STUTSとZOT on the WAVEによるプロデューサーユニット・STUTS on the WAVEが1st EP「STUTS on the WAVE」のリリースパーティを1月13日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で開催した。
日本のヒップホップシーンを代表するプロデューサーであるSTUTSとZOT on the WAVE。ヒップホップフェスティバル「POP YOURS」のオリジナル楽曲として、LEXとLANAの兄妹コラボ曲「明るい部屋」を2024年に共作したのち、2025年7月にSTUTS on the WAVE 名義でEPをリリースして大きな話題を集めた。今回のリリースパーティには、EPに参加した客演陣が多数参加。さらにサプライズゲストも登場し、大盛り上がりの一夜となった。
このユニットならではのコラボ
3000人近い観客の前に現れたSTUTSとZOTは「STUTS Keep the Groove Going」「Uh Wave Farewell」というお馴染みのプロデューサータグを鳴らしてライブを開始。ユニットのデビュー曲「明るい部屋」のイントロを経てEP収録曲「Final Destination」を演奏し始めると、早くも客演のCampanella、鎮座DOPENESS、Candeeが現れる。Campanellaと鎮座DOPENESSはSTUTSの楽曲で何度も共演してきた2人であり、CandeeはZOTとゆかりの深い神奈川・川崎出身のラッパー。STUTSとZOTが手を組んだことにより、3人が同じビートの上で交わっていく。
その後ステージに残ったCandeeは、ZOTプロデュース曲「TEIHEN」で合唱を巻き起こし、サプライズゲストのDeechと同じくZOTプロデュースの「Be Like Me」「TAKI」で息の合ったコンビネーションを披露。かと思えば、Candee、Deechと入れ替わる形で戻ってきたCampanella、鎮座DOPENESSがSTUTSプロデュースの「Sticky Step」で磨き抜かれたラップスキルを見せつけ、フロアは盛り上がり続ける。
それぞれのビートメドレーも披露
今回BIMは出演できなかったものの、「Natural」ではパンチラインメイカーのWatsonがユニークなリリックを畳みかけるようにラップして観客を沸かせる。「“いい感じ”の年にしたいと思います」という曲振りから、STUTSが自身のプロデュース曲「いい感じ」を始めると、アナウンスされていなかったDaichi YamamotoとトークボクサーのKzyboostが登場。この曲ではSTUTSがMPCを叩くだけでなく、マイクを握って大きな歓声を集めた。
さらに「マジックアワー」「Super Wave」のサマーチューン2連発ではRYO-Z、Tiji Jojoがそれぞれステージへ。そこからSTUTS on the WAVEの楽曲「Perfect Blue」につながると、清涼感のあるビートに乗ってJojo、Daichi、RYO-Zがマイクリレーを繰り広げた。
中盤には、STUTSとZOTがそれぞれプロデュースした楽曲のビートのみをメドレーで披露する貴重なコーナーも。それぞれのビートをラップ抜きで聴くことで、ジャジーでソウルフルなSTUTSと、ハードでバウンシーなZOTのビートの個性と魅力がハッキリ伝わってくる。観客はビートが切り替わるたびに沸き上がり、「99 Steps」や「Crayon」といったアンセムでは合唱も巻き起こった。
ライブ後半も続々ゲストが登場
ライブ後半、ZOTプロデュースの「Boss Bitch」では和歌山のラッパー7が現れ、軽快な「Unlucky」でCandeeと共演。一方、「ヤバいな」ではKaneeeがDaichiとエネルギッシュな掛け合いを展開し、KaneeeはSTUTSプロデュースのデビュー曲「Canvas」も披露する。そしてSTUTS on the WAVEの「Mom & Dad」で、7とKaneeeのコラボが実現。2人はそれぞれ亡き親への思いを歌い上げ、会場をエモーショナルなムードで包み込んだ。
KaneeeとYo-Seaが「Feel Missing」を情感豊かに歌い上げたのち、「雨」ではシンガーのiriがスモーキーな歌声を響かせ、Benjazzyが力強くラップ。Benjazzyは、STUTSとともに制作した「LIFE LINE」も披露し、WatsonとコラボしたZOTプロデュース曲「NOOFFSEASON」でフロアのボルテージを一気に引き上げる。そこからSTUTSプロデュースの人気曲「Expressions」になだれ込むと、Daichi、Campanella、鎮座DOPNESSが疾走感あふれるマイクリレーで熱狂を巻き起こした。
STUTS on the WAVEの今後は
「STUTS on the WAVEは僕が上ネタを弾いて、ZOTさんがドラムを組んだ曲が多いんですけど、今日のライブではZOTさんが組んだビートも僭越ながらMPCで叩かせてもらってまして」と説明したSTUTS。MPCプレイを実演したのち「このMPCはメルカリで昨日買ったんですよ」と明かし、会場に笑いを起こす。またSTUTSが、ZOTとのコラボについて「それまで活動してきた畑は若干違うかもしれないけど、同じ音楽が好き同士で壁とか作る必要はないと思っていて」と思いを口にすると、ZOTは即座に「私もそう思ってました」と賛同。意外に思われたコラボだが、2人はお互いをリスペクトし合う関係であることを示した。
この日、最後のブロックの客演を任されたのはYo-Sea。ZOTプロデュースの「Night Ship」、STUTSプロデュースの「Flower」、STUTS on the WAVEの「Shall We」を歌い上げ、ライブのエンディングをメロウに彩った。こうしてパフォーマンスを終えたSTUTSとZOTは、未発表曲のビートを流して退場。ユニットとして今後も活動を続けていくことを示唆してパーティに幕を下ろした。
セットリスト
STUTS & ZOT on the WAVE「1st E.P. "STUTS on the WAVE" Release Party」2026年1月13日 Zepp Haneda(TOKYO)
01. 明るい部屋 intro
02. Final Destination
03. TEIHEN
04. Be Like Me
05. TAKI
06. Sticky Step
07. Natural
08. いい感じ
09. マジックアワー
10. Super Wave
11. Perfect Blue
12. STUTS Beatメドレー
13. ZOT on the WAVEメドレー
14. Boss Bitch
15. Unlucky
16. ヤバいな
17. Canvas
18. Mom & Dad
19. Feel Missing
20. 雨
21. LIFE LINE
22. NOOFFSEASON
23. Expressions
24. Night Ship
25. Flower
26. Shall We
27. 新曲Beat


