本日8月18日、BTSやTOMORROW X TOGETHERが所属するHYBE傘下のレーベル・BIGHIT MUSICから、新人ボーイグループCORTISがデビュー。デビュー作となる1st EP「COLOR OUTSIDE THE LINES」のリリースを記念し、韓国・ソウルでメディアショーケースが開催された。
1st EP「COLOR OUTSIDE THE LINES」には、リード曲「What You Want」と先日先行公開された「GO!」に「FaSHioN」「JoyRide」「Lullaby」を加えた全5曲を収録。本日のショーケースでは「ほしいものは必ず手に入れる」というメッセージを込めた「What You Want」と、「世界をCORTISの色に染めたい」と歌う「GO!」の2曲を披露した。なお本日ショーケースでは、「What You Want」は11台のトレッドミルを用いてパフォーマンスされたが、本日公開となったパフォーマンスビデオで使用された台数はなんと35台。アメリカ・ロサンゼルスの砂漠でPVを撮影するにあたり、そのスケール感を存分に活かすべく台数を3倍超増やされたのだという。
全員10代の“ヤングクリエイタークルー”
BIGHIT MUSICからボーイグループがデビューするのは、TOMORROW X TOGETHER以来およそ6年ぶり。2005年生まれのJAMES(ジェームス)、2008年生まれのMARTIN(マーティン)とJUHOON(ジュフン)、2009年生まれのSEONGHYEON(ソンヒョン)、KEONHO(ゴンホ)という全員が10代の5名で構成され、リーダーはMARTINが務める。
本日の会見でメンバーそれぞれの役割について尋ねられた際、MARTINは「リーダーとしてメンバーの先頭に立ち、よりよい音楽を音楽を届けるために尽力している」、JAMESは「振付制作に取り組み、映像編集の練習もしている。また新鮮なアイデアを出す“アイデアバンク”のような存在」、SEONGHYEONは「音楽やダンス、ファッションなど、“スタイル”がわかりやすいメンバー」と自己分析し、KEONHOは「僕は映画をよく観るので、映像制作時にはアングルなど撮影時のアイデアも多く出しています」とコメント。JUHOONは「自分の口で言うのは恥ずかしいですが……」と前置きしつつ、「(メンバー全員で制作に臨むので)一緒に作業しているとときには意見が合わないこともありますが、そんなときに意見を調整したり、議論の方向性をいい形に導くようなブレーン役を担っています」と語っていた。
自然と至った“自分で音楽を作る”スタイル
グループ名「CORTIS」は、「COLOR OUTSIDE THE LINES(線の外に色を塗る)」というフレーズからランダムに6文字を抜き出して名付けられたもので、「世の中が決めた基準やルールにとらわれず、自由に思考する」という意味が込められている。彼らが掲げる“ヤングクリエイタークルー”という言葉について、JUHOONは「5人全員で集まって、歌詞の1行ごとに『この流れにはどの言葉が最もふさわしいのか』『振付ではどんな動きが合うだろうか』と話し合い、その1つひとつ自分たちのものにしていくこと」と定義。MARTINは「幼い頃からヒップホップクルーやロックバンドを見聞きして育った世代なので、“自分で音楽を作る”という文化は自然に馴染んでいました」と、このスタイルに至った背景を語った。
この理念のとおり、CORTISの武器は音楽や映像、振付、アルバム全体のコンセプト設計まで、メンバー自らが積極的に関わっている点にある。KEONHOは「僕たちはビビンバのようなグループです。楽曲や映像の制作では、ビビンバのようにさまざまな材料をバランスよく混ぜ合わせて、1つにまとめ上げています」とグループをの強みを表現した。
なお楽曲制作を手がけるK-POPグループは少なくないが、映像制作にまで関わるケースはそう多くない。そんな中でCORTISは今回、デビューEPに収録された全5曲の、それぞれのビデオ制作に参加している。MARTINは「作った曲は多いのに、なぜMVは作らないのか。そんな単純な疑問からスタートました。僕たちは幼い頃からスマホで映像を見たり撮影したりしてきたので『自分たちの音楽に映像を作ってみる』という発想に自然と至ったんです」と、その取り組みへの姿勢を述べた。
なぜアーティストになるのか
MARTINとJAMESはデビュー前からHYBE所属アーティストの楽曲制作や振付制作に参加。MARTIN(マーティン)はTOMORROW X TOGETHER「Deja Vu」「Miracle」や7月21日リリースの新曲「Beautiful Strangers」、ENHYPEN「Outside」、LE SSERAFIM「Pierrot」、ILLIT「Magnetic」の楽曲クレジットに名を連ね、MARTINと同じく「Deja Vu」「Miracle」「Magnetic」の制作チームの一員であるJAMES(ジェームス)は、TOMORROW X TOGETHER「Deja Vu」やILLITの「Magnetic」「Cherish(My Love)」「Tick-Tack」の振付制作にも参加している。
この2人に対し、プロデューサーや振付師など、いわゆるクリエイターとしてのキャリアも選択肢にあった中で「なぜアーティストとしてのキャリアを歩むのか」といった主旨の質問が投げかけられると、MARTINは「幼い頃からの夢がステージに立つこと。絶対に逃したくないこの夢を目標に掲げながら練習生時代を過ごしてきました」、JAMESは「人と人とが直接向き合えるステージの魅力に惹かれました。ステージ上でいい音楽をお聞かせしたいし、いいパフォーマンスをお見せしたいと思って、アーティストとして活動する夢を抱きました」と、確固たる意志のもと練習生時代を過ごし、デビューする夢を追い続けてきたことを強調した。
先輩からの「謙虚に育ってほしい」
終盤にBIGHITの先輩からもらったアドバイスを尋ねられると、SEONGHYEONは「BTS先輩からは『成功したらいいね!』などと声をかけていただきました。またTOMORROW X TOGETHER先輩からは、表情の作り方といったディテールに関するフィードバックをいただき、それがすごく役に立ちました」と回顧。MARTINはJ-HOPE(BTS)の名前を挙げ、「コンサートでお会いした際、『今の環境に感謝しながら、それを当たり前と思わずに謙虚に育ってほしい』とアドバイスをいただきました。温かい応援のおかげで頑張ることができましたし、この場を借りて心から感謝を伝えたいです」と笑顔を見せた。
最後に、グループとしての目標について、MARTINは「たとえ1人でも、3人でも、少人数でもいいので、『好きなことをやって、ほしいものを手に入れる』という『What You Want』のメッセージが誰かのモチベーションにつながればうれしい」とコメント。「『新時代の寵児』と呼んでいただけるようになりたい。グループ名の通り“自由な考え方を持つ”姿を体現して、『CORTISみたいに自由に考えて、自由に行動したい』と思ってもらえるようなメッセージを届けていきたいです」と抱負を語った。
(P)&(C)BIGHIT MUSIC
