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岸本ゆめの、下北沢SHELTERで熱演「私はこれからもっともっと強靭になっていくんで」

岸本ゆめの
9分前2025年11月14日 7:05

岸本ゆめのが、11月10日に東京・下北沢SHELTERでワンマンライブ「避難囂囂」を開催した。2023年11月につばきファクトリーを卒業し、2024年4月から本格的にソロアーティストとして始動した岸本。自ら作詞を手がけ、楽曲制作とライブ活動を重ね“岸本ゆめのの音楽”を追い求めてきた彼女は、11月18日に初のCD作品となる1st EP「四半世紀 – EP」をリリースする。岸本は、ロックバンドの聖地である下北沢SHELTERに初めて立ち、4ピースのバンド編成で新作EPの楽曲をフィーチャーした熱いライブを繰り広げた。

強力な布陣でステージへ

ソールドアウトとなった会場は超満員。開演時間になると、期待感高まる観客の前に岸本とバンドメンバーが登場する。彼女とともにステージに立つのは、音楽活動のパートナーであるVOLA & THE ORIENTAL MACHINEの楢原英介(G、Key)、えらめぐみ(B)、短パン(Dr)。このメンバーは、今年5月のワンマンライブや8月に行われた音楽フェス「LuckyFes'25」など、数多くのステージを岸本と一緒に作り上げてきた強力な布陣だ。

タンクトップにデニム衣装の岸本はマイクを握り、シンセポップチューン「おいでませ四半世紀」でライブをスタート。キャッチーなサウンドで爽快に観客を盛り上げる。ギターを手にした岸本は「心にSUNNY」に続けて、新曲「しかくい雲」をバンド編成で初披露。透き通るようなボーカルでメロディアスなミディアムチューンを観客に届けた。「本気で会えてうれしいです! 来てくださって、ありがとうございます!」と元気に観客に挨拶した彼女は、「Delete」で切なくも心地いいサウンドを響かせたのち、ソロデビュー曲「BLUEMOON BLUES」をエモーショナルに歌い上げる。「ユーアーアイ」はグルーヴ感あふれるアレンジとなって届けられ、観客の心をしっかりロックした。

25歳を迎えた心境の変化

MCで岸本は「11月18日に初のCD、1st EP『四半世紀 – EP』が発売になります! 今まで配信だけで曲をリリースしてきて、マネージャーさんとちょっと手焼きでCDを作ったりしてたんですけど、今回初めて業者様に発注してCDを作っていただきました。皆さんが自宅の近くのレコードショップで受け取ったり予約したりしていただけるっていうのが初めてなんですよ」と、ソロアーティストとして初CD作品完成の喜びを露わにする。「だから今日は、このライブで全曲やります!」と彼女が声を上げると観客も大きな歓声で呼応した。岸本は、「静電気パチリ」で渋谷系の香り漂うポップサウンドを下北沢に響かせると、「しあわせはっぴい」「まだ熱のある君は」と多彩な楽曲を次々に披露。スローチューン「泣きたくはない」では、人の強さと弱さを温かく力強く音楽で表現した。

MCで、岸本は25歳を迎えた自らの心境の変化を語る。「今回のEPで5曲作って全部歌詞を書かせてもらったんですけど、歌詞を書くと自分の生活を振り返ることになるんですね。今、25歳だから『四半世紀 – EP』ってタイトルなんですけど、最近強く思うことがあるんです。親に長生きしてほしいってことなんですよ」と胸の内を明かすと、「前は、自分は何歳くらいまで生きられるんだろう?って自分のことしか考えてなかったけど、今は自分が歳を重ねて自立していけばいくほど、“親よ、いつまでも私と変わらぬバランスでいつまでも歳を取り続けてくれ、永遠に”って思っちゃうんですよ。じゃないと、私が85歳のときに書く歌詞をあなた聞けないんですよ、ってことを今日電車でここへ来るときにふと考えました」と言葉を続ける。そして「でも、みんなも同じだから。私はこれからもっともっと強靭になっていくんで(マッチョポーズをとる)、明日にはまた明日の私がいるんですよ。だからどうかみんなも生き続けて、私とともに一生歳を取り続けましょう!」と岸本が語りかけると観客たちは大きな拍手で賛同を伝えた。

ライブは終盤に突入。岸本は自ら作詞作曲を手がけたミッドテンポのギターチューン「Youlinyang」を披露したあと、「ラストスパート、みんな拳を振り上げましょう!」の掛け声からソリッドなギターリフがドライブするアップチューン「TEKKEN(♡)」をドロップ。疾走感あふれる「り:すたーと」から続けざまに「なぐさめないで」を演奏し、どんな状況でもあきらめずに前進していく思いをダイナミックなサウンドに乗せて熱く歌い上げライブ本編を終えた。

今は泣かずに、10年後に涙を見せようと思うんで

アンコールに応えて岸本とメンバーがステージに再び登場。4人はオルタナティブなギターロックナンバー「シカゴ」を届け、会場の熱気を高める。岸本は「終わるからこそ、また次会えると私は信じております。正真正銘最後の曲やらせていただきます!」と観客に語ると、ラストナンバー「辛くないハッカ」を演奏。タイトに疾走していくサウンドの上で、現状を抜け出したい思いと眠れない夜に浮かぶ感情を絡めて熱唱する。最後に岸本は「いやあ、少し泣きそうだよ。来てくれてありがとう!」と感慨深げに観客に感謝を伝える。「でも今は泣かずに、10年後に涙を見せようと思うんで、みんな10年後までコンスタントによろしくお願いします! ありがとうございました、岸本ゆめのでした!」と彼女が力強く声を上げると、観客たちが大きな拍手をステージに送り、ライブはハッピーなムードでフィナーレを迎えた。

セットリスト

岸本ゆめの「避難囂囂」2025年11月10日 下北沢SHELTER

01. おいでませ四半世紀
02. 心にSUNNY
03. しかくい雲
04. BLUEMOON BLUES
05. ユーアーアイ
06. 静電気パチリ
07. しあわせはっぴい
08. まだ熱のある君は
09. 泣きたくはない
10. Youlinyang
11. TEKKEN(♡)
12. り:すたーと
13. なぐさめないで
<アンコール>
14. シカゴ
15. 辛くないハッカ

インストアイベント情報

岸本ゆめの 1st EP「四半世紀 – EP」リリース記念イベント

2025年11月20日(木)東京都 タワーレコード渋谷店
2025年11月30日(日)東京都 タワーレコード池袋店

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