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日向坂46新体制初ツアー「MONSTER GROOVE」完走、爆音とともに届けた集大成

「日向坂46 ARENA TOUR 2025『MONSTER GROOVE』」の様子。©Seed & FlowerLLC
4分前2025年11月21日 14:05

日向坂46の全国ツアー「日向坂46 ARENA TOUR 2025『MONSTER GROOVE』」が本日11月21日に東京・国立代々木競技場第一体育館で閉幕した。

この春に初代キャプテンの佐々木久美を含む一期生全員がグループを卒業、そこに五期生10名を迎えた日向坂46。「日向坂46 ARENA TOUR 2025『MONSTER GROOVE』」はそんな彼女たちが新体制として挑む初の全国ツアーとなり、9月から11月にかけて宮城、広島、福岡、愛知、大阪、東京の6都市で13公演が行われた。

河田陽菜が約8年のアイドル活動に幕

ツアーファイナルとなる東京公演は3DAYSで開催された。ここまで「ヤなことぜんぶ、笑いとばせ」というキャッチコピーを掲げて全国を回ってきた日向坂46だが、ここ東京ではツアーのキービジュアルとキャッチコピーを一新。「ぶっちぎりに、笑おうか。」をテーマに3日間のライブが行われた。また、DAY1公演をもって二期生の河田陽菜がグループを卒業。DAY1では卒業セレモニーが行われ、白いドレスに身を包んだ彼女は「アイドルとして過ごした約8年間、かけがえのない時間を過ごすことができました。この活動をしていなかったら、出会えていない感情がたくさんあったと思います」と語り始め、約10分に及んだスピーチを「今思い出すのは楽しい記憶ばかりです。本当に、アイドル人生、楽しかったな。日向坂46でいられて幸せでした。これからも日向坂46を愛してください」という言葉で結んだ。ここからはツアーファイナルとなった本日21日公演の模様をレポートする。

渦巻く“MONSTER GROOVE”に会場沸騰

会場がグループカラーである水色サイリウムの光で染まる中、ライブがスタート。ステージには巨大なスピーカーを模したセットが組まれており、重低音のグルーヴが会場を包み込む。最初に姿を現したのは、最新シングル「お願いバッハ!」でダブルセンターを務める“なおみく”こと小坂菜緒と金村美玖。2人が「NO WAR in the future 2020」を歌い始め、続いて二期生~五期生までが期ごとに登場し、1曲目からハイテンションでフロアを焚き付けていく。続いて披露されたのは四期生曲「夕陽Dance」。センター渡辺莉奈の力強い煽りと、ディスコサウンドでフロアを沸かせたのち、日向坂46は「キツネ」「君はハニーデュー」と人気曲を立て続けに投下。いずれもパワフルなビートにアレンジされ、「これが“MONSTER GROOVE”」と示すようなパフォーマンスで会場を揺らした。キャプテン髙橋未来虹に意気込みを聞かれた金村は、新体制初ライブとなった「日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025『OVER THE RAINBOW』」も国立代々木競技場第一体育館での開催だったことに触れ、「ここもすごく思い出深い会場になってきた」とコメント。小西夏菜実は客席を巻き込んだコール&レスポンスで一体感を高め、五期生の大野愛実は「おひさまの皆さんの生の声援や拍手のおかげで胸を張ってステージに立てていることを実感してますし、いつでも皆さんの味方であり続けたいと思ってます」と新期生とは思えない頼もしいコメントを述べた。

先ほどまでのハイテンションから一転し、小坂のソロ歌唱から始まった「Love yourself!」では彼女の透明感ある歌声が会場に広がった。続いてステージに登場したのは、今年グループに加入したばかりの五期生。ミディアムテンポの五期生曲「空飛ぶ車」を、体調不良で休演した高井俐香の思いも背負いながら堂々と届けた。四期生の年少トリオ・正源司陽子、藤嶌果歩、渡辺莉奈の3人は、ユニット曲「What you like!」をセンターステージで披露。息の合ったパフォーマンスで会場の視線を釘付けにした。このツアーで全国を回ってきた日向坂46。鶴崎仁香は地方公演でのエピソードを披露し、広島出身の竹内希来里はツアーで凱旋公演を実現できた喜びを素直に語った。

過去の期別曲・ユニット曲を再構築

ここからは、各期から選ばれたメンバーによるメドレーブロックへ。まず会場を驚かせたのは、大野によるサンプラーのパフォーマンス。彼女は慣れた手つきでビートを組み立て、会場の熱気を着実に高めていく。そこから金村、上村ひなの、森本茉莉、山口陽世、大田美月、片山紗希、蔵盛妃那乃、鶴崎が「足の小指を箪笥の角にぶつけた」を、小坂、小西、平尾帆夏、松尾桜が「この夏をジャムにしよう」を続けて披露。「どうする?どうする?どうする?」では松田好花、竹内、藤嶌、宮地すみれ、佐藤優羽、下田衣珠季がトロッコに乗ってアリーナ外周を回り、より近い距離でおひさまとコミュニケーションを取った。

日向坂46らしいハッピーなムードの中、会場に響き渡るエレキギターの音で雰囲気が一変。正源司がエレキを構え、パワーコードをかき鳴らすと、ステージからは火柱の特効が噴き上がり、ダンスブロックに突入する。そこからロックチューン「恋した魚は空を飛ぶ」へ。センターの大野を中心に、髙橋、石塚瑶季、清水理央、正源司、平岡海月、山下葉留花、渡辺、坂井新奈がクールな表情で会場を魅了した。再び大野がサンプラーでリズムを刻み、松尾がラップを重ねる流れから「ナゼー」へ。松田と森本茉莉がセンターを務め、金村、小西、藤嶌、宮地もキレのあるダンスでオーディエンスを沸かせた。

平尾のピアノの旋律に続いて、小坂、髙橋、山口、石塚、清水、正源司、竹内、渡辺による「その他大勢タイプ」、さらに最新シングル収録の「ハロウィンのカボチャが割れた 2025」が続く。ひらがなけやき時代の人気ユニット曲を、山下センターの編成でさわやかに届けた。その後のMCでは、石塚がメンバーに“ナゼ?”を投げかける流れから思わぬ暴露トークに発展。次々と明かされるメンバーの新情報に会場は笑いで包まれた。

おひさま熱狂のラストスパート

金村によるドラム生演奏からライブは後半戦へ。彼女の力強い演奏とともに「あの娘にグイグイ」をエネルギッシュに届け、パンキッシュな「好きということは…」ではカラフルなバルーンが客席の上を舞った。ハードなダンストラックを挟んだ「アディショナルタイム」、いまやグループの中核を担う存在となった四期生による「見たことない魔物」で会場のボルテージが最高潮になり、「愛はこっちのものだ 2025」では髙橋が「代々木ー! 叫べー!」と絶叫して会場を沸かせた。“なおみく”コンビによるユニット曲「See Through」で会場をどよめかせたのち、ラストに披露されたのは、2人が表題曲センターを務める最新シングル「お願いバッハ!」。リリースから間もない楽曲にもかかわらず一体感あるコールが客席から沸き上がった。

まだまだ見たい景色がある

鳴り止まないアンコールの声に応えて、日向坂46が再びステージに登場。人気ナンバー「キュン」を弾けるような表情で届けた。正源司はツアーが終わってしまうことへの寂しさをしみじみと語りつつ、グループとして新たな試みに挑んだ今回のツアーで得た手応えを明かす。そして、これまで数々のシングルでセンターを務めてきたものの、ツアーの座長を務めるのは今回が初めてだったいう小坂は「ツアーを通してメンバーの笑顔をたくさん見れたことが幸せで。みんなが笑顔でいてくれたから、もっとみんなを引っ張っていかなきゃと思えたし、このツアーを最高なものにしなきゃいけないと思った。本当に素敵な2カ月間だったと思ってます」と晴れやかな表情で語った。そしてキャプテンの髙橋は宮城公演での「期待を超えるステージを届けることを約束します」という自身の宣言を振り返る。ツアーファイナルを迎えた今、「期待を超えることはできましたか……?」とおひさまに問いかけると、客席からは大きな歓声と拍手が返り、その光景に思わず髙橋が涙する場面もあった。

そんなエモーショナルな空気の中で披露された「Expected value」では、髙橋が「グループの現在地点と向き合うこと……それが時には悔しくてもどかしい気持ちになることもありました。だけど、そういった気持ちを乗り越えたからこそ、今日みたいにみんなで心から笑い合える日があるんだなと思いました」「こんなに素敵なメンバーと、いつも愛を持って接してくださるスタッフの皆さんと、そしてどんなときでも味方でいてくれて、助けてくれるおひさまと、このツアーの幕を閉じても、まだまだ見たい景色があります。これからも46とともに横1列になって歩いてくれるとうれしいです。これからも日向坂46の応援をよろしくお願いします」とメッセージを届けてライブを締めくくった。

そのまま終演かと思いきや、会場の熱に応えるようにダブルアンコールへ突入。「誰よりも高く跳べ!2020」ではメンバーと客席が最後の力を振り絞るように声を合わせ、会場全体がひとつになる。最後に日向坂46は「本日は本当にありがとうございました!」とオフマイクで感謝を伝え、ステージをあとにした。終演後にはスクリーンを通じて、16thシングル「クリフハンガー」のリリースがサプライズ発表され、会場のおひさまを喜ばせた。フォーメーションは12月7日深夜にテレ東で放送されるレギュラー番組「日向坂で会いましょう」内で発表される。

セットリスト

日向坂46 ARENA TOUR 2025「MONSTER GROOVE」2025年11月21日 国立代々木競技場第一体育館

01. NO WAR in the future 2020
02. 夕陽Dance
03. キツネ
04. 君はハニーデュー
05. Love yourself!
06. 空飛ぶ車
07. What you like!
08. 足の小指を箪笥の角にぶつけた
09. この夏をジャムにしよう
10. どうする?どうする?どうする?
11. 恋した魚は空を飛ぶ
12. ナゼー
13. その他大勢タイプ
14. ハロウィンのカボチャが割れた 2025
15. あの娘にグイグイ
16. 好きということは…
17. アディショナルタイム
18. 見たことない魔物
19. 愛はこっちのものだ 2025
20. See Through
21. お願いバッハ!
<アンコール>
22. キュン
23. Expected value
<ダブルアンコール>
24. 誰よりも高く跳べ!2020

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