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岸本ゆめのワンマンライブ「おいでませ四半世紀」音楽に没頭してきた1年間の成果を見せつける

岸本ゆめの(撮影:土屋恵介)
7分前2025年05月26日 11:01

岸本ゆめのが5月23日に東京・The DOORSでワンマンライブ「岸本ゆめのワンマンライブ『おいでませ四半世紀』」を開催した。

 

2023年11月につばきファクトリーを卒業したのち、2024年4月にソロデビューを果たした岸本。その後6月に東京・新宿LOFTで初のソロワンマンライブを成功させた彼女は、自身で作詞作曲を手がけたり、習い始めたギターの腕を磨いたり、路上ライブでの弾き語りに挑戦したりと音楽に没頭し、1人のアーティストとしてひたむきに邁進してきた。「おいでませ四半世紀」は新宿LOFT公演以来約1年ぶりのワンマンで、この1年における音楽活動の成果、成長を見せつける充実のライブとなった。

矢継ぎ早に畳みかけられるロックチューン

大勢のファンで埋め尽くされ、大きな期待感が満ちるThe DOORSのフロア。楢原英介(G, Key)、えらめぐみ(B)、短パン(Dr)からなるバンドメンバーとともにステージに姿を現した岸本は、自身で作詞した「辛くないハッカ」で勢いよくライブをスタートさせ、疾走感あふれるサウンドの上で伸びやかな歌声を響かせた。さらに岸本にとって友人であり音楽の先輩であるありぼぼ(ヤバイTシャツ屋さん)が提供した「り:すたーと」、オルタナティブなナンバー「シカゴ」とロックチューンが矢継ぎ早に畳みかけられる。エレキギターを掻き鳴らしながら熱唱する岸本の姿を受け、フロアの温度がぐんぐんと上昇していった。

今年4月1日に25歳に誕生日を迎えた岸本は「私がこの世に誕生してから四半世紀、25歳になってからのワンマンライブということでこのタイトルにしました」と今回のライブタイトルについて説明。軽やかに挨拶を済ませると、ギターを置いてハンドマイクスタイルで「⼼にSUNNY」を歌唱した。観客は軽快なスウィングのリズムに合わせてクラップを鳴らしたり、岸本の煽りに呼応してシンガロングを繰り広げたりと、高揚感あふれるライブを前のめりに満喫。ミドルテンポのナンバー「ユーアーアイ」では腕を左右に振り、フロアに広がる心地よい一体感に身を委ねた。

新曲や堂島孝平「25才」カバーも披露

スローテンポの新曲「泣きたくはない」もセットリストに。温かな歌声がフロアをじんわりと包みこんだかと思えば、間奏では岸本のギターの師匠である楢原のアバンギャルドなギターソロが炸裂する。また、岸本は敬愛する堂島孝平の楽曲「25才」のカバーも披露。堂島が25歳のときに書いた、その年齢ならではの不安や希望が鋭くリズミカルなギターのカッティングとラップ調のボーカルで表現された。岸本は25歳になる前の昨年12月、生配信番組にてこの曲を堂島の前で披露したが、自身のパフォーマンスに納得がいかず悔しさのあまり涙してしまったという。その後、4月1日のバースデーイベントで「25才」を再び披露する構想を立てていたものの、結局セットリストには入らず、今回のワンマンでのリベンジが実現。見事に歌と演奏を完遂させ、達成感を表情ににじませる彼女に拍手と歓声が送られた。さらに岸本は今回のライブタイトルになっている新曲「おいでませ四半世紀」を歌唱。空間系のエフェクターを通したフレッシュなギターサウンドとポップなメロディが観客の体を揺らした。

パフォーマンス中はアーティスト然とした表情を見せるのに対し、MCに移ると雑談に近いフレンドリーなトークで観客とコミュニケーションを取り、和やかなムードを充満させる岸本。ライブグッズの話題では、タオルの価格を自身の確認ミスによりチケット代よりも高い5000円にしてしまったことを白状しつつ、観客に購入を呼びかけて笑いを起こした。

「皆さんがこうして来てくれることがうれしい」

続いて岸本はソロデビュー曲「BLUEMOON BLUES」を含むミドルテンポの楽曲を連続で歌い上げ、憂いを帯びたシリアスな歌声で場内の空気を熟成させていく。その後のMCでは8月9~11日に茨城・国営ひたち海浜公園で開催される音楽フェス「LuckyFes'25」の出演を懸けたオーディションに参加していることに触れ、6月15日に茨城・club SONIC mitoで行われる公開最終選考会に向けて「オーディションで緊張している姿を見られるの恥ずいなあ」と話しつつ、「皆さんにぜひ応援に来てほしいです!」と呼びかけた。そしていよいよライブはラストスパートへと突入。岸本は誕生日当日の4月1日に配信リリースした「静電気パチリ」、ピースフルなポップソング「しあわせはっぴい」を歌唱し、ステージをあとにした。

アンコールでは大人になることの葛藤や、理想と現実の間で揺れ動く心情を描いた「ずっと、星。」でライブが再開。続くMCで岸本が「ワンマンライブをできることがうれしい。皆さんがこうして来てくれることがうれしいです」と飾らない言葉で感謝の気持ちを伝えると、盛大な拍手がこだました。ラストは「最後、皆さん盛り上がっていきましょう!」という呼びかけを合図に、強烈なギターサウンドと繊細な歌詞、岸本のパワフルなボーカルが印象的なメッセージソング「なぐさめないで」が披露され、大盛況のうちに「岸本ゆめのワンマンライブ『おいでませ四半世紀』」の幕が閉じた。

セットリスト

「岸本ゆめのワンマンライブ『おいでませ四半世紀』」2025年5月23日 The DOORS

01. 辛くないハッカ
02. り:すたーと
03. シカゴ
04. 心にSUNNY
05. ユーアーアイ
06. 真夜中の鍵
07. 泣きたくはない
08. 25才(オリジナル:堂島孝平)
09. おいでませ四半世紀
10. Delete
11. まだ熱のある君は
12. BLUEMOON BLUES
13. 静電気パチリ
14. しあわせはっぴい
<アンコール>
15. ずっと、星。
16. なぐさめないで

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