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WEST.東京ドームでファンに問う「俺たちの10年どうだった?」10年ぶり松竹座公演も発表

「WEST. DOME TOUR AWARD ~10th Anniversary~」東京ドーム公演の様子。(写真提供:ELOV-Label)
4か月前2024年08月29日 19:04

WEST.のドームツアー「WEST. DOME TOUR AWARD ~10th Anniversary~」東京・東京ドーム公演が昨日8月29日に開幕した。

「WEST. DOME TOUR AWARD ~10th Anniversary~」は、WEST.のCDデビュー10周年ツアーのラストを飾るドームツアー。3都市8公演で計38万人を動員するツアーで、東京ドーム公演では3日間で3公演を行い、16万5000人を動員する予定となっている。東京ドーム初日公演開演前には囲み取材が実施され、メンバー7人がライブの見どころやこの10年の思い出深い出来事などについて語った。なおこの記事はネタバレを含むので、30、31日公演に参加予定の人はご注意を。

ライブが始まる前からこだわりぎっしり

演出は今回もメンバーの藤井流星が担当。「7人でいるということを意識しました。7人でいることについて語るインタビューから始まるオープニング映像なんですが、僕らの事務所のほかのライブは平均2分半なので、けっこう長めだと思います」と藤井が語ったオープニング映像にはメンバーも感動したようで、小瀧望は「グッと来ましたね」と述べた。また藤井は、WEST.のライブでは定番となった、開演前に観客が代表曲の「ええじゃないか」を合唱するというファンが始めた取り組みを、客席をエリア分けしカラオケのデュエットのように歌ってもらうという試みも各地で好評を博していることに満足げだった。

この10年で印象的だったことについてメンバー全員で出演したNetflixドラマ「炎の転校生 REBORN」を挙げたのは小瀧。2017年11月から配信された本作について「全然話題にならなかった! しかも嵐さんの『Voyage』(ARASHI's Diary -Voyage-)が事務所で初みたいな印象だったじゃないですか。俺らやってたけどなって……」と寂しそうに小瀧が話すと、中間淳太が「そんなことないよ!」と励ましたが、桐山照史は「でもそういうふうに感じたんでしょ? ほんなら嵐が初です」と笑いを取りながら先輩を立てた。

名前は変わりましたけど、本質は変わっていません

中間は「高校生だった小瀧が(高校を)卒業したときと成人したときはよく覚えてます」と10年間で印象的だったエピソードを明かす。それを受けた小瀧が「出席日数もギリギリで、夜行バスで帰ったりしていましたね」と当時を振り返ると、中間は「そう考えるとみんな大人になったと思います」としみじみ述べた。WEST.がジャニーズWESTとしてCDデビューした2014年4月20日のデビューイベントは雨。桐山は台風が接近している中で今回ライブが行われることについて「今日は室内でよかった」と笑い、「雨とか台風は本当に申し訳ないなっていう気持ちはありますけど、こういうちょっとしたピンチから始まったのが(開演前の)カラオケなんですよ。僕たちが開演できるか悩んでいるときに、お客さんたちが『私たちはあったまってるからね』って始めてくれた。ピンチのときにファンの方たちに助けてもらえてるなって感じます」とファンとの絆を感じるエピソードを語った。

7人で10周年という節目を迎え、東京ドームの舞台に立つことについて重岡大毅は「年齢もバラバラで、歩み方も違う7人が集まって、東京ドームでライブをやれるのはすごいこと」とコメント。藤井も「本当にこれは普通じゃないこと。7人で楽しめる空間を10周年で作れてよかった」と言葉を噛みしめる。改めて重岡は「戦友というか、仲間というか……素敵な腐れ縁です。名前は変わりましたけど、本質は変わっていません。これからも楽しそうなことをしていたい。いろんな比べるもんがあるかもしれへんけど、自分らが楽しいって思えることを精一杯大事にしてやってたんで」と10周年を迎えた思いと今後の展望を明かした。

今後の夢について中間から話題を振られた濵田崇裕は「夢は変わらずデカいブラックバス!」と趣味のバス釣りについて話すというボケをかます。すると桐山は「頼むから釣ってくれよとみんな思ってるよ?」と言い、重岡は「メンバーそれぞれの夢がWEST.の夢なので応援しています」と濵田にエールを送った。

10年間ずっと伝えたかったことがあんねん

和気あいあいとしたムードの囲み取材が終わり、定刻通りに始まったドーム公演。観客たちの「ええじゃないか」のカラオケが終わり、4:30という長尺のオープニング映像が流れたあと、ステージに7つのシルエットが浮かび上がる。彼らは代表曲「証拠」を熱く届け、花火のド派手な特効の中で「AWARD」を歌いながら「お前ら最高!」と来場者を歓迎した。

WEST.は「ズンドコ パラダイス」や「Summer Dreamer」といったアップテンポなナンバーでドーム中を沸かせ、噴水の幻想的な演出の中で「Beautiful」を爽快感たっぷりに歌唱。「僕らは最強なんだぜ」と歌う「サムシング・ニュー」では7人のまぶしい笑顔が弾けた。

今回のツアーの目玉「ユニットAWARD」のコーナーでは、中間と藤井が「ONI-CHAN」、重岡と桐山が「乗り越しラブストーリー」、神山智洋と濵田が「GOD DAMN」、藤井と小瀧が「Terrible」を披露。それぞれのユニットは楽曲を歌い終えると、次のユニットの楽曲をユーモアあふれる寸劇で紹介し、来場者の期待を高める。重岡と神山は季節外れのクリスマスソング「Lovely Xmas」をかわいらしく歌い、曲中に登場した巨大なプレゼントボックスの中から残りのメンバーも現れ、7人で同曲をパフォーマンス。そして桐山は「10年間ずっと伝えたかったことがあんねん。言うな……セクシーローズ!」とキメ顔を披露した。

5大発表と新曲をプレゼント

夏休みにまつわるトークで盛り上がったあと、7人は“プレゼント”としてWEST.にまつわる5つのニュースを発表。11月に東京、12月に大阪でポップアップイベント「関西七色男大祭り」を開催することやアリーナツアー「WEST. 10th Anniversary LIVE TOUR AWARD」の模様が10月9日にソフト化されること、9月10日発売のシングル「まぁいっか!」のキャラクター“まぁくん”とその相棒“イッカ”のLINEスタンプがシングル発売日にリリースされること、WOWOWで10月26日にオリジナルライブ番組「WOWOW presents WEST. 10th Anniversary Live "W"」が放送されること、デビュー前に定期公演を行っていた大阪・松竹座で12月に公演を開催することをアナウンスした。なおWEST.が松竹座で有観客公演を行うのは、2014年4月から5月にかけて開催した「なにわともあれほんまにありがとう!」以来、10年7カ月ぶりとなる。

さらにWEST.はファンへのプレゼントとして、新曲「まぁいっか!」をアメコミ風のポップな映像をバックに初披露。神山主演のWOWOWオリジナルドラマ「白暮のクロニクル」の主題歌「FATE」では、楽曲の展開にリンクした火柱や噴水、音玉などド派手な特効や映像がスケール感のある楽曲を演出し、その中でメンバーは気迫のあるパフォーマンスを繰り広げた。

「ええじゃないか」で始まった10周年メドレーでは、ド派手な衣装に身を包んだ7人がこれまでにリリースしたシングルの表題曲を次々に披露。歴代のミュージックビデオが流れる中、提灯がぶら下がったお祭り感満載のフロートに乗りこんだ7人は、にぎにぎしくWEST.の軌跡をたどった。

俺たちの10年どうだった?

「10年、俺たちの10年どうだった? 出会ってからの毎日どうだった? あなたの笑顔が答えでしょうか? どうなの? 俺たちの10年よ。メンバー誰ひとり欠けずにやってきたぞ!」。グランドピアノの椅子に腰掛けた重岡が笑顔でそう語って始まった「間違っちゃいない。」では、観客たちの力強いコーラスが7人の歌声に重なり、会場が感動的なムードに包まれる。WEST.のライブでは定番となったバンドを背負ったパフォーマンスでライブはクライマックスへ。最後のMCで桐山は「10周年は通過点の1個だと思ってる。もっともっと先が見えるライブになったんじゃないかな。俺は10年先まで見えた気がしました」と語り、神山は「この会場にはですけど、5万5000人の人が集まって、僕たち7人がステージに立っていて。5万5007人の人生の道が1個にギュッとなっているのはすごいこと。応援してくださっている方は、会場に来てくださっている方以外にもたくさんいます。皆さんと出会えた人生でよかった」と万感の思いを述べた。

オーディエンスの「サムシング・ニュー」の大合唱でアンコールのステージに迎え入れられたWEST.はサプライズに驚きを隠せない様子。「WEST. 10周年おめでとう!」とファンが声をそろえると、7人は「世界一のファンの皆さんやな」とペンライトが輝く客席を見渡した。藤井は「最高の7人と最高の皆さんと10周年を迎えられてよかったです。WEST.という7人のグループを一緒に楽しんでくれてありがとう。これからもWESTよろしくお願いします」と最後に挨拶し、全43曲を披露したWEST.は最後の最後まで歌い続け、名残り惜しそうにステージを去った。

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