JOYSOUND 音楽ニュース
powered by ナタリー
「JOYSOUND X1」公式サイト「ジョイオンプー」LINEスタンプ販売中

ストレイテナー×Chilli Beans.がZepp新宿で初ツーマン、持ち時間60分で示した “カッコいいロック”

ストレイテナーとChilli Beans.。(撮影:山川哲矢)
5か月前2025年03月17日 9:01

ストレイテナーとChilli Beans.のツーマンライブ「ライブナタリー “ストレイテナー × Chilli Beans.”」が3月13日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)で開催された。

ストレイテナーとChilli Beans.がツーマンを行うのはこれが初。2組は持ち時間60分の中で熱演を繰り広げ、それぞれの音楽性を示した。

Chilli Beans.

開演を迎えると、ステージに飾られたChilli Beans.のロゴをかたどったネオン管がピンクに点灯。鼓動の音を思わせるSEが流れ、観客の期待を高めていく。Chilli Beans.のライブは「aaa」でスタート。Moto(Vo)、Maika(B, Vo)、Lily(G, Vo)は浮遊感のあるサウンドと柔らかな歌声でドリーミーなムードを描き出す。「rose feat. Vaundy」に移ると、ギターを置いたMotoがハンドマイクで歌いながらステージを自由に移動。高揚感あふれるロックサウンドに乗せて、オーディエンスが心地よさそうにハンズアップした。さらに、Maikaがスラップベースやエネルギッシュな歌声で魅了した「See C Love」、ファンクの要素もあるパーティチューン「Welcome」、ステップを踏みながらのプレイが印象的な「lemonade」も披露され、フロアの熱気はぐんぐん上昇していった。

演奏中には互いに視線を交わし、ライブを心から楽しむように笑顔を見せるChilli Beans.。「アンドロン」からは会場の空気をアンニュイなムードに塗り替えていく。薄闇に包まれつつグルーミーな「doll」を披露したあと、「105☻」ではMotoがMotoがクールな歌唱や感情を吐き出すような歌声で観客を惹き付け、ミステリアスな世界観を演出した。そんな余韻が残る中、Motoは「素敵なライブができてうれしいです。ストレイテナーさん、楽しみだよね」と無邪気に話す。Maikaは「ストレイテナーさんとは真冬の大阪のイベントで、『赤鼻のトナカイ』を歌った仲なんだよね」と誇らしげに明かし、Lilyもほほえみながらうなずいた。

和やかなMCのあとには、再びギアをトップに入れるように、Lilyのキャッチーなギターが高らかに響く「Mum」、心弾むようなサウンドの「シェキララ」をドロップし、たちまちにぎやかなムードに。とびきりポップな「you n me」でハイテンションなパフォーマンスを展開し、ストレイテナーにバトンを渡した。

ストレイテナー

3月1日に沖縄・桜坂セントラルでアルバム「The Ordinary」を携えた全国ツアーを終えたストレイテナー。ホリエアツシ(Vo, G, Piano)はこれに触れつつ「Chilli Beans.が好きということで、アルバムのツアーが終わったばかりなんですけど、二つ返事でOKさせていただきました」と出演理由を明かした。

ホリエアツシ(Vo, G, Piano)、ナカヤマシンペイ(Dr)、日向秀和(B)、大山純(G)は1曲目「COME and GO」で開放感のあるアンサンブルとともに前向きなメッセージを届ける。さわやかで切ないムードをまとった「シーグラス」のあとは、「走る岩」「泳ぐ鳥」に連なる「叫ぶ星」でエモーショナルな空気を増幅させた。

「俺たちストレイテナーって言います」というおなじみの自己紹介のあと、「20年ぐらい先輩のロックバンドです。Chilli Beans.みたいにカッコいいバンドが好きなんですけど、もうちょっと僕らもカッコつけさせてください」と言うホリエの言葉をきっかけに「タイムリープ」へ。ひなっちはターンも見せながら骨太なベースラインでフロアを揺らす。シンペイが刀を抜く侍かのごとく腰に当てたドラムスティックを天に掲げると、彼らは重厚なロックチューン「The World Record」を投下。OJはしなやかな動きでストイックにギターをプレイし、オーディエンスのシンガロングで会場がひとつになった。

ホリエがギターからキーボードにパートチェンジし、アッパーチューン「Skeletonize!」、流麗なキーボードが際立つバラード「イノセント」をパフォーマンス。その後、ホリエは「アルバムのツアーは土日で夕方17時スタートで19時に終わってたんですけど、これは20時半スタートでヘロヘロなんです(笑)。がんばります」と本音をこぼしながらも、メンバーは「Uncertain」を観客と再会を誓うように届け、ライブの大定番「REMINDER」で出番を終えた。アンコールを求める拍手は鳴り止まず、ストレイテナーは再び舞台へ。ホリエが「アンコールとか考えてなくて、リハでもやってないんですけど……ストレイテナーを観に来てくれた人、Chilli Beans.のファン、ストレイテナーとChilli Beans.どっちも観に来た人、ナタリーファンの皆さんに」とメッセージを伝えると、ストレイテナーは「瞬きをしない猫」で勢いよく爆音を響かせ、会場を大いに盛り上げた。2組のパフォーマンスを称えるように、オーディエンスからは大きな歓声が沸き起こった。

セットリスト

「ライブナタリー “ストレイテナー × Chilli Beans.”」2025年3月13日 Zepp Shinjuku(TOKYO)

Chilli Beans.

01. aaa
02. rose feat. Vaundy
03. neck
04. See C Love
05. Welcome
06. School
07. lemonade
08. アンドロン
09. doll
10. 105☻
11. Mum
12. Tremolo
13. シェキララ
14. you n me

ストレイテナー

01. COME and GO
02. シーグラス
03. 叫ぶ星
04. クラッシュ
05. タイムリープ
06. The World Record
07. Skeletonize!
08. イノセント
09. 雨の明日
10. 彩雲
11. Uncertain
12. REMINDER
<アンコール>
13. 瞬きをしない猫

関連記事

ACIDMAN

ACIDMANのトリビュートアルバムにエルレ、テナー、yama、10-FEET、スカパラら

4日
終演直後のSUN STAGEの様子。

石狩湾を熱狂で包んだ25回目の夜明け、「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZO」2日間をレポート

9日
ME:I

ME:I、CLASS SEVEN、乃紫、NEO JAPONISMが日テレ「バズリズム02」に出演

12日
BUMP OF CHICKEN

韓国の音楽フェス「WONDERLIVET」にBUMP、SPYAIR、Aooo、きゅーすと、KIRINJI、ユニゾンら

16日
ストレイテナー

ストレイテナー新EPで「走る岩」リアレンジ、豊洲PITワンマンの映像収録BD付き

19日
「Momokazuhiro presents "DRUNK 53"」フライヤー

百々和宏バースデーライブ開催!ホリエ、田渕、光村、菅原、中尾、庄村が出演

24日
the cabsキービジュアル

なぜthe cabsは特別な存在になったのか――12年ぶりの“再生”を前に、当時の記憶を振り返る

27日
「FUJI ROCK FESTIVAL」の様子。

「フジロック」ラジオ特番にTOMOO、DYGL秋山、チリビMaika登場 後日ライブ音源もOA

約1か月
「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2025 in EZO」ロゴ

「ライジングサン」タイムテーブル公開、今年のクロージングアクトはSHISHAMO

約2か月
Chilli Beans.「ひまわり」ジャケット

Chilli Beans.が歌う「地獄先生ぬ~べ~」ED曲、配信決定

約2か月