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青葉市子のルーツをたどる15周年記念ライブ、SPゲスト大貫妙子と笑い合った温かな一夜

左から青葉市子、大貫妙子。(撮影:野田祐一郎)
約1年前2025年01月28日 9:02

本日誕生日を迎えた青葉市子デビュー15周年記念コンサートの追加公演が1月23日に東京・東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアルで開催された。

デビュー15周年という大きな節目を記念して行われた今回の大舞台だが、ステージには椅子と譜面台、その傍らにオオシャコガイが1つ置いてあるだけの至ってシンプルな作り。サポートメンバーを加えず、大規模なステージ装飾やきらびやかな照明演出を用いず、その身1つの弾き語りが青葉の原点回帰を思わせる公演となった。

定刻になると温かな拍手に迎えられ、アコースティックギターを持った青葉がステージに登場。中央で一礼し、着席した彼女が静かに奏で始めたのは2010年1月にリリースされたデビューアルバム「剃刀乙女」の1曲目に収録された「不和リン」だ。初期のライブ定番曲で幕を開けた彼女は、続けて同作2曲目に収められた「ココロノセカイ」を透明感あふれる声で朗らかに歌唱。どちらもデビュー前の17歳頃に書いた曲だと紹介し、その後も2ndアルバム「檻髪」収録曲の「少女と檻」「灰色の日」、3rdアルバム「うたびこ」の「IMPERIAL SMOKE TOWN」、4thアルバム「0」の「いきのこり●ぼくら」といった初期の楽曲を年代順に演奏していく。

「たった15年なんですけど、それでもこの活動を始めて15年の間にたくさんのことがありました。楽しいことはもちろん、つらいこともたくさんありましたけれど、たった1つ変わらなかったのは音楽がどんなときでも近くにいたということ」とこれまでの歩みを振り返った青葉は、かつて物語を書きつづっていた頃に通っていたという思い出の喫茶店について歌った「おもいでカフェ」、そして明るくみずみずしいメロディの新曲「さよならペンギン」を歌唱。「さよならペンギン」では青葉が得意とするヘリウムボイスのような声色でペンギンのキャラクターを演じるなど、チャーミングな一面を見せて会場の笑いを誘った。

ライブ中盤にはスペシャルゲストとして大貫妙子が登場。青葉は自身の師匠である山田庵巳の影響で大貫の楽曲を聴き始め、ずっと敬愛していたことから今回のステージ共演を実現させたと話し、大貫のボーカル、青葉によるギター伴奏とコーラスで「横顔」「a life」「3びきのくま」「風の道」の4曲を届けた。「横顔」で美しい口笛を披露した青葉に大貫は「口笛も上手なんですね」と感心すると、「口笛を吹いているときに目が合ってしまってドキッとしました(笑)」と笑い合う場面もあった。

大貫がステージを降り、再び1人に戻った青葉は坂本龍一が作曲した楽曲の難しさに言及し、「緊張した」と照れ笑い。また大貫と初競演した野外イベント「springfields '10」を振り返り、初めての屋外ステージで演奏するために作ったという「レースのむこう」をゆったりと歌い上げた。ライブ終盤では師匠・山田の「命の傍らに」のカバーや、山田が作詞作曲した「機械仕掛乃宇宙」といった、青葉のルーツを色濃く映し出した楽曲も届けられた。最後に青葉は「ここまでたどり着かせてくださってありがとうございます。いつも支えてくださる皆さんが大好きです」と感謝の気持ちを述べて本編を終えた。

アンコールではピアノの弾き語りで、映画「こちらあみ子」の主題歌「もしもし」を歌った青葉。さらに「おめでとうの唄」をプラグレスのギター弾き語りで優しく歌い届けて、会場を温かな空気で包み込みライブの幕を閉じた。

セットリスト

ICHIKO AOBA 15th Anniversary Concert【追加公演】2025年1月23日 東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアル

01. 不和リン
02. ココロノセカイ
03. 少女と檻
04. 灰色の日
05. IMPERIAL SMOKE TOWN
06. いきのこり●ぼくら
07. おもいでカフェ
08. さよならペンギン
09. 横顔 / with 大貫妙子
10. a life / with 大貫妙子
11. 3びきのくま / with 大貫妙子
12. 風の道 / with 大貫妙子
13. レースのむこう
14. アンディーヴと眠って
15. 命の傍らに
16. 海底のエデン
17. Space Orphans
18. 機械仕掛乃宇宙
<アンコール>
19. もしもし
20. おめでとうの唄

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