堂本剛とNetflixシリーズ「ストレンジャー・シングス」のコラボアイテムシリーズ「STRANGER THINGS × .ENDRECHERI. in ZOZOTOWN」の予約販売がスタート。アイテムへのこだわりや「ストレンジャー・シングス」への愛を堂本がメディアに向けて語ってくれた。
家中がグッズだらけ
「STRANGER THINGS × .ENDRECHERI. in ZOZOTOWN」は、堂本、ZOZO、LINEヤフーとの共同プロジェクト「堂本剛プロデュース」の第3弾。「ストレンジャー・シングス」の大ファンである堂本は、今回のコレクションで作品への“いきすぎた愛”を詰め込んだ23型のアイテムを発表した。ZOZOTOWNでは12月24日11:59までアイテムの予約を受け付けている。
堂本はイチオシアイテムの「須友連邪真群守 SUKAJAN」「UPSIDE DOWN JEANS」「STRANGER FUNK TEE」を着用して報道陣の前へ登場。「ストレンジャー・シングス」にハマった理由について「自身のクリエイティブプロジェクト.ENDRECHERI.のドラマーでもあるCHITAAさんから勧められたのがきっかけです。『今更ハマってるの?』っていうタイミングだったんですけど、観終わってからは頭の中に自然と作品の象徴的な音が流れるようになって、今では家中がグッズだらけです。中でも一番くじで当てたデモゴルゴンはお気に入り。あとはエルのアクションフィギュアがあってリビングに置いています。デモゴルゴンじゃなくて、『ゴーストバスターズ』のでっかいオバケに手を向けている……そんなインテリアにして気分を高めています。テレビの前にも、キッチンの換気扇の上にも、お風呂にもグッズを置いています」と、家中が「ストレンジャー・シングス」グッズだらけであることを明かした。
ストレンジャー・シングスと.ENDRECHERI.の共通点
「ストレンジャー・シングス」の魅力については「ストーリーが面白いのはもちろん、僕の世代にドンピシャなオマージュがたくさんあるんです。僕はファンクミュージックが好きなんですが、ファンクミュージックの歴史をたどるとリスペクトを込めたオマージュがたくさんある。そういうところにも親和性を感じて、クリエイター目線でも刺さりました。ほかにもファッションや美術スタッフの配色のセンスとか、さまざまな面において自分の好みに通ずるものがありすぎて。その結果、何度も観ちゃうんですよね」と熱弁を振るう。「主役以外にもスポットが当たるのも自分の性格に合っています。.ENDRECHERI.の世界でクリエイティブをやっているときは、自分がシンガーソングライターとして詞曲を書いて中心に立ってエンタテインメントをしますけど、ステージの最後1時間はバンドメンバーのセッションで全員にスポットを当てて、みんなが主役の状況を描くんです。『ストレンジャー・シングス』はエルが中心だけど、みんなが主役。僕のライブもメンバー誰もが主役で、お客さんも主役であるという空間作りをしています」と、「誰もが主役」という自身の活動と共通する点を挙げた。
誰もが主役の「ストレンジャー・シングス」には魅力的なキャラクターが多数登場。中でも堂本がお気に入りなのは、シーズン4に登場したピザ店「Surfer Boy Pizza」で働くロン毛でファンキーな性格の青年・アーガイル、シーズン2で初登場したスケーター少女・マックスと、ウィルの母・ジョイスの恋人・ボブ、そしてシリーズを通して少年少女たちを恐怖に陥れるモンスター・デモゴルゴンだという。アーガイルには“ファンク”という共通点を感じ、マックスとボブには優しく人とのつながりを大切にする性格に胸打たれたという堂本。デモゴルゴンは実は心がありそうなところに惹かれ、そのフォルムやキャラクターデザインも気に入っているそうだ。
印象的なシーンを落とし込んで
今回発表されたコラボアイテムの数々は、バイヤーズハウスのアルファベットウォールやシーズン5に登場するラジオ局・WSQKスクワークのバンといった作中のアイコニックなモチーフをデザインしたものもあるが、作品の世界観と日本の文化を融合させたスカジャンやギターを持って鼻血を垂らした堂本が大好きなデモゴルゴンと共演したTシャツなど、オリジナリティを感じるものが多数ラインナップされている。「ファッション的なアイコンが多い作品ですが、濃厚な人間ドラマでもあるので、今回は印象的なシーンをアイテムに落とし込みました。それは今までにあまりないアプローチだと思っています。あとは、生みの親であるダファー兄弟が日本のカルチャーに影響を受けて作った作品だとインタビューで仰っていたこともあり、日本だからこそできるコラボアイテムを作りたかったんです。ファンである自分の“いきすぎた愛”と、クリエイター脳の“いきすぎない愛”とをブレンドしたらこうなりました」と語る堂本。“いきすぎた愛”と“いきすぎない愛”を「ストレンジャー・シングス」の“表の世界”と“裏側の世界”のように共存させたことも今回のコラボのこだわりの1つとなっている。
堂本が作中で日本らしさを感じたというシーンがシーズン4のホッパーが残した手紙をエルが読む場面。「海外の作品では親子関係や友情をこういうニュアンスでは描かれていることが少ない。このはかなさはすごく日本人に刺さる表現だと思ったんです」と語る。手紙の中にあった“痛み”という本来であればネガティブなものをポジティブに伝える「The hurt is good. It means you're out of that cave.」(痛みはいいものだ。洞窟にいないと実感する)というフレーズは、チェックシャツ「Hopper's LETTER CHECK SHIRT」に落とし込まれている。チェックシャツというアイテム自体も、エルが着用しているシーンが多く、「ストレンジャー・シングス」ファンには馴染み深い。「Hopper's LETTER CHECK SHIRT」はアイテム選びからデザインまでこだわり抜いた今回のコラボを象徴するアイテムの1つとなっている。また.ENDRECHERI.のテーマカラーであるパープルを採用したカーディガンや堂本の顔がプリントされたTシャツといったアイテムは、彼のファンが「ストレンジャー・シングス」の扉を開くきっかけにもなりそうだ。
「ストレンジャー・シングス」の舞台となっている1980年代は、音楽やファッションなど、今では独立しているカルチャーが密接だった時代。堂本は「メイク、ファッション、ミュージック、フード……今はそれぞれ分離してしまっているんですが、今回のコラボアイテムを着て、作品を楽しむことで、そういったカルチャーに橋をいくつもかけられたらいいと思うんですよね。僕ももちろん着用して観ようと思っています」と、「ストレンジャー・シングス」で描く世界でさまざまなカルチャーが交わっているように、自身が作ったアイテムもカルチャーの架け橋になることを願った。
ダスティンに褒められた1着
23型の中で堂本が特に思い入れのあるアイテムは「須友連邪真群守 SUKAJAN」。渾身の1着であるスカジャンを着てダスティン役のゲイテン・マタラッツォと遭遇した際に、彼から褒められたそうで、「このアイテムが会話のきっかけになって海外の友達ができるかもしれない」と全世界で人気を博す「ストレンジャー・シングス」ならではの交流が生まれるアイテムになったことをうれしそうに語った。またこのスカジャンはダファー兄弟のマット・ダファーが気に入り、来日イベントでも着用。「スカジャンを着用してインタビューをさせていただいたんですけど、マットが『いいね。これ欲しいな』と言ってくれたんです。ほかにも『デニムはサイズあるかな?』と興味深く聞いてくれたり。世代的にダファー兄弟は僕より少し下なんですが、ほぼ同世代なので好きな音楽とかいろんな共通点があると思うんですよね。本当はもっと話したかったです。そんなアットホームな空気感を作ってくれたのもきっとこのスカジャンのおかげですね」と笑顔を見せた。
堂本剛がデモゴルゴンと対峙したら?
堂本に「ストレンジャー・シングス」の舞台・ホーキンスの町で訪れてみたい場所を尋ねると、じっくり考えてから「シーズン2のラストのスノーボールの会場」と答えてくれた。さまざまな苦難を乗り越えた少年少女たちの束の間の日常を描いたこのシーンは、作中でもっともロマンチックなシーンでもある。「ダスティンが泣いているところに、ナンシーが『魅力に気付いてないだけ』みたいなことを言って踊ってあげるシーン。いいですよね。あの空間に行ってみたい。あとはスターコート・モールも楽しそうですよね」と堂本は語る。「もしデモゴルゴンと遭遇したらどうする?」という質問には「デモゴルゴンも動物やから、あっち向いてホイとか効かないですかね。戦うのは厳しいと思うのでそっぽを向いたときに逃げる。あとはコテコテの関西弁で漫談を始めるとか? なんかそっと(開いている口を)閉じて大人しくなる可能性があるんじゃないかって思います」と逃げる方法を模索していた。
「ストレンジャー・シングス」シーズン5のVol.1(1~4話)はNetflixで独占配信中。12月26日10:00よりVol.2(5~7話)、2026年1月1日10:00にフィナーレの第8話が配信される。


