でんぱ組.incのエンディングから約半年、上映イベントにメンバー集結

でんぱ組.incのエンディングライブ「でんぱ組.inc THE ENDING『宇宙を救うのはきっと、でんぱ組.inc！』」の上映イベントが6月28日に東京・ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて2部制で行われた。この記事では第1部の模様をレポートする。

半年ぶりにメンバーが集結

1月4、5日に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールで行われたでんぱ組.incのエンディング公演。6月25日には2日間にわたるライブ全曲の映像、舞台裏のドキュメンタリー映像を収録したBlu-ray2枚組、ライブCDなどもパッケージした完全生産限定盤の映像作品が発売された。第1部には本作の購入者の中からチケットを入手できた幸運なファン約300人が集まった。

エンディング公演から約半年、イベントには古川未鈴、相沢梨紗、藤咲彩音、鹿目凛、天沢璃人、小鳩りあ、高咲陽菜がそろい私服姿で元気な顔を見せた。トークコーナーの司会を務めるのは高咲。メンバーともファンともひさびさに再会した彼女は「会いたかったですよ！ 最近みんな何してた？」とフランクに話しかけ、「普通に生活して、アイドルしてないとこんなにエピソードトークのネタがないんだなって。来月にカンボジアに行くぐらいで……」と明かしてメンバーを驚かせる。近況トークは続き、古川は「ひさびさにちゃんとメイクしてヒールを履いて電車に乗ったんですよ。駅からここに来るまでに5回も転んで……そんな人生です」と自虐しながら語り、鹿目は「仕事の8割が怪談なんですよ」と話す。サングラス姿の小鳩にツッコミを入れたのは高咲。「パリピみたい」と指摘された小鳩は「あんまり人と顔を合わせなくなって……鳥の巣の動画しか観てないです」とぼそぼそと語った。一方、ミームトーキョーのメンバーでもある天沢は「ミームでけっこう会ってるよね！」と客席に向かって明るく手を振る。しかし、でんぱ組.incメンバーとの距離感はあまりつかめていないようで、鹿目が「りとくんに『ひさしぶり！』って話しかけたら、敬語を使われて。ポップコーンを買って『これ食べてー！』って持って行ったら、敬語がなくなりました（笑）」と明かすと、天沢本人は「ポップコーン大好きだから」と無邪気に笑った。

でんぱ組.inc史上一番長いゲネプロ

エンディング公演の話題になると、相沢は「この時間に語りきれるか、みんなが覚えてるか……」と少々不安げ。古川は「大きなスタジオを4日間借りて、でんぱ組.inc史上一番長いゲネプロだったんですよ。これが最後の『強い気持ち・強い愛』なんだな、『Kiss+kissでおわらない』なんだなって思いながらリハをやって。ゲネの前にそれぞれ仕事もあって過酷な日々だったけど、すごく楽しい4日間でした。スタッフさんに感謝したいと思います！」とハキハキとしゃべり、拳を突き上げる。相沢も「2日間とも演目も演出も変わるライブが初めてだったのよ。1日目のリハーサルを4時間以上やってましたもんね。リハ後はヘロヘロでしたもん」と当時を懐かしんだ。藤咲は「終わりたくない気持ちもあるんですけど、曲数が多いからまだ終わんないんだみたいな。ずっと夢の中にいるような感覚でした」と素直な思いを明かし、古川は「2日間で66曲もやったでしょ？ ようやったね」と自分たちを褒め称えた。

藤咲は「給水のときに、もふくさんが背中を叩いてくれたんだよね。マジで痛すぎて、小さく『痛』って声が入ってるの。映像で観てみて！」とプロデューサーのもふくちゃんとのエピソードを交えながら、映像の見どころをアピール。また鹿目は「ライブが1月の寒い時期で。『いのちのよろこび』のフォーメーションに着く前に、思った以上に鼻水が止まらなくなって、鼻をかむのに時間がかかっちゃったんです。みんなのほうを見たら、整列してめっちゃ私のこと見てて……恐怖でした」と得意の“怖い話”を披露した。

打ち上げはお預け？

エンディング公演から半年が経とうとしているが、打ち上げはいまだに実現できていないというでんぱ組.inc。天沢は「日程を調整しようと思ったんですけど、3人くらいしか返事をくれなくて」、藤咲は「やる気あんのか！と思って」とメンバーに苦情を入れる。「今日会えるってわかってたからさ」と言う古川に、相沢が「このあとしゃぶしゃぶ誘ったら来てくれるってこと？」と詰め寄ると、古川は「おおお……」と口ごもった。

トークコーナーは「以上、萌えきゅんソングを世界にお届け、でんぱ組.incでした。ありがとうございました」というおなじみの挨拶で締めくくられ、2日間のライブシーンを約1時間に凝縮した特別映像が上映された。メンバーは後方の客席で観客とともに視聴。ファンはペンライトを振りながら、熱いコールを繰り返していた。