氣志團が主催するライブイベント「サントリー オールフリー presents 関西氣志團万博 2025 II ~わにま座!かなこ座!きしだん座! 夏の爆音大三角形~」が7月4日に大阪・Zepp Osaka Baysideにて行われた。
“本家”万博に負けず劣らずの盛り上がりへ
「関西氣志團万博」は氣志團主催の恒例音楽フェスティバル「氣志團万博」の前哨戦となるスピンオフイベント。2回目の開催となった今回は「氣志團万博」に過去2回の出演歴を持つWANIMAと、唯一の皆勤賞アーティストであるももいろクローバーZから百田夏菜子が出演し、Zepp Osaka Baysideのすぐ近くで開催中の大阪・関西万博の盛り上がりにも負けず劣らずの熱い競演を繰り広げた。
イベントのオープニングではこの日のMCを務める茂木淳一と、サントリーノンアルコール飲料のWeb動画「好きな人と、好きな時に、乾杯。」編に出演している林祐衣が登場し、軽快なトークで会場を盛り上げた。そして「氣志團万博」ではおなじみのアーティスト紹介VTRへ。トップバッターのWANIMAは「天草の神童」「対バンとして全然おいしくないバンド。手加減とかできないでしょ? それでも一番喧嘩が強いやつとやりたいんですよ」と氣志團の綾小路翔(Vo)から紹介され、暗転したステージに現れたKENTA(B, Vo)は「やりづらいって……」とぼやいてファンの笑いを誘った。
WANIMAは会場から「ワンチャンフェス」協賛募集
WANIMAが最初に披露したのは、2022年リリースの氣志團のトリビュートアルバム「All Night Carnival」でもカバーした「One Night Carnival」。WANIMA流のアレンジが光るこの曲で出演者3組のファンを一気に惹き付けると、続く「Rolling Days」では早くもフロアのシンガロングを巻き起こす。KENTAは「会場入りして驚いたのが、ももいろクローバーZのファンの方がWANIMAの物販をいっぱい買ってくれていたこと(笑)」と、それぞれのファンの垣根を超えた一体感に感謝を述べた。
“自己紹介代わり”として熊本弁の歌詞が印象的な「Do Gang」を披露したあとは大ヒット曲「ともに」を演奏し、熱気をさらに高めていく。一方、KENTAの「大切な人を思い浮かべて聴いてほしいです」という言葉に続いては「存在」をしっとりと聴かせ、WANIMAの音楽性の豊かさを観客に改めて感じさせた。ラストナンバーは「眩光」。KENTAは「また会えるとき笑顔で会えますように!」と叫び、オーディエンスの大歓声と熱い拳に支えられてパワフルな演奏を繰り広げた。
転換中にはWANIMAの3人と茂木、林が「サントリー オールフリー」で乾杯し、直前のライブについてのトークを展開。KENTAは冒頭を「SEなしでカッコよく始めようとしたら(紹介VTRに)呑まれた感じが……(笑)」と振り返る。また「氣志團万博」とWANIMAが主催しているフェス「1CHANCE FESTIVAL」を比較し「『フェスをやったら協賛とか付くんかな』と思っていたら全然で。もしこの中で会社とかやられている方がいたら」とオーディエンスに呼びかけて笑いを誘った。
“皆勤賞”百田夏菜子、今年の万博のステージは?
2番手は皆勤賞ももクロのリーダーとして“万博ヒロインレッド”と紹介された百田夏菜子。奇しくも同じメンバーカラーの彼女を、綾小路は紹介VTRで「出会ったときからカッコいい。今回も、強くなかったら1人で来ないでしょ?」と絶賛する。観客のペンライトの光で会場中が赤く染まる中で姿を現した百田は、WANIMAと同じく「One Night Carnival」のカバーでライブの口火を切る。落ちサビでは「全員幸せにするぞ!」と笑顔で叫び、フロアからのすさまじい歓声を浴びた。
その後は今年2月にリリースした初のソロアルバム「ビタミンB」の楽曲を披露。「ukiukihuman!」では百田のファンだけでなく、WANIMAや氣志團のファンも見様見真似で振付を踊って楽しんだ。ソロでイベントに出演するのはこの日が初という彼女は「緊張しています! お手柔らかにお願いします(笑)」と話しつつも「みんなが一緒になってこういう空間を楽しめるのがうれしいです」と出演を喜んでいる様子を見せた。
ライブの後半では百田からのオファーを受けて綾小路が書き下ろし提供した「ビタミンB」のリード曲「惚れたが勝ちのI LOVE YOU」を艶やかにパフォーマンスし、フロアを圧倒した百田。ラストはももクロのナンバー「Chai Maxx」をオーディエンスと一体となって歌い踊り、初の単独イベント出演を成功裏に終えた。
転換中のトークで百田は「氣志團万博」の思い出を振り返り、毎年の手厚いホスピタリティを「万博でおもてなしの基本を学んでいて。私たちが年末に開催している『ももいろ歌合戦』も、だいたい氣志團さんのパクリでやらせてもらってます(笑)」と告白。今年の「氣志團万博」でのももクロのステージについては「準備はこれからですが、毎年万博ならではのステージを作っていて、お客さんにも氣志團の皆さんにもサプライズを用意してますので……」と微笑み、ファンの期待を高めた。
氣志團・綾小路翔が命を懸けるもの
トリにして主催者の氣志團の紹介VTRでは、ジャンルレスな豪華アーティストが集う「氣志團万博」の魅力を綾小路が「日本の音楽シーンのすたみな太郎」と表現し、「今回は『氣志團万博』の寿司(百田)と焼肉(WANIMA)を持ってきました。氣志團はニンニクです」とこの日の出演者を紹介。バイクに乗って登場した綾小路がアクセルをふかしてビートを刻み、観客の力強いハンドクラップを招いたあとは「喧嘩上等」「房総魂」と代表曲を連投していった。
MCで綾小路はこの日出演したWANIMAと百田に改めて賛辞を贈り「仲良くしてくれる仲間が集まってきてくれた。みんなと友達になりたいです」と言葉を添えて「友よ」を熱唱。この日3回目となる「One Night Carnival」で、会場の盛り上がりを最高潮に持っていった。アンコールで披露されたのはサントリーWeb動画のために山内総一郎が書き下ろし提供した「GOOD FELLOWS」。綾小路は「WANIMAに伝えたい。スポンサーさんのためには命を懸けなければいけない!」と協賛獲得のための極意を明かし、所属事務所の後輩である山内に「後輩にこの役を獲られてる場合じゃない」とライバル意識を燃やして「GOOD FELLOWS」を生演奏で披露する。最後にステージにはWANIMAと百田も登場し、全員での乾杯と記念撮影でイベントが締めくくられた。
スピンオフイベントを終え、本編となる「サントリー オールフリー presents 氣志團万博2025 ~関東爆音パビリオン~ powered by Epson」は11月15日と16日に千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホールで開催される。先日発表された出演アーティスト第1弾は主催者の氣志團と打首獄門同好会、岡崎体育、OKAMOTO'S、君島大空(合奏)、ゴールデンボンバー、私立恵比寿中学、聖飢魔II、超ときめき♡宣伝部、10-FEET、BUCK-TICK、ももいろクローバーZ、RIP SLYME、レキシ、ROTTENGRAFFTYの15組。イープラスではチケットのオフィシャル先行予約を7月13日23:59まで先着順で受け付けている。
セットリスト
「サントリー オールフリー presents 関西氣志團万博 2025 II ~わにま座!かなこ座!きしだん座! 夏の爆音大三角形~」2025年7月4日 Zepp Osaka Bayside
WANIMA
01. One Night Carnival
02. Rolling Days
03. Do Gang
04. ともに
05. EASY PUNK
06. DISCOVER
07. 存在
08. 眩光
百田夏菜子
01. One Night Carnival
02. ukiukihuman!
03. 熱帯夜 Fantasy
04. 今日の君へ
05. コジらせMAX
06. 惚れたが勝ちのI LOVE YOU
07. Chai Maxx
氣志團
01. Axel Call
02. 喧嘩上等
03. 房総魂
04. スウィンギン・ニッポン
05. 恋人
06. 友よ
07. One Night Carnival
08. ジャンボリーカーニバル
<アンコール>
09. GOOD FELLOWS
公演情報
サントリー オールフリー presents 氣志團万博2025 ~関東爆音パビリオン~ powered by Epson
2025年11月15日(土)千葉県 幕張メッセ国際展示場9~11ホール
OPEN 9:00 / START 10:30
2025年11月16日(日)千葉県 幕張メッセ国際展示場9~11ホール
OPEN 9:00 / START 10:30
<出演者>
打首獄門同好会 / 岡崎体育 / OKAMOTO'S / 氣志團 / 君島大空(合奏) / ゴールデンボンバー / 私立恵比寿中学 / 聖飢魔II / 超ときめき♡宣伝部 / 10-FEET / BUCK-TICK / ももいろクローバーZ / RIP SLYME / レキシ / ROTTENGRAFFTY / and more
※出演日割りは後日発表
