JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイトJOYSOUND公式キャラクター「ジョイオンプー」

「超主人公」が描いた、行き過ぎた勧善懲悪の結末 / KiiiKiiiのインパクト大なデビュープロモーションとは

再生数急上昇ソング定点観測
1年以上前2025年02月28日 9:05

YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週イチ連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで2月14日から2月20日にかけて集計されたミュージックビデオランキングの中から要注目トピックをピックアップします。

文 / 真貝聡

まずはこの週の初登場曲の振り返りから

今週のYouTubeのミュージックビデオランキングは、3位にSixTONESの「バリア」が登場した。この曲はメンバーのジェシーが主演を務める映画「お嬢と番犬くん」の主題歌。メロディアスに歌い上げるパートのみならず、ラップやコーラスワークなど彼らの多彩な歌唱力を堪能できる。

9位にはHANAの「Drop」がランクインした。HANAはBMSG×ちゃんみなによるガールズグループオーディション「No No Girls」より誕生した7人組グループで、「Drop」はプレデビュー曲としてリリースされた。楽曲やMVからは、彼女たちの力強さと未来を切り開く覚悟が感じられる。

28位にランクインしたのはMAZZELの「J.O.K.E.R.」だ。今作は4月16日にリリースされる1st EP「Royal Straight Flush」の収録曲。MVは彼らのハイレベルなダンスを楽しめるだけでなく、サビで“J.O.K.E.R.”の文字を全身で表現するキャッチーな振付も印象的だ。

34位にはYZERRの「Miss Luxury feat. LANA, JP THE WAVY, ¥ellow Bucks」が登場した。これは心惹かれている女性のことを歌ったラブソングで、「どんなJewelryだってかなわない」というフレーズからは相手の外見だけでなく内面の美しさにも魅了されている様が描かれている。

今、話題のダンスグループの新曲が目立った今週は、下記の3曲をピックアップする。

WEST.「shhhhhhh!!」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場16位

WEST.の音楽性は大きく分けて4つのパターンがあると思っている。1つ目は「ええじゃないか」「A.H.O.」のように“なにわ感”が強くて聴いていて元気になれる楽曲。2つ目は「Beautiful」「でっかい愛」といったキラキラした王道アイドルソング。3つ目は「証拠」「僕らの理由」などの心が震えるようなロック色全開のナンバー。そして4つ目は「絶体絶命」「Big Dipper」をはじめとした大人で艶っぽい表情を見せる曲だ。

新曲「shhhhhhh!!」はその4つ目に当たる楽曲と言っていいだろう。相手に気付かれたいけど隠したい恋心を表したような歌詞で、普段の明るくわちゃわちゃした雰囲気の彼らとは異なる、思わずドキッとするアダルトな雰囲気を醸し出している。

この曲は紺野彩夏とメンバーの藤井流星のダブル主演ドラマ「キスでふさいで、バレないで。」のオープニング主題歌で、「わかってるくせに shhhhhhh!!」というフレーズは、ドラマで紺野演じる佐藤楓と藤井扮する塩谷大輔がクローゼットの中に隠れてドキドキする場面を思い起こさせる。MVはシャンデリアの下、スーツ姿のメンバーが踊る様子が非常に映える内容で、これからも大人なWEST.を観ていたい気持ちにさせられる。

ピノキオピー「超主人公」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場42位

ピノキオピーによる2025年一発目の楽曲「超主人公」がMV公開から10日間で150万再生を達成し、この曲の歌ってみた動画も多数投稿され盛り上がっている。

この曲のどこが多くのリスナーを惹きつけているのだろうか? 個人的には、キャッチーな曲調はもちろんのこと、歌詞の世界観が大きいように思う。まず、この楽曲はタイトルの通り“主人公”について歌われている。そもそもアニメやマンガなどに登場する主人公の多くは、基本的に善を勧めて悪を懲らしめる“正義の使者”として描かれている。「超主人公」が面白いのは、悪を倒した主人公がその後どうなっていくのかを表現しているところである。

レベルを上げて強さを手に入れた結果、スライムの気持ちがわからなくなった主人公。そこから「上目指しすぎて 弱者目線の歌が / 刺さんなくなっていく」というフレーズに着地する。そしてIQ・フィジカル・人脈・ルックスを兼ね備えたことで「凄い超えて怖い」と恐れられ、「邪魔するモブは こっそり消したい / あれ? 気づけばあんた / 悪役じゃないかい?」と本末転倒とも言える存在に成り下がる。弱い者の味方であるはずの存在が、力や地位と名誉を手に入れて、みんなから求められる存在ではなくなった、というなんとも皮肉が効いている。勧善懲悪の世界を斜めの視点から歌ったピノキオピーらしい切り口が斬新であり、聴いていてスカッとした気持ちになる。

KiiiKiii「I DO ME」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場67位

STARSHIPエンターテインメントから、IVEのデビュー以来約4年ぶりに誕生するガールズグループ・KiiiKiiiの、デビュー前の先行曲「I DO ME」が大きな話題を呼んでいる。というのも2月10日にグループ名をアナウンスしたのち、メンバー構成すら発表していない状況で17日にこのMVが公開されたのだ。メンバーの名前が初めて明かされたのもMVのエンドクレジットで、このインパクトのあるお披露目は大きな話題に。そういった一連の展開については、かつてNewJeans(NJZ)がグループ名やメンバー構成についての事前情報なしに「Attention」のMVを公開したプロモーションを思い出す人もいるようだ。SNSではこのMVを観た人々からの「KiiiKiiiのMV急にupされててビックリ!」「やばいくらい可愛いくてビックリなんですけど」「凄い! 絶対人気でる!」といった驚きと期待を寄せる声が多く上がっている。

「I DO ME」のMVは広大な草原を笑顔で駆け抜けたり、楽しそうに踊ったりするKiiiKiiiの自然な表情が印象的。軽やかなビートに5人の澄んだ歌声が重なる楽曲は、開放感と心地よさを感じさせる。

ここでメンバーについても紹介しよう。リーダーのJIYUは歌とラップとダンスのマルチな才能で圧倒し、グループの芸術的な面を担っている。SUIは表情豊かな歌声を持っており、最年少のKYAはパワフルでエネルギッシュなボーカルが光る。HAUMはグループの音楽に深みを加える表現力豊かなパフォーマンスでチームを引っ張っている。LEESOLは主にグループのラップパートを担当。それぞれ異なる魅力を持ったメンバーが集結したことで、唯一無二の個性を放っている。

そんなKiiiKiii は、続いて2月23日に「DEBUT SONG」のMVを公開。この曲では「Happy Birthday to You」のメロディに乗せて、彼女たちが自らの誕生を祝うように「데뷔축하합니다(デビューおめでとう)」と歌っている。3月24日にはこれらの曲を収録したデビューアルバム「UNCUT GEM」をリリースすることも決定。これから彼女たちが、音楽シーンにどのような旋風を巻き起こしてくれるのか注目したい。

関連記事

ANAの新プロモーション動画「私らしいって、楽しいぞ。」に出演するHANA。

HANAがANAの新プロモーション「私らしいって、楽しいぞ。」に登場、機内での過ごし方を公開

1日前
田中樹(SixTONES)が登場するSABONホリデーシーズンのキービジュアル。

SixTONES田中樹のクリスタルステッカープレゼント、SABONのキャンペーンで

1日前
「MTV VMAJ 2026」ビジュアル

EBiDAN、アイナ、=LOVEら出演「MTV VMAJ 2026レッドカーペット」がTELASAで生配信

2日前
SixTONES ©TBS

SixTONESが「6SixTONES」会見でこれまでのロケを述懐、番組への“クレーム”で6人の絆深まる

2日前
SixTONES

SixTONES「飽きる間もない魅力濃縮系の回」、TBS「6SixTONES」第5弾は今夜放送

3日前
「CDTVライブ!ライブ!秋の大感謝祭2026」ビジュアル

Juice=Juice、INI、BUDDiiSら出演「CDTVライブ!ライブ!秋の大感謝祭」3夜連続テレビ初放送

4日前
「VS.超特急」10月19日放送回より。©︎日本テレビ

MAZZELがついに「VS.超特急」のスタジオに登場!翻弄されたKAIRYUは「恥ずかしい!」と絶叫

6日前
「『Quick Japan Monologue』#01」原因は自分にある。特別カバー版表紙

原因は自分にある。新雑誌「Quick Japan Monologue」特別版表紙に登場

7日前
井上和(乃木坂46)が登場する「美的」12月号通常版表紙。

井上和「美的」で明かす入浴前後のヘアケア、乃木坂46への思い

7日前
©ナタリー

SixTONESのライブ音源配信、横浜アリーナで披露された全41曲

8日前