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RADWIMPS × BUMP OF CHICKEN、揺るぎない絆に満ちた“伝説の一夜”

RADWIMPS×BUMP OF CHICKEN、コラボステージの様子。(Photo by Takeshi Yao)
7分前2025年11月30日 9:07

RADWIMPSが10月から12月にかけてアリーナツアー「RADWIMPS 20th ANNIVERSARY LIVE TOUR」を開催中。この記事ではこのツアーの一環として11月22日に神奈川・横浜アリーナで行われた、BUMP OF CHICKENとの対バンライブの模様をレポートする。

RADWIMPSがメジャーデビュー20周年を記念して、計9都市で17公演を行うこのツアー。このうち11月22日にBUMP OF CHICKEN、23日にVaundy、24日にYOASOBIをゲストアクトに迎えて横浜アリーナ公演が行われた。古くから交友があり、お互いにリスペクトし合ってきたRADWIMPSとBUMP OF CHICKENのツーマンライブがついに実現。日本のロックシーンを牽引してきた2組の共演の第一報は、日本中を大きく沸かせた。

RADWIMPSの20年に思いを馳せたBUMP OF CHICKEN

大歓声を浴びながら「アカシア」で特別な夜の幕を開けたBUMP OF CHICKEN。藤原基央(Vo, G)は「今日は『おめでとう』と伝えにきたんでしょう? 僕たちも同じです。君と同じ理由でここに来ました」と朗らかに告げ、「SOUVENIR」を楽しげにプレイした。

「バンド組んだことある?」と話を切り出した藤原は、「メンバーが集まると、『バンド名を決めようぜ』って話になるわけ。最初は恥ずかしくてネタに走ってしょうもないバンド名を考えたりもするけど、ちゃんとしたバンド名を決めると、その瞬間に最強な気がしちゃうんだよね。『俺たち世界で一番カッコよくない?』って、どこまでも行けるような気がしてくる。そう思ったら、その瞬間にそいつらが背負っていくべき看板が生まれます。その最強の看板を、できるだけ遠くまで運んでいきたいわけよ」と述べる。そして彼は「RADWIMPSの看板が20年ずっと、ここまで運ばれてきました。その20年のことを思うと、なんかもう、言葉にならないよね。めちゃくちゃうれしいんですけど、それだけじゃ片付けられない。君もそうでしょ?」とRADWIMPSが歩んできた時間に思いを馳せ、「感無量だよ。なんて素晴らしいことなんだろうか。幸せな夜です」としみじみと言葉にした。

「あいつらが好きだと言ってくれた曲をやろうと思います」という藤原の前置きを経て、メロディアスなギターのアルペジオが紡がれたのは「embrace」。RADWIMPSの「25コ目の染色体」や「愛にできることはまだあるかい」のフレーズを交えながらこの曲をたおやかに紡ぎ上げたあと、彼らはオーディエンスに勇気と希望を送るように新曲「I」を披露した。

レーザーライトに彩られながら4人が最後に届けたのは「ray」。演奏を終えて1人ステージに残った藤原は「押しつぶされそうになるくらい、バンドの看板が重たくなるときもある。そういうときに何が一番力になるかと言ったら、鳴らしてた音楽を受け止めて大切に聴いてくれたリスナーの存在です」と言い切り、「だから、BUMP OF CHICKENはリスナーのことを宝物だと思っています。何が言いたいかって、その宝物が、RADWIMPSにとって誰にあたるかわかりますか? 君がいたからRADWIMPSはここまで来たんだよ」と会場を見渡す。そして最後に「ロックバンドは宝物の前で一番カッコよくなります。これから出てくるバンドは宝物を前にして、僕たちよりもカッコいいと思います。今日一番の拍手で迎えてやろうぜ!」と言い残し、割れんばかりの拍手に見送られながら藤原はステージを去っていった。

あふれる“バンプ愛”を音で伝えたRADWIMPS

BUMP OF CHICKENからバトンを受け取ってステージに姿を現したRADWIMPSは、最新アルバム「あにゅー」の収録曲「まーふぁか」でさっそく会場に熱狂の渦を巻き起こす。ライブ序盤から感極まった様子の野田洋次郎(Vo, G, Piano)は「すげえ日が来ちゃったな。感無量です。歌ってる場合じゃないくらい、ずっと余韻に浸っていたい。この瞬間が終わってほしくない」と幸せそうに語り、「もっと大きい会場でやってくれよという声もあると思うけど、僕らのホームの横浜アリーナで迎えることに意味があって。みんなとんでもない倍率を勝ち抜いてここに来てくれたんでしょ? 感謝の気持ちと、俺がバンプをどれだけ好きかという気持ちをまだまだ伝えてもいいですか!」と宣言。その言葉の通り、彼らはありったけの熱を込めるように長年愛されてきたナンバーやバンドの未知なる可能性を示すような新曲を続けて演奏した。

「生まれて初めてやる曲を演奏します」という野田の言葉に続いて鳴り響いたのは、多くのオーディエンスにとって聴きなじみ深いBUMP OF CHICKENの「アルエ」のギターリフ。会場が大きくどよめく中、繊細で優しい歌声とともに、彼らは1音1音に思いを込めるようにみずみずしいサウンドを届けた。武田祐介(B)は「楽しいなあ。なんて幸せな日なんでしょうか。俺はこのあたりが地元なんだけど、高校生の頃、横浜アリーナの横に貸しスタジオがあって、そこでバンプを練習していました。まさかこんな日が来るとは」と懐かしそうに話す。野田は「さっきの『アルエ』どうだった? はけた瞬間、バンプの4人が満面の笑みで迎えてくれて感無量です。緊張したけど、合格点は出せたと思います!」と声を弾ませ、「一生忘れないでね。刻み込んでおいてね」と伝えた。

その後もRADWIMPSはバンドの長い歴史の中で生まれた大切なナンバーを次々とプレイ。最新アルバムから「筆舌」が披露されると、赤裸々な日常と人生を語るようなフレーズにオーディエンスはじっくりと聴き入った。野田は「BUMP OF CHICKENは僕らが10代のときにデビューして。いつだって遠い存在であり、つかめない存在。ハタチくらいのときに先輩を介して、フェスの打ち上げでBUMP OF CHICKENが焼肉をしているところに呼んでもらったことがあったんだよな。緊張して肉の味も覚えていない」とBUMP OF CHICKENのメンバーとの出会いを回想。さらに「そこから何か自分が壁にぶち当たったときとか、曲が書けないときに藤くんに電話すると、何時間でも話を聞いてくれたんですよね。あの体験は一生宝物。こういう先輩がいることが本当に大きい。長い時間、先頭を切ってずっと走り続けてくれていることがうれしい」とBUMP OF CHICKENの存在の大きさを語り、「20年前の自分に『あなたはBUMP OF CHICKENとライブをやるんだよ』と……言ったら調子乗るから言わないけど、『がんばってたらいいことがあるぞ』って言ってあげたい。今日この日を迎えられて、その目撃者になってくれてありがとうございます」と感慨たっぷりに述べた。

6人編成の特別なアンコール

アンコールではRADWIMPSの2人とBUMP OF CHICKENの4人がステージに集合し、メンバーそれぞれハグを交わす。藤原は「対バンが決まって、LINEでやりとりして今日を迎えたけど、まだ顔を見て言えてなかったなと思って……20周年おめでとう!」とRADWIMPSのデビュー20周年を改めて祝福した。ここで「先輩たちは何周年ですか?」と野田がかしこまった素振りで尋ねる。「あんまり後輩ぶらないでもらってもいいですか? 打ち合わせでも後輩を言い訳のように使ってくるんですよ」と藤原が笑うと、野田が「めちゃくちゃ生粋の後輩ですよ! BUMP OF CHICKENは直属の先輩。藤くんがピンチのときは俺がダッシュで行く!」と後輩アピールをし、仲睦まじいやりとりを繰り広げた。

「僕からリクエストさせてもらった、BUMP OF CHICKENの曲を一緒に歌います」と述べ、野田が歌い始めたのは「同じドアをくぐれたら」。そっと言葉を紡ぐようなたおやかな歌声に藤原のコーラスが重なり、揺るぎない絆にあふれた2人のハーモニーが響き渡る。美しくも雄々しい6人編成によるアンサンブルに場内は満たされ、オーディエンスはその特別な音色を1音たりとも聴き逃すまいと、最後まで伝説の一夜をじっくりと堪能し尽くした。

「RADWIMPS 20th ANNIVERSARY LIVE TOUR」は12月26、27日の有明アリーナ公演まで続く。

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