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Vaundy「ずっとラブソング」とノストラダムス / B&ZAIの魅力伝わるシンボル的な位置付けの曲

再生数急上昇ソング定点観測
6か月前2025年12月26日 9:05

YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週イチ連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで12月12日から12月18日にかけて集計されたミュージックビデオランキングの中から要注目トピックをピックアップします。

文 / 真貝聡

まずはこの週の初登場曲の振り返りから

今週のYouTubeのミュージックビデオランキングは、14位にAK-69の「And I Love You So 2026 Remastered」が登場した。今作は2009年にリリースされた楽曲の再録バージョン。MVにはAK-69のファンを公言する、コムドットのメンバー・ひゅうがが出演している。

62位には藤原ハガネの「にゅー!支配者のキャロル」がランクインした。UTAU音源・里石ユカを使って制作され、里石ユカの公式コンピレーションアルバム「Re:魔法少女」にも収録されているこの曲。曲名は、20世紀にアメリカで誕生した創作神話・クトゥルフ神話のパロディ曲「旧支配者のキャロル」が元になっている。ラストでシューベルトの「魔王」をオマージュするなど、タイトル通り「支配」の要素が随所にちりばめられている。

89位に登場したのはSKY-HIの「Future In My Pocket feat. TAIKI(STARGLOW), GOICHI(STARGLOW)」だ。これはSKY-HIの誕生日である12月12日に配信リリースされたアルバム「Success Is The Best Revenge」の収録曲。BMSGの新グループであり、1月にデビューを控えているSTARGLOWのTAIKIとGOICHIが客演として参加している。プロデュースはVLOTが担当。哀愁あるメロディとセクシードリルのビートが織りなすサウンドの上で、それぞれの過去と未来が交差し、少年時代の夢が現実へと動き出すようなストーリーが展開されている。

94位にはMasato Hayashiの「0000」が登場した。ヒップホップイベント「STARZ 2025」内で行われたラッパーオーディション「RAPSTAR 2025」決勝戦の直後にリリースされたこの曲。「地獄から来た悪魔の歌」という印象的なラインから幕を開け、ビートチェンジを挟みながら、ストリートとステージに生きる姿を描写している。

ラップ曲が目立った今週は、下記の3曲をピックアップする。

Vaundy「ずっとラブソング」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場63位

Vaundyの新曲「ずっとラブソング」は、今の恋愛感情を表したものではなく、タイトルの通り大事な人に対して“更新し続ける愛情”を歌った楽曲なのではないかと思う。「あの日から消えない 思い出のサンプルと / このバラバラに散る愛を集めて / やっと飛ばせそうだ」などの歌詞から、曲中の主人公“僕”が思いを寄せ続ける“あなた”に、長い時間をかけて蓄積した思いをラブソングにして送るような、スケール感のある楽曲だと感じた。

一方で、筆者は今作を初めて聴いたときに、1970年代から日本中で噂が広まった「ノストラダムスの大予言」を思い出した。この中で「空から恐怖の大王が来るだろう」と予言されていた1999年7月当時は「巨大隕石が落ちてきて、地球が滅びるのではないか」と、ワイドショーでも連日取り上げられており、書店ではノストラダムスの関連本も多く出版されるほど、ただごとではない空気が蔓延していた。曲中に登場する「いつかこの街ごと / 消えてなくなること知ってても」「もしもDopeでFunkyな隕石が / この街に落ちて来るっていう事 / 君に教えたならoh」といったフレーズは、そのときの状況と重なる点が多い。拡大解釈をすれば、地球滅亡の危機が訪れようとしているとき、僕はあなたに向けて永遠に色褪せることのないラブソングを届ける──そんな斬新な視点で紡がれた楽曲とも受け取れる。

この曲でVaundyはMVの監督も務めており、自身が宇宙人役で登場するほか、主人公として小松新、ヒロインとしてマイカ・ピュ、教師役として安達祐実が出演している。恋愛だけでなくSFの要素も含んだドラマチックな映像になっているので、ぜひチェックしていただきたい。

B&ZAI「なつ♡あい」 PIA MUSIC COMPLEX 2025 -ぴあフェス-

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場84位

B&ZAIが10月4日と5日に神奈川・ぴあアリーナMMで開催されたライブイベント「PIA MUSIC COMPLEX 2025」に出演し、そこで披露したオリジナル曲「なつ♡あい」のライブ映像をYouTubeに公開した。

この曲は夏をテーマにしたさわやかな王道アイドルソングで、ユニゾンのパートが多いからこそ、彼らの美しいハーモニーが堪能できる。また、ハートマークや指差しなど、一緒に真似しやすいキャッチーな振付も印象的だ。彼らの持つ「アイドル性」やライブの「一体感」だけでなく、メロディの中に「儚いエッセンス」も加わっており、B&ZAIを初めて知った人にも彼らの魅力が十二分に伝わる、グループのシンボル的な位置付けの楽曲だと感じる。

JO1「ハッピー・ジャムジャム(JO1 ver.)」JO1 5th Anniversary ~祭り~

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場88位

JO1が10月18、19日の2日間にわたり、東京・海の森水上競技場 特設会場で5周年記念イベント「JO1 5th Anniversary ~祭り~」を開催した。88位にランクインしたのは、同ライブで初披露された「ハッピー・ジャムジャム(JO1 ver.)」の映像だ。

アニメ「しましまとらのしまじろう」のエンディングテーマとして知られる同曲は、JO1のファンネームが"JAM"であることや、メンバーの白岩瑠姫が以前から好きな楽曲として公言していたことなど、グループとの間にいくつもの接点を持つ楽曲だ。軽やかでコミカルな雰囲気の原曲に対して、JO1のカバーはシャイニーな質感をまとったエレクトロポップ色の強い音像へ進化させたオリジナルアレンジになっており、彼らの新しい魅力が引き出されている。

作曲を手がけた樫原伸彦はThreadsで「長生きすると、良いことあるねハッピー・ジャムジャム最高!」と投稿し、声優の江口拓也はX(Twitter)で「ずっと頭ん中ハッピージャムジャム流れてんだけど、どうしようこれ、、、」「JO1さんのせい、、、」と彼らのカバーを絶賛。YouTubeのコメント欄では「トラジャ担です!(中略)幼少期に知ってるハッピージャムジャム…とJO1さん???と思い見に来てしまいました!とっても素敵~」「KEY TO LITのオタクです(中略)元気もらいました~」というほかのグループのファンからの声も多く上がっている。JAMとの絆を強固にしただけでなく、この曲をきっかけに彼らのファンになった人も多いようだ。

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