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久保田利伸が王道をたっぷり聴かせる全国ツアー終幕、デビュー40周年に圧倒的な歌声を響かせる

久保田利伸
9分前2025年01月29日 13:03

久保田利伸の全国ツアー「TOSHINOBU KUBOTA CONCERT TOUR 2024-2025『佐藤さん、いつものでよろしいですか?』」が、1月22日に大阪・フェスティバルホールで千秋楽を迎えた。

この数年はコロナ禍の影響により、自身のライフワークの1つでもあるボサノバとラヴァーズロックに特化したライブを重ねてきた久保田だが、今回のツアーでは自身の歌とバンドメンバーの演奏、そしてダンサーを交えてのシンプルなステージを展開。「佐藤さん、いつものでよろしいですか?」というタイトルが示すように、セットリストは久保田の王道の一面を打ち出し、その魅力を最大限に引き出すために映像演出は一切なし。コーラスを含む9人編成のバンドと4人のダンサーとともに、全国10都市でグルーヴィな時間を作り出した。

ツアーファイナルの1曲目を飾ったのは「TAWAWAヒットパレード~Go Go Dance Party」。久保田は予想外のオープニングナンバーで観客の意表を突きつつ、「ウォーミングアップしよう!」と会場全体をグルーヴさせる。さらにダンサーの卓越したダンスとともに「Boogie Ride」を熱唱してホールをご機嫌なファンクサウンドで満たした。

MCでは久保田が「佐藤さん、いつものでよろしいですか?」というツアータイトルに触れ、その流れでマイケル・ジャクソン「Billie Jean」をアドリブで披露するサプライズも。ライブの中盤に入ると、2019年リリースのアルバム「Beautiful People」から「天使と悪魔」「Green Light ~青信号~」をパフォーマンスするなど“隠れた名曲”にスポットを当てたり、「LA・LA・LA LOVE SONG」で会場に一体感をもたらしたり、自身のキャリアを彩ってきた楽曲を次々と披露していく。コーラス隊とダンサー陣のパフォーマンスを挟んでのブロックで久保田は、迫力のある太いビートに身を委ねながら最新曲「the Beat of Life」を貫禄たっぷりに熱唱。男性ダンサーの雄々しいパフォーマンスを背に「まったく悔いはない」と宣言するように歌い上げて、観客の胸を打った。

後半は大ヒット曲「Missing」やボビー・コールドウェル「What You Won't Do for Love」のカバーなど、久保田の歌唱力と表現力の高さを印象付ける楽曲でスタート。メンバー紹介を交えたMCでは「ブルース」をお題にバンドメンバーにムチャぶりをしたかと思えば、デビュー40周年を迎える感謝の気持ちを「ありがとうのうた」として即興で歌うなど、サービス精神旺盛な姿を見せた。

明るく温かいムードを残す「LOVE RAIN ~恋の雨~」をもって本編はひと区切り。熱烈なアンコールに応えてステージに戻ってきた彼は「Oh, What A Night!」で再び会場をひとつにし、ラストナンバーの「Always Remain」で観客を優しく優しく包み込んだ。最後に「40年間、僕の音楽を聴いてくれて、愛してくれてありがとうございます」と観客に向けて伝えた久保田。その言葉に客席からはいつまでも温かく大きな拍手が響いた。

セットリスト

久保田利伸「TOSHINOBU KUBOTA CONCERT TOUR 2024-2025『佐藤さん、いつものでよろしいですか?』」2025年1月22日 フェスティバルホール

01. TAWAWAヒットパレード~Go Go Dance Party
02. Boogie Ride
03. Angel
04. So Beautiful
05. 天使と悪魔
06. Green Light ~青信号~
07. What's The Wonder?
08. LA・LA・LA LOVE SONG
09. Performance by Background Vocals & Dancers
10. the Beat of Life
11. Missing
12. What You Won't Do for Love (from Bobby Caldwell)
13. Indigo Waltz
14. FUN FUN CHANT
15. LOVE RAIN ~恋の雨~
16. Oh, What A Night!
17. Always Remain

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