東京・帝国劇場に縁の深い俳優やクリエイターたちの軌跡に迫る公式書籍「帝国劇場アニバーサリーブック NEW HISTORY COMING」の刊行が決定した。
2025年2月をもって建て替えのための休館に入ることが決定している帝国劇場。現在の建物は1966年に開場し、演劇やミュージカル、歌舞伎など350以上の演目が上演されてきた。今回刊行されるアニバーサリーブックでは帝劇の内外観の美しい写真とともに、191名の俳優やクリエイターを356ページにわたって紹介する。書籍の裏表紙は、出演者が劇場入りしたときに自分の名札を赤文字の裏から黒文字の表に返す「着到板」に191名の名札を掲げたデザインだ。
書籍には豪華俳優陣による対談も多数掲載。巻頭には「ミス・サイゴン」で30年以上にわたりエンジニア役を演じた市村正親、「SHOCK」シリーズで演劇単独主演記録1位を達成した堂本光一(KinKi Kids)、「エリザベート」のルドルフ役をはじめ多数の帝劇作品で主演を務めた井上芳雄の3人が、帝劇の屋上に集まって繰り広げた座談会の模様が収められる。堂本は別ページでイギリス・ロンドンを訪ね、ロンドンコロシアムで上演された舞台「千と千尋の神隠し」について演出家のジョン・ケアードや主演の上白石萌音とも対談している。
松本白鸚が1969年から主演を務めた「ラ・マンチャの男」のページでは、2023年に神奈川・よこすか芸術劇場で行われたファイナル公演について共演者の松たか子と駒田一が貴重な証言を寄せる。ミュージカル「レ・ミゼラブル」に関するページでは、1997年以来長きにわたりマダム・テナルディエを演じる森公美子と、過去にコゼット、エポニーヌ、ファンテーヌを演じた知念里奈、これまでコゼットとエポニーヌを演じ今年12月からはファンテーヌ役に挑む生田絵梨花が対談している。
21世紀に誕生した帝劇の代表作「エリザベート」で主役を演じた一路真輝、涼風真世、朝海ひかる、瀬奈じゅん、春野寿美礼、花總まり、蘭乃はな、愛希れいか、「モーツァルト!」で主役を演じた井上芳雄、中川晃教、山崎育三郎、古川雄大、京本大我(SixTONES)という歴代キャストが全員そろっての座談会も実現した。ブロードウェイミュージカル「マイ・フェア・レディ」で1990年から主役のイライザを演じた大地真央は、自身に憧れてイライザ役を引き継いだ神田沙也加への思いを語る。また現在の帝劇での最終公演を先日迎えたばかりの「DREAM BOYS」からは渡辺翔太(Snow Man)と森本慎太郎(SixTONES)が登場し、共演の鳳蘭や紫吹淳とのエピソードを明かす。
さらに2023年に「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」が日本で初演された際に行われた、原作映画「ムーラン・ルージュ!」監督のバズ・ラーマンと劇中歌「YOUR SONG」の訳詞を提供した松任谷由実の対談もノーカットで掲載。ミュージカル「ビューティフル」で共演した水樹奈々、平原綾香、伊礼彼方、ソニンの対談、帝劇の新世代を代表する有澤樟太郎、岡宮来夢、松下優也、三浦宏規、宮野真守の対談なども収録される。
「帝国劇場アニバーサリーブック NEW HISTORY COMING」は12月20日に帝国劇場窓口にて、1万部限定の先行販売を開始予定。購入者には特典として191名の俳優やスタッフの名札を掲げた「着到板オリジナルクリアファイル」がプレゼントされる。全国の書店では2025年1月15日に発売予定。Amazon.co.jp限定特典として「帝劇内外観オリジナルクリアファイル」が用意されている。