわたって13組が熱演した「1CHANCE FESTIVAL 2024」は大成功で幕を閉じた。

KENTA(Vo, B / WANIMA)終演後コメント

2日間あっという間でした。3年目が一番時間が過ぎるのが早かったような気がします。今日は雨雲と雷雲が来て、一時中断するということがあったんですけども、スタッフさんやお客さん、出てくれたアーティストの皆さんのおかげで、もう一度立て直せました。(三浦)大知くんはライブを途中からやってくれて、そこから後半戦を無事に開催することができて。1日目はみんな茹でダコみたいになりながらも、「ワンチャンフェス」をよりよくしようという思いで、全員一丸となって、力を貸してくれました。改めて、僕らだけでは開催できなかった。みんなのおかげです。ありがとうございました。

セットリスト

「WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2024」2024年8月25日 熊本県農業公園カントリーパーク

OKAMOTO'S

01. Dance With You
02. NO MORE MUSIC
03. なんかホーリー
04. Sprite
05. 90'S TOKYO BOYS
06. BROTHER
07. Beautiful Days

BE:FIRST

01. Mainstream
02. Masterplan
03. Brave Generation
04. Scream
05. Set Sail
06. Boom Boom Back
07. Great Mistakes
08. Bye-Good-Bye -TOUR ver.-
09. Blissful

三浦大知

01. 能動
02. (RE)PLAY
03. 好きなだけ
04. FEVER
05. 心拍音
06. EXCITE
07. Blizzard

MONGOL800

01. Enjoy yourself
02. あなたに
03. DON'T WORRY BE HAPPY
04. OKINAWA CALLING
05. シャボン玉
06. 小さな恋のうた
07. 少年時代

コブクロ

01. 轍 -わだち-
02. Million Films
03. 雨粒と花火
04. この地球の続きを
05. RAISE THE ANCHOR

ONE OK ROCK

01. We are
02. Taking Off
03. Wonder
04. キミシダイ列車
05. Stand Out Fit In
06. Delusion:All
07. Make It Out Alive

WANIMA

01. いいから
02. ララバイ
03. 昨日の歌
04. 雨あがり
05. THANX
06. 眩光
07. 夏暁
08. Rolling Days
09. Hey Lady
<アンコール>
10. 愛彌々
11. ラズリ
12. BIG UP
13. ともに

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