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エルスウェア紀行、過去最大規模ワンマンで新天地への決意表明「これからも変わらずに変わり続けたい」

エルスウェア紀行(撮影:髙野立伎)
8分前2026年02月12日 14:04

エルスウェア紀行のライブツアー「tour "strange town" 2025-2026」のファイナル公演が2月7日に東京・日本橋三井ホールにて開催された。

心の機微を描いたアコースティックパート“微光奏”

このツアーは昨年11月にスタートし、全国5公演にわたり開催。“微光奏”と銘打ったアコースティックスタイルと、“遠景奏”と題したバンドスタイルを織り交ぜて行われ、ファイナル公演では“微光奏”と“遠景奏”の2部構成のパフォーマンスで満員の観客を楽しませた。

ライブ冒頭で繰り広げられたのは安納想 (Vo, G)とトヨシ(G, Dr, Cho)にサポートメンバーのノ上(Key)を加えた“微光奏”のパフォーマンス。暗転したステージにいくつものフロアランプの温かな明かりが灯る中、ステージに登場した安納とトヨシは「温度と一部」でライブをスタートさせた。続いてノ上も加わり「さよならに」を披露。アコースティックのシンプルなサウンドながら、トヨシの鋭いギターストロークを軸に力強さも感じさせるアンサンブルを繰り広げた3人。安納はMCで“微光奏”というタイトルの表記を「『微生物』の“微”で……」と説明し、トヨシから「『微かな』のほうがいいよ(笑)」とツッコまれて苦笑いしつつも「心の機微に向き合いたい」という思いを丁寧に語った。

エモーショナルなバンドサウンドが炸裂“遠景奏”

“微光奏”パートを終えたあとは安納とトヨシに、バンドメンバーの千ヶ崎学(B)、sugarbeans(Key)、qurosawa(G)が加わり“遠景奏”が始まった。qurosawaのエモーショナルなギターが炸裂した「ムーンドライバー」から「少し泣く」「鬱夢くたしかな食感」と、バンドサウンドを前面に押し出したパフォーマンスで客席を圧倒した5人。MCでトヨシは「安納と音楽をやり始めて10年、今までで一番大きな会場でソールドアウトして。本当にうれしい」と達成感に満ちた表情を見せる。しかしその一方で2人は「エルスウェア紀行」というバンド名がさまざまな人に呼び間違えられてきたというエピソードも和やかに明かし、観客の笑いを誘った。

中盤では「素直」「無添加」など、浮遊感に満ちたミディアムチューンが連投される。安納が心地よい耳ざわりの声で口上を述べたあとは「天国暮らし」のファンタジックなアンサンブルを展開。その後はバンドメンバーがステージを去り、安納とトヨシの2人だけで「ひかりの位相」「問題のない朝」をパフォーマンスし、序盤の“微光奏”とはまた異なる静謐な空気感を作り上げた。

トヨシのドラムソロからは「天才は今度」が始まり、5人は疾走感たっぷりの演奏でオーディエンスの体を揺らす。ライブも後半にさしかかり、5人は「あなたを踊らせたい」「ロマンチックサーモス」といったナンバーでスパートをかけていった。最後に安納は「日々を旅する記録をするようにそのとき見える景色やテーマと向き合ってきて、伝えたいことがあるというよりもできることがあると信じてこられたのが音楽でした。悲しかったり寂しかったりすること、そういう重りだと思っていた厄介さが案外そう思わせてくれたのかもしれない、皆さんにもきっとそういうものがあるんじゃないかな。くくれない好き、言い切れない夢をなでるような思いで作った新曲を最後にやります。別れのない音楽でまた会えますように」と丁寧に語り、「とわの祭り」「温度と一部」で本編を締めくくった。

アンコールでメジャーデビューを発表、さらなる活躍へ

アンコールではライブ翌日の2月8日にトイズファクトリーから1stメジャーシングル「のびやかに地獄へ」をリリースし、9月13日に東京・EX TEATER ROPPONGIで単独公演「夢幻飛行2026」を開催することが発表された。安納はメジャー初シングルのタイトルについて「メジャーが地獄ということではなくて(笑)。今の世の中は楽しいこともあれば暗い気持ちになることも多いのかなと思う。もしも向かう先が地獄だとしても、私たちは伸びやかにいこうよ、マグマの中でハイタッチしようよ、という曲」と説明。トヨシは「メジャーデビューしてもあまり変わらないと思います、そもそも元からちょっとずつ変わっていっているので。これからも変わらずに変わり続けたい」と今後の活動の展望を述べ「この先もいろんなお知らせができると思います」とさらなる活躍を誓い、その決意表明のように新曲「のびやかに地獄へ」を熱く高らかに奏でた。

セットリスト

エルスウェア紀行「tour "strange town" 2025-2026」2026年2月7日 日本橋三井ホール

01. 温度と⼀部
02. さよならに
03. キリミ
04. ひかりの国
05. ムーンドライバー
06. 少し泣く
07. 鬱夢くたしかな⾷感
08. 素直
09. 無添加
10. マイ・ストレンジ・タウン
11. 天国暮らし
12. ひかりの位相
13. 問題のない朝 short
14. 天才は今度
15. あなたを踊らせたい
16. ロマンチックサーモス
17. まなざしはブルー
18. 冷凍ビジョン
19. とわの祭り
20. 温度と⼀部
<アンコール>
21. ベッドサイドリップ
22. のびやかに地獄へ

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