12月31日にNHK総合ほかで放送される「第76回NHK紅白歌合戦」のリハーサルが本日12月29日に行われた。この記事ではAKB48の囲み取材の模様を紹介する。
今年12月8日に20周年を迎えるAKB48。彼女たちが「NHK紅白歌合戦」に出場するのは、2019年の第70回以来、13回目となる。今年の「紅白」にはAKB48の現役メンバーに加えて、20周年を記念して卒業メンバー8名も登場。前田敦子、高橋みなみ、小嶋陽菜、板野友美、峯岸みなみ、大島優子、柏木由紀、指原莉乃がステージに集結し、現役メンバーとともにヒット曲からなるスペシャルメドレーを披露する。囲み取材には、現役メンバーである向井地美音、小栗有以、佐藤綺星、八木愛月、伊藤百花、倉野尾成美に加え、彼女たちの“大先輩”である高橋、前田、大島が登壇した。
現役メンバーを代表して、倉野尾は「現役メンバーと卒業生の皆さんと一緒にステージを盛り上げさせていただきます。20年つないできた思いや、“これからのAKB48”をお見せするステージにしたいですし、紅白歌合戦を全力で盛り上げていきたいと思います」とまっすぐな眼差しで堂々と意気込みを語る。
偉大な先輩たちとの共演について、倉野尾は「たくさんの刺激をいただきました」と語る一方で、「大きな背中をたくさん見ていてカッコよさ、頼もしさを感じる反面、『悔しいな』と今までの活動では芽生えなかった感情が生まれたりしました」と率直な思いを吐露。「そんな中で紅白という大きなステージに立てるということで。オーラ全開のOGの皆さんに飲まれないように、現役の力をしっかり出せるようなステージにしたいです!」と力を込めた。
これに対し高橋は、「(紅白のステージは)現役メンバーがつないでくれたからこそ実現しました」と後輩たちを称える。「語るよりも一緒にライブをしたほうが心が通いやすいと思いましたし、今のAKB48により輝いてほしいなとも感じました。そんな1年の最後に紅白に出させてもらえるのはありがたいです」と述べ、「OGにとっては人生最後の紅白になるかもしれないですよね。現役メンバーにとっては『つなぐため』の紅白になると思うので……。そのために、私たちもがんばりたいと思います」と、今回のステージの意義を強調した。
会見では、ひさしぶりのアイドル活動や、今のAKB48についての感想を求められたOGメンバーたち。高橋は「10年近く(アイドル活動からは)離れていたので、20周年という節目で後輩たちと接して、改めてAKB48の魅力を感じました」としつつ、「やはり体力の低下……明らかな体力の低下がありました(笑)。ライブ後の疲労の回復も遅かったですし、1つひとつの立ち位置を覚えるのも大変でした」と自虐で笑いを誘う。それでも「AKBとして見える景色は素晴らしいものがあるなと思いました」と感慨深げに語った。
大島は「ひさしぶりに現場に立って『アイドルじゃないと生まれないエネルギーが作られて放出されるんだな』と感じました」と生き生きとした表情を魅せる。さらに「それを今現役でやっているメンバーの皆さんからもパワーをもらえるんですよね。お家に帰るとすごく元気になっちゃって。私は20周年コンサートで腰を痛めたんですけど(笑)、コンサートに出たあとは憑き物が取れたかのように元気になって! これはみんなのおかげなんですよ。ありがとう!」と現役メンバーに感謝を伝える。そんな大島からの言葉に後輩たちは大はしゃぎし、現場は和やかな空気に包まれた。
質疑応答の最後には「今年1年を漢字1文字で表すと?」という恒例の質問が投げかけられ、「現役メンバーとOGそれぞれで1文字ずつ」というリクエストが。これを受け、高橋が「会議して会議して!」と場を仕切りだし、OGと現役メンバーがそれぞれ壇上で30秒ほどの緊急会議を行う。相談の結果、OGチームは「祝」を選出。高橋は「20周年というお祝いの1年だったなと思いますし、改めてAKB48って青春だったなって。そこにまた戻ってお祝いできたことがとてもうれしかったです」と語り、大島も「(現役を)送り出すという意味でも『祝』ですね」と笑顔で補足した。
一方、現役チームが挙げたのは「繋」。小栗は「OGメンバーと“つながる”ことができたこと、そして世界中の仲間たちと“つながる”ことができたこと」を理由に挙げ、「武道館公演を通して、たかみなさんがおっしゃったように、パフォーマンスを通してつながることができました」と充実した表情を見せた。
「第76回NHK紅白歌合戦」の番組情報
放送日時
NHK総合ほか 2025年12月31日(水)19:20~23:45
※BSプレミアム4K、BS8K、ラジオ第1でも放送
※NHK ONE(新NHKプラス)で同時・見逃し配信、NHKラジオ らじる★らじるで同時・聴き逃し配信
※中断ニュースあり


