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くるりが結成30周年に起こした大合唱、全国ツアーで新曲続々と

「くるりツアー25/26 ~夢のさいはて~」東京公演の様子。(Photo by Kana Tarumi)
9か月前2026年02月06日 12:05

くるりの全国ツアー「くるりツアー25/26 ~夢のさいはて~」が1月30、31日の東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演をもって閉幕した。この記事では東京公演1日目の模様をレポートする。

1996年に立命館大学の音楽サークル・ロックコミューンにて結成され、今年で30周年を迎えたくるり。このツアーでは福岡、北海道、大阪、愛知、東京の5カ所を巡り、2月11日リリースのアルバム「儚くも美しき12の変奏」収録の新曲やバンド初期の楽曲などをたっぷりと披露した。

30年やったらもういいかなと思ってたけど

バンドロゴのネオンが光るステージに姿を現した岸田繁(Vo, G)と佐藤征史(B, Vo)、サポートメンバーの松本大樹(G)、野崎泰弘(Key, Cho)、石若駿(Dr, Perc, Cho)、山田周(Vn)は「グッドモーニング」でライブをスタート。穏やかさと切なさをたたえたこの曲の魅力をコントラバスやバイオリンの優雅な音色が引き立てていく。「ロックンロール・ハネムーン」が始まると、イントロが鳴り出した途端、会場の空気はたちまちカラフルに。畳野彩加(Vo, Cho / Homecomings)も登場し、鮮やかなコーラスで軽快な演奏に彩りを加えた。畳野はそのまま「琥珀色の街、上海蟹の朝」でメインボーカルの一翼を担い、続く「Regulus」では凜とした無垢な歌声で観客の心を柔らかく刺激した。

「ワンダーフォーゲル」でフロアを大きく揺らしたのち、岸田は「くるりは今年結成30年を迎えました。30年やったらもういいかなと思ってたんですけど、やり残したことが多いのでまだしばらくはやると思います」と宣言。そしてニューアルバム「儚くも美しき12の変奏」より「C'est la vie」を披露し、ヘビーなロックサウンドに乗せて「それが人生だ!」というフレーズをユーモラスに歌い上げた。

多彩なナンバー続々と

その後も「いろんな曲をやります」という言葉通り、30年という長い月日で培った引き出しを次々と開けるかのように多彩なナンバーが繰り出される。モータウン風味のビートから始まり、アコーディオンや弦楽器の音色がアイリッシュな風を吹かせた「BIRTHDAY」、観客を感傷に浸らせる新曲「金星」や「瀬戸の内」、てらいのないアンサンブルが胸を打つ「In Your Life」など、新旧の楽曲を織り混ぜたセットリストで、くるりというバンドの持つ多面性が提示された。アブストラクトなサウンドに畳野が歌声を乗せた「Amamoyo」では、岸田が時にタンバリンを、時にメガトラを操り自由闊達にパフォーマンス。かと思えば次曲「oh my baby」では伸びやかでエモーショナルな歌声をまっすぐ響かせた。

ギャラガー兄弟よろしく大合唱を

ライブが終盤を迎えた頃、岸田がOasisの来日公演を観に行った際のできごとを突如語り出す。「Don't Look Back in Anger」での大合唱に最初は抵抗を感じていたこと、気付いたら合唱しながら目から汗のようなものを流していたこと、「くるりでもやりたい」と思ったこと。そんな心境の変化を明かした彼は「ワンダリング」の「Hobo! Hobo! Wandering」というフレーズでオーディエンスに合唱をしてもらいたいと語る。丁寧なレクチャーを経て本番へ突入すると、岸田がギャラガー兄弟よろしくシンガロングを促し、観客は目一杯の声でそれに応答。最後には盛大なハンドクラップも巻き起こり、会場が強い一体感に包まれた。その後くるりは「Tonight Is The Night」を演奏し、ステージを去って行った。

アンコールの拍手に応えて姿を現したくるりは、岸田の「結成30周年ということで『くるりはこのようなバンドでありました』という曲を」という言葉に続けて、1stシングル「東京」のカップリング曲「尼崎の魚」をプレイ。大胆な展開を見せるこの曲を、時を経て成熟したテクニカルなサウンドで奏で、オーディエンスの目と耳を釘付けにした。くるりの曲のメロディに乗せてグッズを紹介する定番コーナーでは、佐藤が「東京」ラストのコーラス部分を即興でアレンジして歌い上げ、岸田に「天才。今年一番面白かった」と言わしめる場面も。そんな和やかな空気の中、くるりは最後に「ブレーメン」「潮風のアリア」を披露し、ライブの幕を下ろした。

セットリスト

「くるりツアー25/26 ~夢のさいはて~」2026年1月30日 Zepp Haneda(TOKYO)

01. グッドモーニング
02. ロックンロール・ハネムーン
03. 琥珀色の街、上海蟹の朝
04. Regulus
05. ワンダーフォーゲル
06. C'est la vie
07. ハローグッバイ
08. ばらの花
09. BIRTHDAY
10. 金星
11. 渚
12. 瀬戸の内
13. はたらくだれかのように
14. In Your Life
15. お化けのピーナッツ
16. Amamoyo
17. oh my baby
18. I Love You
19. 冬の亡霊
20. ミレニアム
21. さよならリグレット
22. ワンダリング
23. Tonight Is The Night
<アンコール>
24. 尼崎の魚
25. ブレーメン
26. 潮風のアリア

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