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Hey! Say! JUMPドームツアーで示す唯一無二のエンタメ、“廃墟の遊園地”で多彩なパフォーマンス

Hey! Say! JUMP
7分前2024年12月29日 19:07

Hey! Say! JUMPのドームツアー「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2024-2025 H+」が開催されている。この記事では、昨日12月29、30、1月1日の3日間で行われる東京・東京ドーム公演より昨日の公演の模様をレポートする。本稿は一部ネタバレを含むので、今後公演を観覧する人はご注意を。

山田涼介の演出でJUMPなりのエンタメを

このツアーでHey! Say! JUMPは11月にリリースした最新アルバム「H+」を携え、愛知・バンテリンドーム ナゴヤ、東京・東京ドーム、福岡・みずほPayPayドーム福岡、大阪・京セラドーム大阪の全4カ所10公演に臨み、約46万人の動員する。「H+」は日常に潜む違和感をダークかつポップに表現することをテーマに据えた、JUMPにとって11枚目のオリジナルアルバム。タイトルはHey! Say! JUMPそのものを表し、「足し算で生まれる唯一無二のエンタテインメントを届ける」という意味が込められている。また「H+」は水素イオンの記号でもあることから、8人にとってファンが必要不可欠な存在であることを示している。

今年結成18年目に突入し、11月には「H+」を含む計349曲のサブスク配信をスタートさせるなど新たな挑戦に意欲を見せるJUMPは、ドームという大舞台で彼らなりのエンタメを提示してみせた。アルバムのコンセプト、ライブの演出はメンバーの山田涼介が担当。今回は無線制御形ペンライト「FreFlow」(フリフラ)がHey! Say! JUMPのツアーで初めて導入され、場内を駆け抜けるレーザー光やきらびやかな電飾も相まって目にも美しい光のショーが繰り広げられた。

遊園地へようこそ

メインステージを覆い隠す紗幕にはツアータイトルや、Hey! Say! JUMPのロゴが記されている。ドーム内が暗転すると、幕には遊園地を訪れる少女を主人公としたオープニングムービーが映し出された。その中でピエロがパーティの始まりを告げると、ステージセット上部にあるHey! Say! JUMPの文字をかたどった電飾が輝いて紗幕が勢いよく落ち、廃墟の遊園地をモチーフにしたメインセットがお目見えした。ステージ中央には高さ14mのメリーゴーランドがシンボリックに存在感を放ち、ジェットコースターのレールや観覧車、ピエロのオブジェなども飾られている。そんなステージに、ブラックのスーツで姿を現した薮宏太、高木雄也、伊野尾慧、八乙女光、有岡大貴、山田涼介、中島裕翔、知念侑李はトラス(骨組み)の上で「DARK HERO」を歌唱。クールな眼差しを客席に向け、オーディエンスの興奮を煽った。

今回はメインセットに電球約4000灯が使用され、テープライトは約2500m、花道の電飾は約750mというJUMPのライブでは過去最多数となる電飾が彼らのパフォーマンスに華を添える。巨大なピエロが目を引くフロートもカラフルな光で彩られ、メンバーを乗せたフロートがドーム内を回れば、パレードのごとく華やぎを見せた。

負けたら髪色変更、じゃんけん対決の結果は

MCではハイテンションなメンバーに対して有岡が「年末モードに突入したからかな。みんな、テンション変だよ?」と指摘。それぞれのビジュアルの変化に話題がおよぶと、体重を絞った高木、ピンク髪に涙ボクロでイメージチェンジした山田、銀髪になった八乙女の話題で盛り上がり、八乙女は「めっちゃ似合ってるよね。俺!」と自画自賛した。「僕のマイナーチェンジに気付いてない!」とメンバーに物申した有岡は「今は襟足が長めですね!」と自らをアピール。ここで突然、伊野尾の提案で、有岡の髪色チェンジを懸けた有岡と知念のじゃんけん対決が始まる。有岡が負ければ、「ピンクに染めるか、どこか1束だけ金髪にして!」という知念の指示に従うというルール。じゃんけんに勝って罰ゲームを回避した有岡に対してメンバーは、すかさず野次を飛ばした。

「なんかお知らせないの?」とメンバーが声をかけ合うと、山田が「サーティワンアイスクリーム」、有岡が「ポムの樹」、中島が「テンプスタッフ」などの出演CMについて言及し、知念は「このあとも最大限のエンタテインメントをお届けします。ほかのメンバーを見たいかもしれませんが、ぜひ僕を見てください」と観客の視線を独り占めしようとする。薮は年越し配信「Hey! Say! JUMP Special Live ~JUMParty 2024-2025~」の実施について告知し、「ぜひJUMPと一緒に年を越していただければと思います」と笑顔を見せた。

愛と平和の妖精が帰ってきた

アイドル然としたポップチューン「eek!!」を笑顔満点で踊り、キュートな魅力を振りまいたJUMP。その後、やや緊張気味の伊野尾が真っ白なピアノの前にスタンバイすると、物悲しげな音色を紡いで「最後の涙」へと移る。メンバーは雪のちらつくアニメーションをバックに、切ないハーモニーを響かせた。無事にピアノ演奏を終えた伊野尾はカメラに向かって安堵の笑顔を見せた。

ライブには、愛と平和の妖精としてファンに愛されているじゃんぷぅも出演した。じゃんぷぅがステージに登場するのは、2019年開催のツアー「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2019-2020 PARADE」以来約5年ぶり。Hey! Say! JUMPがじゃんぷぅに“変身”し、金色のポンポンを手に「Cheer!」で脱力感のあるチャーミングなダンスを披露した。さらに、“お嬢様”に捧げる「執事的なボーイフレンド」、温もりあふれるバラード「リズム」、キャッチーなメロディの「ファンファーレ!」も披露したじゃんぷぅはスモークに包まれながら、ピエロの顔を模した扉の中へと吸い込まれていった。

激しいダンスナンバーを連発

8人で魅せる迫力に満ちたダンスパフォーマンスもHey! Say! JUMPの大きな武器。メインステージが2つに割れると、その間から緑や白のレーザーが強烈な光が放たれ、8人を乗せた全16mの“やぐらムービングステージ”が登場した。8.5mの巨大シャンデリアの下で、メンバーは疾走感あふれる「群青ランナウェイ」でダンスパートを始め、重低音の効いたヒップホップ調の「Donkey Gongs」、軽快なビートのエレクトロチューン「NERD」でダイナミックにステージを躍動。アグレッシブなパフォーマンスに呼応するように、ステージからは何度も炎が噴き出した。

歴史の詰まった新たな代表曲

「僕たちが歩んできた17年間を感じてください」という知念の言葉をきっかけに始まったのは、「結成&CDデビュー20周年に向けて、グループとしての新たな代表曲となる作品を届けたい」というメンバーの思いが詰まった「UMP」。スパークラーが降り注ぐステージで、8人はJUMPの歴史と新たな決意を示すこの曲を、ひと際、感情を込めるように届けた。歌い終えた薮は「2025年も1人ひとり、グループとしてもがんばっていきます」とファンに誓い、客席にマイクを向けた八乙女は「皆さん、JUMPと一緒に声出したいですか? 声出したい人! イェーイ! もっと!」とオーディエンスを煽り続けた。メンバーが「俺たちがHey! Say! JUMP」と叫ぶと同時に、金テープが客席に降り注いだ。

12月31日23:00からは彼らが特別パフォーマンスを行う年越し配信「Hey! Say! JUMP Special Live ~JUMParty 2024-2025~」が行われる。なおドームツアーは最終日2月9日の大阪・京セラドーム大阪公演まで続く。

イベント情報

Hey! Say! JUMP Special Live ~JUMParty 2024-2025~

配信日時:2024年12月31日(火)23:00
詳細:https://online.familyclub.jp/s/jno/page/fco_JUMParty24-25
※見逃し配信は1月1日(水・祝)準備ができ次第~1月13日(月・祝)22:30

Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2024-2025 H+(終了分は割愛)

2024年12月30日(月)東京都 東京ドーム
2025年1月1日(水・祝)東京都 東京ドーム
2025年1月11日(土)福岡県 みずほPayPayドーム福岡
2025年1月12日(日)福岡県 みずほPayPayドーム福岡
2025年2月7日(金)大阪府 京セラドーム大阪
2025年2月8日(土)大阪府 京セラドーム大阪
2025年2月9日(日)大阪府 京セラドーム大阪

※高木雄也の「高」ははしご高が正式表記。
※「H+」の「+」は上付き+が正式表記。

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