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OCHA NORMA「ずっとずっと見たかった景色」初の日本武道館公演を大団円に導く

「OCHA NORMA 2025 LIVE at BUDOKAN ~#OCHAnnel~」の様子。
約1時間前2025年10月16日 1:04

ハロー!プロジェクトに所属する8人組アイドルグループ・OCHA NORMAが、昨日10月15日に初の東京・日本武道館での単独公演「OCHA NORMA 2025 LIVE at BUDOKAN~#OCHAnnel~」を開催した。

メンバーだけでなく、ファンにとっても念願だった日本武道館公演。この大一番を見届けようと会場には大勢の観客が来場し、Huluではライブ配信が、全国50以上の映画館と台北の会場ではライブビューイングが行われた。「#OCHAnnel」というタイトルが示すように、OCHA NORMAはさまざまなテレビ番組になぞらえた演出のもと、テーマごとに分けて楽曲を披露。客席をグループ名の由来である“お茶の間”に見立て、OCHA NORMA主演の“番組”を次々に届けた。

開演早々、会場全体がお祭りムードに

テレビのスタジオをイメージしたステージに、青いスパンコールの衣装で登場したOCHA NORMAは、デビューシングルより「お祭りデビューだぜ!」を披露してライブを開始。曲中にちりばめられた囃子詞の掛け声や祭囃子のメロディも相まって、初の日本武道館公演をお祝いするかのようなにぎやかな雰囲気が広がっていく。ステージ上にスモークが噴射したり、リーダーの斉藤円香が「もっと大きな声を出してみて!」とオーディエンスに呼びかけたりと会場全体がお祭りムードに。MCに移り、斉藤が「ついに初の日本武道館公演を迎えました!」と口にすると、客席から大きな歓声が上がった。

MC明けに披露された「ヨリドリ ME DREAM」では、西﨑美空が「立ちたいよね 葡萄館」という歌詞を「立ってるよ 武道館」にアレンジ。続く「ウチらの地元は地球じゃん!」でも間奏部分の「ウチらの地元は地球じゃん」というセリフが「ウチらの地元は武道館」に変更されるこの日限りの演出が飛び出し、客席が沸き立った。その勢いのまま、OCHA NORMAは最新シングル曲「学校では教えてくれないこと」をパフォーマンス。サビ部分のコール&レスポンスで“お茶の間”を巻き込み、ファンと一体感を作り上げていく。さらに広瀬香美が作詞作曲を手がけた「ちょっと情緒不安定?…夏」を披露し、ポップでかわいらしさにあふれたステージを繰り広げた。

「ミステイク」で展開されたエモーショナルな演出

1stアルバム「CHAnnel #1」に収録されているユニット曲のブロックでは、最初に斉藤、広本瑠璃、窪田七海の3人が「イージーイージー」を歌唱。続いて中山夏月姫と西﨑が「1/2」、米村姫良々、北原もも、筒井澪心が「Peek a Boo」を歌い上げ、最後はメンバー全員によって「ミステイク」が披露された。「ミステイク」は米村、窪田、斉藤が活動していた、OCHA NORMAの前身であるハロプロ研修生ユニットの楽曲。歌い出しを米村、窪田、斉藤の3人が担当し、2コーラス目からほかのメンバーも歌唱に加わるというエモーショナルな演出がファンを魅了した。

ダンスコーナーや会場にハートの紙吹雪が舞う演出、メンバーがコントを披露する幕間映像など、随所にオーディエンスを楽しませる要素が盛り込まれたライブは早くも後半戦へ。力強いサウンドのロックチューン「女の愛想は武器じゃない」では、冒頭の“ろこみく”(筒井と西﨑)による迫力ある歌声が観客を楽曲の世界へと一気に引き込む。そしてOCHA NORMAはアクセル全開のままアッパーチューンを立て続けに歌い、クールなステージングで会場の空気を支配した。

今までの歴史が感じられる新曲初披露

その後のMCではメンバーがここまでのパフォーマンスを振り返る。筒井が「私的にエモいなと思ったのは『ミステイク』。私たちは2コーラス目からステージにいたけど、3人が歩いてくるエモさが半端なかった!」とファン目線でコメントすると、その意見に同意する大きな拍手が沸き起こった。また、メンバーたちは初の日本武道館のステージでやってみたいことに挑戦。窪田が日本武道館中をメロメロにするべく得意の“キュルルンビーム”を発射すると、客席は彼女のメンバーカラーであるピンク一色に。窪田はこの感動的な景色を目にして「私のソロステージだっけ?」と満面の笑みを見せた。このほか、客席を3つのエリアに分けてコール&レスポンス合戦を展開するなど、彼女たちはファンとともに初めての日本武道館公演を目いっぱい楽しんだ。

本編最後のブロックは、にぎやかな楽曲のオンパレード。本公演で初披露となった新曲「想定内!」は、テレビ番組「ハロドリ。-MUSIC-」や公式 SNSにて日本武道館でのパフォーマンスが予告され、メンバーが「今までの歴史が感じられる歌詞が詰め込まれていて、日本武道館の初披露にぴったり!」と心を躍らせていたナンバーだ。中島卓偉が作詞作曲を手がけたこの曲がスタートすると、初披露にもかかわらず観客がそろってタオルを回して会場の空気がひとつに。そして本編ラスト、OCHA NORMAは日本武道館公演がゴールではないと自分たちに言い聞かせるかのように「恋のクラウチングスタート」を力強く歌い上げた。

「10人で作り上げたOCHA NORMAだから」

鳴り止まない「OCHA NORMA」コールに応えて再登場したメンバーは、日本武道館公演に向けて制作された新曲「今日を胸に飾って」を初披露。歌唱が終わると大きな拍手が起こり、斉藤は「今日の日本武道館の思い出も胸に飾って、これからもがんばっていきたいと思います」と晴れやかに決意を語った。その後、メンバーたちはファンへの感謝の気持ちとライブの感想をそれぞれ述べていく。筒井は「メンバーとここまで来られたこと、この景色に皆さんがいてくださることがうれしい」と心境を言葉に。北原は「ずっとずっと見たかった景色を見せてくれてありがとう」と話しているうちに自然と涙をこぼし、「10人で作り上げたOCHA NORMAだから、私たちが守っていきたい」と今春に卒業したメンバーへの思いも口にした。

西﨑はアイドルとして自信が付いたと話し、「アイドルになって、OCHA NORMAになってよかったなと思える1日でした」とコメント。中山も「大好きな皆さんと、大好きなメンバーと一緒にいたら、どんなことでも乗り越えられる」と笑顔を見せた。窪田は客席に向けて「皆さんと一緒に“キュルルン”をやりたい!」と懇願し、「皆さんは私の次にかわいいから、声はいつもより2トーンくらい高く、顎に手を当てて“キュルルン”と言ってください!」と“キュルルン”のやり方をレクチャー。観客と一緒に「キュルルン!」と声をそろえたのち、「今日も一番かわいくできました!」と“かわいいキャラ”の平常運転で自身の挨拶を締めくくった。

ハロプロ研修生に加入後、メジャーデビューするまでに時間を要した米村は「この景色を見たとき、アイドルを目指してよかったなと思いました。私は日本武道館に立つまで、すごく時間がかかってしまいました。でも、こうして大きいステージに立てていることが幸せです」と涙を見せ、広本は「(日本武道館公演は)当たり前じゃないからこそ、感謝でいっぱい。この公演を通して、皆さんに伝わっていたらいいな」と言葉を紡ぐ。最後に挨拶を述べたリーダー斉藤は「日本武道館公演という1つの夢は叶いましたけど、私たちはまだまだ大きくなりたいです。また日本武道館でライブができるように、大きなステージに立てるよう日々、精進していきたいと思います!」と次の目標に目を向けた。

テレビ風のエンドロールが流れる演出の中、OCHA NORMAはラストに「シェケナーレ」をパフォーマンス。初の日本武道館公演を見事大団円に導いた。今年7月に開催されたメジャーデビュー3周年記念イベントにて日本武道館公演の開催がサプライズで発表された際、筒井は開催日の10月15 日にかけて「てっぺん(10)へ行こう(15)」と語っていたが、「OCHA NORMA 2025 LIVE at BUDOKAN~#OCHAnnel~」はOCHA NORMAがアイドル界のてっぺんを目指すうえで大きな意味を持つライブとなった。

セットリスト

「OCHA NORMA 2025 LIVE at BUDOKAN ~#OCHAnnel~」2025年10月15日 日本武道館

01. お祭りデビューだぜ!
02. ヨリドリ ME DREAM
03. ウチらの地元は地球じゃん!
04. 学校では教えてくれないこと
05. ちょっと情緒不安定?…夏
06. わかってるっつーの!
07. ウットーシー!
08. 黙ってついてこい!
09. イージーイージー / 斉藤円香、広本瑠璃、窪田七海
10. 1/2 / 中山夏月姫、西﨑美空
11. Peek a Boo / 米村姫良々、北原もも、筒井澪心
12. ミステイク
13. デート前夜狂想曲
14. 素肌は熱帯夜
15. Super Duper Sugar Power
16. Hello! 生まれた意味がきっとある
17. 友達天体図
18. 女の愛想は武器じゃない
19. ちはやぶる
20. ラヴィ・ダヴィ
21. 想定内!
22. 宇宙規模でダイスキ宣言!
23. Good Luckの胸騒ぎ
24. 恋のクラウチングスタート
<アンコール>
25. 今日を胸に飾って
26. シェケナーレ

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