離婚伝説のツアー「2024 ONEMAN TOUR -そっと強く抱きしめて-」が本日11月29日に福岡・DRUM LOGOSにてファイナルを迎えた。この記事では21日に行われた東京・EX THEATER ROPPONGI公演の模様をレポートする。
「2024 ONEMAN TOUR -そっと強く抱きしめて-」は10月20日の大阪・なんばHatchを皮切りに全国6都市で行われたツアー。離婚伝説の2人は柿沼大地(Key)、彌生(B)、jumbo-t(Dr)、石川裕大(G, Manipulator)からなるバンドメンバーと2時間弱にわたってライブを繰り広げた。
ステージを覆う真っ赤な緞帳がゆっくり開くと「萌」のイントロが流れ出し、ライブがスタート。松田歩(Vo)が凛とした伸びやかな歌声を響かせ、1曲目からオーディエンスをすっかり魅了する。モータウン風味のアレンジが心躍らす「本日のおすすめ」ではハンドクラップが発生し、会場が柔らかな空気に包まれた。「眩しい、眩しすぎる」では渚を舞台にした楽曲の内容と呼応するように、ブルーの照明がキラキラと輝き、さわやかな空気の中で心地よいハイトーンボイスとタイトに引き締まったアンサンブルが響き渡った。
MCでは松田が「ツアーも残すところあと東京と福岡ですね。東京ただいま」と挨拶すると、それに続いて別府純(G)も「ただいまー。みんなありがとう」とにこやかに告げる。そんな和やかな空気から突入した「ファニーとファンキー」ではオーディエンスにシンガロングを促し、「まるで天使さ」ではハンドクラップを煽るなど、観客を巻き込みながらパフォーマンスを繰り広げていく離婚伝説。代表曲「愛が一層メロウ」では大合唱が巻き起こり、会場が一体感に包まれた。その後彼らはaikoの人気曲「Kiss Hug」をカバー。切なさ誘う声とサウンドを観客の心に染み渡らせるようにじっくり届け、演奏後に松田と別府は「今の曲知ってた? 超よくない?」「aikoさん聴くと、J-POPやポップスへの尊敬が止まらなくなるんだよね」とそれぞれaikoへのリスペクトをにじませた。
松田の語りから始まった「スパンコールの女」では離婚伝説の2人とバンドメンバー全員が突如舞台の前方に。暗くなったステージにシルエットだけが浮かび上がる中、彼らは「キャンディ・ステップ 絡まったように」というフレーズを彷彿とさせるようにひたすらステップを踏み続けた。ラストに2人はキャッチーなポップチューン「また旅に誘われて」から歌謡的なムードをまとった「メルヘンを捨てないで」へとつなげ、別府の情熱的なギターソロでライブをしめくくった。
止まらない拍手を受けて、離婚伝説は再びステージに登場。マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」の一節に続ける形で「グリン・グリーンレッド」を披露し、観客にひと足早いクリスマスプレゼントを贈る。そして彼らは朗らかなムードで「さらまっぽ」を披露。タガログ語で「ありがとう」を意味する言葉が冠されたこの曲を、2人は観客への感謝を込めるように丁寧に届けていく。オーディエンスは手を掲げたり、体を揺らしたりしながら2人のパフォーマンスを受け取り、大団円で東京公演の幕が降ろされた。
なお本日行われたツアーファイナルでは、来年のツアーに向けて準備が進んでいることが報告された。ファンは今後の発表を楽しみに待とう。
セットリスト
「2024 ONEMAN TOUR -そっと強く抱きしめて-」東京公演 EX THEATER ROPPONGI 2024年11月21日
01. 萌
02. 本日のおすすめ
03. あらわれないで
04. 眩しい、眩しすぎる
05. 追憶のフロマージュ
06. ファニーとファンキー
07. まるで天使さ
08. 愛が一層メロウ
09. Kiss Hug(オリジナル:aiko)
10. スパンコールの女
11. You Should Know Your Love
12. また旅に誘われて
13. メルヘンを捨てないで
<アンコール>
14. グリン・グリーンレッド
15. さらまっぽ
ヘアメイク:上野知香、スタイリスト:ZiZO