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キヨ東京ドームが大盛況!Eveが描いた15年の軌跡 / 星街すいせい&葛葉の初コラボに感じる熱いドラマ

再生数急上昇ソング定点観測
6分前2024年11月01日 9:05

YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週刊連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで10月18日から10月24日にかけて集計された楽曲ランキング、およびミュージックビデオランキングの中から要注目トピックをピックアップします。

文 / 真貝聡

まずはこの週の初登場曲の振り返りから

今週のYouTubeのミュージックビデオランキングは、すでに先週の記事で紹介しているCreepy Nuts「オトノケ」のMVが初登場で1位に。10月18日のMV公開から2週間で1000万回再生突破という、ものすごい勢いを見せている。3位にはBLACKPINKのロゼとブルーノ・マーズによる「APT.」が登場。同曲は韓国の女性歌手としては初めて全英チャートで週間4位に輝いた。また米ビルボードのチャートでは、グローバルチャートで初登場1位、全米シングルチャートで初登場8位を獲得。これは韓国のアーティストとしてはBTS、およびそのメンバーのJUNG KOOKとJIMIN、そしてPSYに続く史上5組目となる。

10位にはaespaの「Whiplash」がランクイン。10月21日にMVが公開されてから、わずか1週間で4500万回再生を突破した。

18位にはILLITの「Cherish(My Love)」が登場した。日本や韓国をはじめ、アメリカ、イギリス、ブラジル、カナダなど多くの国や地域にてYouTubeの人気急上昇動画のトップ10位以内にランクインするほど、世界中から注目を浴びている。

42位にはIMP.の「BAM-BOO」がランクインした。同曲は世界最大のアクションスポーツの祭典「X Games Chiba 2024」の大会テーマソングで、大会2日目の9月21日に千葉・幕張メッセで初披露された。

48位に初登場したのはTravis Japanの「Crazy Crazy」。10月21日放送のTBS系「CDTVライブ!ライブ!」で同曲のパフォーマンスを観たのをきっかけに、彼らのファンになった人の書き込みがYouTubeのコメント欄で多数散見された。

人気アイドルグループの新曲が目立った今週は、下記の3曲をピックアップした。

しなこ「歯ラ歯ラ」

※YouTubeウィークリー楽曲ランキング初登場20位

しなこの新曲「歯ラ歯ラ」はパラパラをモチーフにした楽曲で、きらびやかなサウンドに合わせて、歯磨きの大切さを歌っている。2500万再生を突破したデビュー曲「しなこワールド」や「グミキュンプリンセス」をプロデュースしたあぃりDX(竹下☆ぱらだいす)が、この曲でも作詞・振付・MV監督を担当。MVは平成のギャルを彷彿とさせる派手髪やデコレーションが施された制服、歌詞に合わせて歯磨きの動きを取り入れたキャッチーなダンスなど、一度見ただけで忘れられないほどインパクトの強い映像になっている。

MVの概要欄で、しなこは「歯磨きは、自分を大切にすること。実は、私は歯磨きが出来ないほど落ち込んでいた時期がありました。自分を大切にするのって、難しい。でもこの曲を聴いたみなさんが、楽しく歯磨きをしたり、自分を大切にケアしようと明るい気持ちになるキッカケとなればとても嬉しいです!」とコメント。また、MVには人気YouTuberのまあたそが出演しており、彼女はInstagramで「えぐい、、ティックトックでしなこっこダンスを執拗に踊った結果なんと、、しなこ新曲の歯ラ歯ラのMVに参加させていただきました うれしすぎるwwwみんなでパラパラがんばった」と喜びの気持ちを投稿している。

キヨ「オッドストーリー」

※YouTubeウィークリー楽曲ランキング初登場28位

キヨはYouTubeのチャンネル登録者数が500万人を超え、YouTube年間ランキングの「国内トップゲーム動画」部門で2連覇している、トップクラスの人気を誇るゲーム実況者。2009年10月20日に活動を始めて、今年で15周年を迎えた。10月2日発売の雑誌「anan」2416号ではキヨが表紙を飾るのとともに彼の巻頭特集が展開され、めったにメディアに露出しないこともあって予約注文が殺到し、発売前にもかかわらず緊急で重版が決定。昨日10月31日には単独での東京・東京ドーム公演「キヨの東キヨドーム in TOKYO DOME」を開催し、満員の観客の前でゲーム実況を披露した。

「オッドストーリー」はこの東京ドーム公演のテーマソング。同公演でキヨはアンコールにて、オーケストラをバックにこの曲を熱唱した。作詞作曲を担当したのはキヨと親交の深いEveで、彼がキヨに楽曲提供するのは去年4月23日に配信リリースされたシングル「有頂天猫」以来1年半ぶりとなる。

「オッドストーリー」についてEveはX(Twitter)で「15年分の彼の軌跡を曲に込めました。今回はコーラスでも参加してます。キヨの歌が更にパワーアップしててほんとに最高なので聴いてみて下さい(レコーディング沢山頑張ってた)友人の大切な日に音楽で祝えて嬉しい。15周年おめでとう ただの友達より」とポスト。1曲を通してキヨの歩んできた道のりやリスナーへの思いが感じられて、思わず胸が熱くなる。

MVでは「暇だろうから出てって言ったら出た人」というクレジットで、Eveも夜道を歩くシーンに出演。YouTubeのコメント欄では「オッドストーリーの意味は『不完全な物語』。別に完璧でいないといけない訳じゃないんだよって寄り添ってくれるような歌詞と優しい歌声で本当に救われる」といった楽曲の考察や、15周年を迎えたキヨへの祝福と感謝の言葉で盛り上がっている。

星街すいせい&葛葉「W●RK」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場19位

去年5月17日にリリースされたmillennium parade×椎名林檎の「W●RK」を、星街すいせいと葛葉がカバーしたMVが10月12日に公開された。以前から「W●RK」をカバーしたいと考えていた星街すいせいは、「ちゃんとリスペクトができて、自分の色が出せる人」「意外性や夢のコラボ感がある人」を念頭においてコラボする相手を探していたという。そこで思い浮かんだのが葛葉。それぞれホロライブ、にじさんじでトップクラスの人気を誇る2人だが面識はなく、星街が直接DMでオファーをしたことでコラボが実現したそうだ。10月22日のYouTubeライブ配信「【雑談】話題ならある。【ホロライブ / 星街すいせい】」にて、星街は今回のコラボに対する思いを次のように話している。

「マネージャーさんを通してオファーをかけるみたいな方向性も考えたんだけど、個人的にそれは違うなと思って。オファーとかアサインとか、仕事みたいな感覚にしたくなかったわけ。歌ってみた動画やカバーって自分の趣味の範疇だから、ぶっちゃけ。趣味の範疇だから、ちゃんとお相手の空気感とか温度感みたいなのをやり取りしつつ、私から『こういう制作物が上がってきました』とかも共有しつつ、ちゃんとやり取りをしたいなと思って」

YouTubeのコメント欄では「葛葉とすいちゃんの歌声を共に聞ける時が来るなんて…」と夢のコラボに歓喜をする声が多数上がった。ほかにも「個人勢から始まって今や各箱を代表するような2人なの格好いい」と、企業に所属しない個人での活動からホロライブに加入した星街、にじさんじに加入した葛葉という、2人の境遇が似ているところにドラマを感じている人も多かった。

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