原因は自分にある。が、昨日8月28日にライブBlu-ray「ARENA LIVE 2023 因果律の逆転 at PIA ARENA MM」をリリース。これを記念したリリースイベントを神奈川・ラゾーナ川崎プラザで開催した。
「ARENA LIVE 2023 因果律の逆転 at PIA ARENA MM」は、2023年11月に神奈川・ぴあアリーナMMで行われたグループ初のアリーナ公演の映像化作品。発売当日に行われた記念イベントは、平日の夕方スタートというスケジュールながら、屋外の会場周辺に多くの観測者(原因は自分にある。ファンの呼称)が集まり、開演前から大きなにぎわいを見せていた。
開演時刻を迎えると、デビュー曲「原因は自分にある。」の衣装をオマージュしたスーツ風の衣装で登場したげんじぶの7人。彼らは7月に配信リリースした「P-P-P-PERO」でミニライブをスタートさせる。アニメ「エグミレガシー」の主題歌でもあるこの曲は、アニメに沿ったポップな歌詞と、くるみ割り人形「金平糖の精の踊り」をサンプリングしたどこか不気味なサウンドが不思議な世界観を醸すナンバー。7人は操り人形になったり、ラインダンスや“舌ペロ”の仕草などで観測者を大いに沸かせ、ラストスパートでは2人ずつ顔を近付ける振りでも会場の熱量を一気に引き上げた。
続いて、コンセプトEP「仮定法のあなたへ」に収録の「推論的に宇宙人」が届けられると、サビの「宇宙中中中(宙!)」のコールや通称「ニナニナダンス」で観測者はボルテージをさらにアップさせ、メンバーのパフォーマンスを鮮やかに彩る。そこから息つく間もなく披露されたのは、グループ名を冠したデビュー曲「原因は自分にある。」。“哲学的な歌詞のピアノロック”という、彼らの活動初期のアイデンティティを決定付けた楽曲だ。7人はサビでクロスした両手を高く掲げるダンスを踊り、そんな彼らのパフォーマンスから放たれる熱を受け取った観測者もまた同じ動きで呼応して大きな一体感を作り上げた。
勢いそのままに「Museum:0」へと突入すると、観測者からはこの日一番の歓声が。アグレッシブなバンドサウンドを背に、7人は、何かに囚われたような苦悶から開放感を得たような笑顔へと表情を逆転させる巧みなパフォーマンスでオーディエンスを圧倒した。一気に4曲を披露し終えると、大倉空人は「次に皆さんにお会いできるのは、11月17日のぴあアリーナMMです。その日も最高の空間を作っていきましょう」と、自身2度目のアリーナワンマンである「白昼夢への招待」へ向け気合いをのぞかせる。そして最年長メンバーの武藤潤は、いつものように「以上、原因は自分にある。でした!」と元気な挨拶でイベントを締めくくり、7人は最後まで観測者に手を振りながらステージをあとにした。