武藤彩未の新曲「サーフサイド・メモリー」が11月10日に配信リリースされる。
「サーフサイド・メモリー」は、作曲を林哲司、作詞を売野雅勇が手がけたシティポップナンバー。林が作曲、売野が作詞した「Dang Dang 気になる」を武藤がカバーしたことや、武藤が林の作曲活動50周年ライブに出演したことをきっかけにコラボが実現した。思い人との過去の思い出を壊さないように回想する主人公の心を、武藤が持ち前の表現力で歌い上げた1曲となっている。
リリースの発表に合わせて、大久保拓朗が監督を務めたミュージックビデオのイントロ映像が公開された。MVは昔のビデオカメラで撮影し、楽曲の世界観を存分に詰め込んだ映像となっている。なお12月10日には、この曲も収録した10周年記念アルバム「Memorial HOTEL」がリリースされる。
林哲司 コメント
昭和歌謡ポップスが好きだという彩未さんのリクエストに応え、‘あの頃’を意識して書いてみました。
その昭和のフレーバーをベースに、現代のEDMのエッセンスを加えてブレンドしたサウンドを泳ぐ、彩未さんの歌がとてもせつなくチャーミングです。
売野雅勇さんと私が同調した世界で、武藤彩未がまぶしく輝いています。
売野雅勇 コメント
林哲司さんのメロディに導かれるままに、真夏と真冬の思い出が交差する海岸の物語を書きました。
こうした系統の作品が、僕と林哲司さんには暗黙の了解事項のように存在します。稲垣潤一さんの「思い出のビーチクラブ」や「P.S.抱きしめたい」、めいちゃんの「Don't Stop The Showtime」、ジャッキー・リンの「Strangers Dream」など。
荻野目洋子さんの「ビーチボーイズを止めないで」など。
今回の「サーフサイド・メモリー」では、雪の降る海岸のシーンを聴きながら、夢の中の記憶のように、“初めて描く風景”なのにこれまで何千回も書いたみたいな気持ちになりました。それが彼女の声から届く郷愁だったのです。
美しいメロディで永遠の生命を与えられ、記憶の水底に語りかける声に、あなたも気づくかも知れません。
甘く懐かしく、武藤彩未さんは、そんな魂のノスタルジアで胸をしめつける表現を、生まれながらに持たされた稀有のヴォーカリストなのかもしれないと、不意に誰もが気づく。僕とあなたのように。
武藤彩未 コメント
林哲司さんと売野雅勇さんの名曲たちをたくさん聞いたり、カバーさせていただいてきました。そんな私が、今回は"武藤彩未"の曲として歌えて、本当に夢のようです。
最初に林さんのデモを聴かせていただいた時からものすごく心ときめいて、そこに情景の浮かぶ売野さんの歌詞がのっかり歌詞の物語の主人公として、歌いながら幸せを噛み締めていました。
私のテーマであるレトロポップを感じてもらえる、そして楽曲の魅力を最大限に表現することができ、古き良き楽曲になったと思います。