リーガルリリーが12月18日に大阪・BIGCAT、1月20日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で対バン企画「cell,core 2025 to 2026」を開催した。この記事では東京公演の模様をレポートする。
「cell,core」は、リーガルリリーが2021年に立ち上げたライブイベント。公演タイトルの「cell,core」は“cell=細胞”、“core=核”を指しており、それぞれの“核”を持った観客やアーティストを“細胞”と捉え、ライブ空間に集まることで互いに共鳴し合い、新しい“核心”を作り上げることを目的としている。昨年末の大阪公演は、ハンブレッダーズとMomを迎えて行われた。超満員となった東京公演のゲストは、リーガルリリーが大好きなバンドだと語る羊文学。2組は大勢の音楽ファンが見守る中、白熱のパフォーマンスを繰り広げた。
羊文学
トップバッターを務める羊文学は、サポートメンバーにYUNA(Dr / ex. CHAI)を迎えて登場。1曲目の「エンディング」で観客を繊細かつメランコリックな世界へと導くと、続く「doll」では歪んだギターのストロークを合図に分厚い音の壁を作り上げ、瞬く間に場内の熱気をヒートアップさせる。「今日に何を残そうか」というフレーズが生活者の眼差しを感じさせる「いとおしい日々」や、曲名とは裏腹に力強いグルーヴでダンスを誘う「踊らない」を経て届けられたのは、アニメ「【推しの子】」第2期のエンディングテーマ「Burning」。ステージが真っ赤に染まる中、バンドのトレードマークとも言える、美しい轟音と儚げな歌声を会場いっぱいに響かせた。
ライブ終盤、羊文学は河西ゆりか(B)とYUNAが強靭なビートを刻む「more than words」を叩きつけるように爆音でプレイ。その鬼気迫るステージングに観客が息をのむ中、次曲「愛について」では塩塚モエカ(Vo, G)の情感のこもった歌声をじっくりと聴かせて場内にドラマチックなムードをもたらした。ここまでMCなしのストイックなステージを展開した塩塚は、「今日は本当ありがとう。リーガルリリー、大好きです。最後まで楽しみましょう」と穏やかな語り口で挨拶。最後は「mother」で壮大なサウンドスケープを描いたのち、十分にフロアを温めてリーガルリリーへとバトンを渡した。
リーガルリリー
リーガルリリーのステージは、「ムーンライトリバース」で静かに幕開け。スポットライトを浴びたたかはしほのか(Vo, G)の息遣いまで聴かせるような澄んだ歌声に耳を傾けていると、海(B)とサポートドラムを務めるデザレ・ニーリー(Dr)の演奏が合流し、場内はダイナミックな音の波で満たされる。3人は歪んだギターの音色を合図に「GOLD TRAIN」で一気にギアを引き上げると、続けてバンドの新機軸を感じさせるダンスロックナンバー「danceasphalt」を披露。観客たちは巨大なミラーボールが放つ幻想的な光の下、丁寧に紡がれるグルーヴィな演奏を全身で浴びながら思い思いにステップを踏んだ。
「1997」「60W」「蛍狩り」など、バンドのオルタナティブな感性が光る楽曲が続けて披露された中盤。たかはしは「羊文学、本当にカッコよかったですね。羊文学とは10年前に一緒にライブをしていて、その頃に弾き語りでよく演奏していた曲をやりたいと思います」と告げると、ほのかに灯る暖色の照明を背に初期のナンバー「好きでよかった。」をじっくりと歌い上げる。「僕のリリー」「地球でつかまえて」を経て、リーガルリリーはたかはしの“核”と共鳴する下北沢の街について歌った「天きりん」をパフォーマンス。そのまま「キラキラの灰」「リッケンバッカー」のキラーチューン2曲を続けて会場のテンションを最高潮に導き、最後は「ますように」を軽やかに奏でてステージをあとにした。
アンコールで羊文学へのリスペクトを語り合うリーガルリリーの2人。たかはしは「いいものを目にしてしまうと言葉なくなっちゃうよね。普段、言葉ってものを忘れたいと思っていて。今日はそんな1日だったと心から思います。皆さん、こんな日を選んで、ここに来てくれて本当にありがとうございます」と、ここまでライブを見守ってきたオーディエンスに感謝を伝えた。ピースフルな空気が場内を包む中、リーガルリリーは「cell,core」東京公演に捧げる最新曲「カニステル」、バンド初期から歌い続けてきた代表曲の1つ「はしるこども」を届け、充実した表情で「cell,core」の開催5周年を締めくくった。
なおリーガルリリーは海が加入したバンドの記念日である7月5日の“海の日”に、初の大阪・大阪城音楽堂での単独公演を開催。一方の羊文学は2月から全国5都市を巡るツアーを行う。チケット情報は各バンドのオフィシャルサイトにて確認を。
セットリスト
リーガルリリー「cell,core 2025 to 2026」東京公演 2025年1月20日 Zepp DiverCity(TOKYO)
羊文学
01. エンディング
02. doll
03. いとおしい日々
04. 踊らない
05. Burning
06. cure
07. くだらない
08. more than words
09. 愛について
10. mother
リーガルリリー
01. ムーンライトリバース
02. GOLD TRAIN
03. danceasphalt
04. 1997
05. 60W
06. 蛍狩り
07. 好きでよかった。
08. 僕のリリー
09. 地球でつかまえて
10. 天きりん
11. キラキラの灰
12. リッケンバッカー
13. ますように
<アンコール>
14. カニステル
15. はしるこども
公演情報
リーガルリリー 大阪城音楽堂 単独公演
2026年7月5日(日)大阪府 大阪城音楽堂
羊文学「SPRING TOUR 2026」
2026年2月24日(火)神奈川県 KT Zepp Yokohama
2026年3月1日(日)宮城県 SENDAI GIGS
2026年3月5日(木)福岡県 Zepp Fukuoka
2026年3月10日(火)愛知県 Zepp Nagoya
2026年3月19日(木)北海道 Zepp Sapporo


