本日7月5日に東京・新宿ピカデリー スクリーン1で、映画「愛されなくても別に」の公開記念舞台挨拶が行われ、南沙良、馬場ふみか、本田望結、基俊介(IMP.)、井樫彩監督が登壇した。
映画「愛されなくても別に」は、「響け!ユーフォニアム」シリーズなどで知られる武田綾乃の同名小説を原作とした作品で、毒親のもとで人生を奪われてきた3人の大学生の姿が描かれる。浪費家の母親に依存される主人公の宮田陽彩を南沙良、過酷な家庭で育つ過去を持ち、陽彩と徐々に心を通わせていく同級生・江永雅を馬場ふみか、そして過干渉の母親から逃れるため、宗教にのめり込む木村水宝石を本田望結、3人が働くコンビニの同僚・堀口順平を基俊介がそれぞれ演じた。
舞台挨拶ではそれぞれが役どころについての思いを語る中、基は舞台挨拶の控室にIMP.メンバーの影山拓也と松井奏が白いTシャツ、デニム、野球帽の双子コーデでカメラを回しながら入ってきたという突然の出来事を回想。「一瞬、迷惑系YouTuberかなと思ってびっくりしましたけど、わざわざ朝早くに準備して、カメラを持って突撃してきてくれて。メンバーってすごくいいなと思いました」と述べた。その様子を見た井樫監督が「ほほえましい光景でした」と反応すると、基は「でも本当はたぶん監督に挨拶するのが目的だったと思う。僕にはヘラヘラしてて、監督の前ではすごく丁寧に頭を下げていました」と冗談を飛ばして、来場者を笑わせた。
またこれまでの生活や毒親から抜け出せないキャラクターが多い本作にちなみ、イベントでは登壇者の「抜け出せない」エピソードについての質問も。基が「僕は観に来てくださってる皆さんの顔を見ちゃうんですよ。ライブでもけっこう、皆さんの顔見てるんです。今日も、映画館なのに双眼鏡で観ている人がいたりして。僕も舞台挨拶がはじめてなんで、新鮮ですね。皆さんを見ると『キュンです』とやってくれたり。なんかおもしろいですよね。ついつい見ちゃいます」と語った。
映画について、南は「私は本当に、日々生きづらいなと思って生きているんですけど、そう思っている方って、私以外にもきっとたくさんいらっしゃって。こうやって陽彩みたいな環境に置かれている方もたくさんいらっしゃると思うし。そういう方に寄り添えるような映画になっているんじゃないかなと思うので、たくさん観ていただけるとうれしいです」とコメント。井樫監督は「毒親っていう、ちょっと重たいワードから始まる映画ではあるんですけれども、自分の人生を確かに生きていこうとする、力強い2人の物語だと思っておりますので。その物語を見ていただいて、何か見ていただいた方の心に引っかかるものがあればいいなと思っております。公開は始まったばかりですので、ぜひ口コミ等々よろしくお願いいたします」と来場者に呼びかけた。
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