JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイト「ジョイオンプー」LINEスタンプ販売中

WurtSが憧れのアジカンと対バン、世代を超えて分かち合った音楽の喜び

WurtSのライブの様子。
5か月前2025年02月07日 7:05

WurtSが昨日2月6日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)でツーマンツアー「WurtS LIVEHOUSE TOUR IV」のファイナル公演を行った。

WurtSが1月15日から全国で計9公演を行ったこのツアー。ファイナル公演にはASIAN KUNG-FU GENERATIONが出演した。WurtSにとって人生で初めて参加したライブが、中学生のときに観たASIAN KUNG-FU GENERATIONの公演だったという。憧れのバンドを迎えてのツアーファイナルは、世代を超えた音楽の喜びと興奮を分かち合うような幸せの空間となった。

音楽に思いを閉じ込めて

アジカンは冒頭から「Re:Re:」「リライト」と代表曲を続けてフロアに一気に熱気をもたらす。ダブの浮遊感に満ちた「リライト」の中間部で後藤正文(Vo, G)がメンバー紹介のMCに続けて「どうか自由に楽しんで」と告げると、曲後半ではオーディエンスのシンガロングが沸き起こった。そこからアジカンは「Easter」「You To You」とエネルギッシュなナンバーを続け、貫禄のあるパフォーマンスを見せる。「音楽って、録ったときの気持ちを作品の中に閉じ込めておけるから。そうしたらあとから来た人たちがそれを真新しく開くことができる」と後藤は語り、「『リライト』を作ったときには、その当時生まれてなかった人と一緒に歌う機会があるなんて思ってなかった。でも、そういう瞬間があるから、音楽を記録したり、いろんな街を周って演奏することが止められない。尊いな、幸せなことだなと思いながら演奏しています」と思いを告げた。

包容力あふれるメロディが印象的な新曲の「ライフ イズ ビューティフル」を経て、終盤は「ソラニン」「転がる岩、君に朝が降る」「遥か彼方」と再び代表曲を連発。アジカンは時代を超えて受け継がれる音楽のパワーをオーディエンスに与えた。

さまざまなアーティストとの出会い

WurtSのライブはフィリーソウルを彷彿とさせるトラックのラップナンバー「ライフスタイル」でスタート。オーディエンスが心地よく体を揺らし、ウサギ(DJ)と城戸紘志(Dr)を背に、WurtSはハンドマイクでステージを歩き回りながら歌った。さらに新井弘毅(G)と黒川バンビ(B)が登場し、バンドセットの「Talking Box (Dirty Pop Remix)」でさらに観客のテンションを上げる。そしてWurtSは「SWAM」「NERVEs」と、序盤はダンスミュージックのスタイルの楽曲を続けてオーディエンスを踊らせた。

MCでは「ENCOUNTERS」というサブタイトルを掲げた今回のツアーのテーマについて、いろんなアーティストとの出会いに影響を受けてきたことを語ったWurtS。昨年にリリースされた2ndアルバム「元気でいてね。」も“出会いと別れ”がテーマの作品だ。WurtSは「その中から出会いの曲を」と告げ、「没落天使」を披露。そして「ブルーベリーハニー」「BORDER」とエネルギッシュなナンバーを畳みかけた。

「YOU AND I」を情感たっぷりに歌い上げたWurtSは、続くMCでアジカンのライブを初めて観たときの思い出を語る。当時はライブハウスの最後列で観ていたそうで、「いざステージに立ってみると、一番遠くの人も見えるんですよ。こうやって見えてたんだと思って、グッときました」と感慨深げに語った。ライブ後半、WurtSは「地底人」「ソウルズ」「ユートピア」とエッジの効いたロックナンバーを続けてフロアに興奮をもたらす。最後には「ふたり計画」でクライマックスの盛り上がりを生み出し、WurtSはステージをあとにした。

オーディエンスの大合唱に迎えられてアンコールに登場したWurtSは「9公演、本当に濃い時間を過ごせました」と語る。WurtSは今回のツアーで対バン相手の曲をカバーしてきたが、この日はASIAN KUNG-FU GENERATIONの「或る街の群青」をアコースティックギターの弾き語りでカバー。歌い出しを間違えてやり直したりと緊張した様子を見せる場面もあったが、まっすぐに愛とリスペクトを込めてこの曲を歌い上げた。ラストナンバーは代表曲の1つ「分かってないよ」。WurtSはこの曲でフロアに大きなシンガロングを巻き起こしてツアーを締めくくった。

WurtS「WurtS LIVEHOUSE TOUR IV」2025年2月6日 Zepp Haneda(TOKYO)

ASIAN KUNG-FU GENERATION

01. Re:Re:
02. リライト
03. Easter
04. You To You
05. 出町柳パラレルユニバース
06. ライフ イズ ビューティフル
07. ソラニン
08. 転がる岩、君に朝が降る
09. 遥か彼方

WurtS

01. ライフスタイル
02. Talking Box (Dirty Pop Remix)
03. SWAM
04. NERVEs
05. 没落天使
06. ブルーベリーハニー
07. BORDER
08. YOU AND I
09. 地底人
10. ソウルズ
11. ユートピア
12. NOISE
13. ふたり計画
<アンコール>
14. 或る街の群青(ASIAN KUNG-FU GENERATION 弾き語りカバー)
15. 分かってないよ

関連記事

ART-SCHOOL「Dreams Never End」収録曲の告知画像。

ART-SCHOOL結成25周年トリビュートアルバムの収録曲を一挙発表、アジカンやテナーら参加

3日
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文とSATOH。

SATOH、アジカン後藤正文と作り上げた新曲「マイル 」配信

4日
テレビアニメ「ダンダダン」友情&ラブ映像より。

WurtS「ダンダダン」第2期EDテーマ担当、新曲「どうかしてる」書き下ろし

10日
ASIAN KUNG-FU GENERATIONと塩塚モエカ(羊文学)。

アジカン、10-FEET、Perfume、羊文学が出演 大阪ライブイベントの音源をFM802でOA

11日
「J-WAVE DREAM BUNCH」ビジュアル

WurtSとなとりが「GURU GURU!」で意気投合、Zeppでツーマン

11日
「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025」キービジュアル

「ロッキン」タイムテーブル発表!5日間で115組出演、メインステージのトリ10組は

12日
左からMONO NO AWAREのの加藤成順(G, Cho)と玉置周啓(Vo, G)、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、Dos Monosの荘子itとTaiTan。

後藤正文の音楽賞を同時受賞、MONO NO AWAREとDos Monosがある約束交わす

17日
V.A.「AKG TRIBUTE」ジャケット

アジカンのトリビュート盤、8年の時を経て配信決定

19日
「ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN CIRCUIT 2025 ASH x AKG  Split tour」フライヤー

アジカンとASHの同世代スプリットツアー開催

21日
Gotch「Masa-Masa」配信ジャケット

Gotch、インドネシアのバンドThe Adams楽曲「Masa-Masa」を日本語詞でカバー

24日