ラッパーのACE COOLが主演を務めるアニメ映画「無名の人生」のメインキャストが発表され、メインビジュアルと予告編が公開された。
5月16日に公開される「無名の人生」は、短編「MAHOROBA」でPFFアワード2022の審査員特別賞を受賞した鈴木竜也がたった1人で、1年半を費やして描き上げた長編デビュー作で、映画「音楽」を監督した岩井澤健治がプロデュースを担当。数々のセンセーショナルな社会問題を背景にしつつ、主人公の波乱に満ちた100年の生涯を全10章で描いた作品となっている。
鈴木監督たっての希望で主人公の声を務めたACE COOLのほか、田中偉登、宇野祥平、猫背椿、鄭玲美、鎌滝恵利、西野諒太郎(シンクロニシティ)、中島歩、毎熊克哉、大橋未歩、津田寛治の10名がメインキャストとして出演。それぞれのコメントも到着した。
メインキャスト コメント
キン役:田中偉登
兼光金太郎役を担当しました、田中偉登です。
この作品は鈴木監督が月日をかけ1人で1枚ずつ書き上げた作品と聞き、その情熱と今までのアニメーションとはまた違った新しい世界があるのではという期待の中で製作されていました。そんな中、キンちゃんという主人公にとってもとても大切な役どころを任せていただき、監督たちの情熱をしっかり伝えられるようにと声優初挑戦ながらに一生懸命挑みました! ACEさんの真っ直ぐで静の中に力強さを感じる声を頼りに、画面の中に映るキンちゃんと向き合いました!
観る方によって受け取る想いが無限にあるような作品ですので、何度も何度も見て考えて自分の答えを見つけてみてください。
ひろし役:宇野祥平
鈴木竜也監督はとても柔らかい印象を受ける人ですが、
この「無名の人生」は溜まっていたものが一気に湧き上がってきたような挑戦的で一筋縄ではいかない映画です。
ぜひ劇場で観てもらえたら幸いです。
キンママ役:猫背椿
作品製作のすべてをほぼおひとりでやり遂げられた監督の偏執狂的とも思える熱意と、終盤に向けてとんでもない場所へと連れ去られる快感!
圧巻のエンドロールが終わったとき、心から「…お疲れさまでしたっ!」と呟いていました…。
仙台(監督のご実家で今作品の製作場所)から飛び出した問題作、劇場で観ることを楽しみにしています♡
ヒメ役:鄭玲美
色々とうまくいかなかった時期に、すこし不貞腐れながら録ったボイスメモが、こんな大きな作品に参加させてもらえるきっかけになるとは、 、 、
人生わからないものです。
ふとした瞬間に感じる身寄りのない不安や遣りきれない憤りが、親しみのある絵と独創的な展開によって昇華されていき、エンドロールが流れる頃には、誰からも押されたことのない方向から背中を押された感覚でした。
是非、出逢っていただけたら嬉しいです。
どこまでも届きますように、
ヨーコ役:鎌滝恵利
私は鈴木竜也さんの作品が大好きでした。
今まで作られたどの作品も、好きで仕方なく、これからもファンであり続けるだろうと思います。
現場は短い時間でしたが声の演出も的確に、丁寧にしてくださり、何より物語や画に滲み出る監督の人間性が、心地よく信頼できました。
人生で「無名の人生」に関われたこと、とても誇りに思います。見た事ない、が詰まったアニメーションでした。
皆さんお楽しみ下さい。
スマイル役:西野諒太郎(シンクロニシティ)
普段は主に漫才をしているのですが、人生初声優させていただきました。
名前、呼称とそこから巻き起こる人生を描いた、大事なポイントにお邪魔させてもらったと思います。
どんな人生を歩むとこの作品が思いつくのか、どんな人生を歩むと、この作品にどんな感想を抱くのか等々疑問は尽きませんが、是非多くの方にご覧いただきたいです。
クズ役:中島歩
僕が普段関わっている映画はいろんな人がいろんなこと言いながら作っていますが、
今作は鈴木竜也さんが一人で作り上げました。
なんなんだこれは。この人は大丈夫なのか。そんな想いから微力ながら参加させていただきました。
一人で作らなければ成し得ない奇抜な領域に突入しています。
映画館ではきっと一人の人間の頭の中を覗くような体験になるのではないでしょうか。ぜひ劇場にお越しください。
ヤマト役:毎熊克哉
台本と共にアテレコ前の無音のアニメーションが送られてきました。独特のタッチと世界観で、 この作品はいったい何を伝えようとしているのか...と興味を持ち参加させていただきました。
どこかものかなしく尖った作品になっていて、 インディペンデントでなければ挑めない内容かもしれません。
ぜひ鈴木竜也ワールドをご堪能ください。
さくら役:大橋未歩
台本を読んだ時、最後のセリフがとても好きだったので、是非出演させていただきたいと思いました。
その後鈴木監督は、ご自身にもとても好きな男性アイドルがいたとお話ししてくださり、大切な人への愛に私も触れることが出来ればと。それと同時に「情報」ではなくて「人間の心の傷」を、さくらを通して体に刻みたいと思いました。グロテスクな現実を生きる中で、この作品が、皆様の一縷の光になることを願っています。
白取役:津田寛治
鈴木監督に「今まで生み出したキャラクターの中で一番嫌いなヤツですが、演じてもらえますか?」というオファーを頂きまして、なんて光栄なんだろうと思いました。
監督のラヴレターに答えられたかは分かりませんが、精いっぱい演じました。極限まで削ぎ落されたポートレートの中で紡がれる、人の間の永い永い時間…。
映画史に名を残すかもしれない、今はまだ無名の物語。ぜひ映画館でご堪能下さい。
