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Penthouse、初の日本武道館公演でバンドの軌跡を振り返る「一緒に夢を叶えてくれてありがとう」

Penthouse「Penthouse ONE MANLIVE in 日本武道館 "By The Fireplace"」の様子。(撮影:田中聖太郎)
10分前2026年03月18日 6:03

Penthouseのワンマンライブ「Penthouse ONE MAN LIVE in 日本武道館 "By The Fireplace"」が3月16日に東京・日本武道館で開催された。追加販売されたステージサイド席を含めた全席がソールドアウトとなった本公演。Penthouse初の武道館公演を見届けるべく、会場には約1万人の観客が足を運んだ。

初武道館公演の幕開けと祝福

暗転するとメンバーのインタビュー映像が流れ、6人それぞれが武道館公演への思いを語る姿が映し出される。その後ステージにメンバーとパーカッション、ホーンセクション3人、コーラス2人、ゴスペル5人の計17人が登場。セッションを始めると自然とクラップが発生し、浪岡真太郎(Vo, G)の「こんばんは、Penthouseです! 来たぜ、武道館!」という言葉に会場全体から大きな声援が上がる。そしてオープニングの定番曲「Welcome to the Penthouse」からそのまま「Planetary」へ。大島真帆(Vo)のリードによってウェーブとコール&レスポンスが起きると、会場は温かな一体感に包まれていく。そしてミラーボールのまばゆい光が独創的な雰囲気を生み出す中、続けて披露されたのは、浪岡と大島によるツインボーカルが炸裂する「ナンセンス」。華やかなホーンのハイノートとともにライブのオープニングパートが締めくくられると、観客は初の武道館公演の幕開けを祝福するかのように、目一杯の拍手と声援を送った。

史上最高のPenthouseを

「今日に向けてたくさん準備してきました。史上最高のPenthouseを見せられるライブにしたいと思います!」という浪岡の力強い宣言に続いた「Stargazer」では、角野隼斗(Piano)と平井辰典(Dr)のスリリングなプレイとホーンセクションの情熱的なソロ回しがオーディエンスを妖艶な空気で包み込む。かと思えば「青く在れ」では清涼感と勢いのあるロックサウンドに乗せて客席中でタオルが回り、角野の軽やかなピアノのイントロで始まった「Minute by Minute」では上品で華やかなグルーヴ感が生み出される。続く「Live in This Way」では大原拓真(B)と矢野慎太郎(G)が向かい合って繰り広げる重厚なプレイに会場が沸き立ち、Penthouseの音楽スタイルの幅広さと確かな演奏技術が立て続けに示された。

ここでピアノとソロボーカルだけで届けられるPenthouseのライブの定番コーナー“Cateen's Time”へ突入。浪岡はDeep Purpleの日本武道館公演の音源が収められたライブアルバムを聴いた際に初めて武道館という場所を認識したと語り、そのアルバムに収録されている楽曲「Smoke on the Water」のカバーを披露。有名なイントロのリフに浪岡の音楽的ルーツを感じさせるエッジの効いたボーカルが続くと、客席から大きな拍手が巻き起こった。続いて大島が登場し、この日はカバー曲ではなくPenthouseの楽曲を披露したかったと前置きして、親から子供への愛を歌った楽曲「花束のような人生を君に」を歌唱。自分を育ててくれた両親への思いをパワフルかつスムースな歌声で届け、エモーショナルな空気に会場を浸した。

6人で歩んできた軌跡

そして再びメンバー全員がステージにそろい、MCパートへ。浪岡はリハーサルで歯が欠けてしまったという衝撃のエピソードを明かし、平井は「節目の舞台なので根に持っている事件を」と、自身の“渾身の変顔”の写真が長年バンドのGoogleアカウントのアイコンに使用されているというエピソードを披露し笑いを誘った。今回バンドの中心となってライブの演出を担当した大原は、ライブ前日の夜にステージの寸法を間違えてドラムとピアノが舞台に乗らないという悪夢を見たと告白。会社員として働く矢野は午前中にオフィスで働いてから午後休を取って武道館に来たこと、そしてライブ翌日も朝から出社を控えていることを明かし「皆さんも一緒に強く生きましょう」と客席に語りかけた。角野は楽屋で武道館と同じ“八角形”のゴミ箱と鏡を見つけたというエピソードを披露し、大島は「Penthouseは頭の回転が早くて器用なメンバーが多いけど私はそうではないので、つらいなと思うことがある」と告白しながら「だけど、ライブという場では私の価値を還元できるのではないかと思ってます!」と力強く言い放った。

6人の個性あふれるMCに続いて披露されたのは、これまでのPenthouseの軌跡をたどる“武道館スペシャルメドレー”。「Change the world」から「夏に願いを」まで、これまで彼らが生み出してきた楽曲たちがミュージックビデオの映像とともに届けられた。そしてメドレーのあと、Penthouseはテレビアニメ「魔入りました!入間くん」第4シリーズのオープニングテーマである新曲「一二三」を初披露。曲中では「満員御礼」というこの日の武道館の光景にぴったりなフレーズが繰り返され、ピアノとホーンセクションのふくよかな音色が華やかな空気感を演出した。このあと彼らはライブのクライマックスに向けて「フライデーズハイ」「一難」とパワフルな楽曲を重ね、「我愛你」では武道館中にシンガロングを巻き起こす。そして最後に代表曲の「…恋に落ちたら」が披露されると、オーディエンスはライブの終わりを惜しむように手を左右に振りながら歌声を響き渡らせた。

一緒に夢を叶えてくれてありがとう

鳴り止まない拍手の中で開始したアンコールでは、バンドの始まりの曲であり本ライブのタイトルの由来にもなった「Fireplace」を、6人で円になりながら向かい合って披露。歌い終えた大島が「この6人で、そして仲間を増やして、武道館まで来ることができて本当にうれしいです」と話すと、角野が続けて「10年以上、学生のときと同じように音楽ができる。こんなに幸せなことは世界のどこにもないですよ」と語る。さらにPenthouseは、夏に3rdアルバム「Neon Garden」をリリースすること、それに伴い12月に東名阪ホールツアー「Penthouse ONE MAN LIVE TOUR 2026 "Neon Garden"」を行うことを発表し、場内は大きな拍手に包まれた。そして浪岡が、これまでミュージシャンになることが夢だと思ったことはなかったという自身の過去を振り返りながら「叶わないとわからないこともあって。僕はずっと、ミュージシャンになりたかったんだなと思います」と素直な思いを吐露。彼がメンバー1人ひとりの名前を呼んで「一緒に夢を叶えてくれてありがとうございます」と感謝を伝えると、6人で武道館公演というひとつの目標を成し遂げたことの幸福感が会場全体に広がった。最後は「Taxi to the Moon」で盛り上がり、大島がサポートメンバーやスタッフをステージ上で紹介。何度も感謝の言葉を繰り返しながら、6人全員でステージをあとにした。

なお本公演の模様はU-NEXTで生配信され、3月20日18:00から4月3日23:59まで見逃し配信が実施される。

セットリスト

「Penthouse ONE MANLIVE in 日本武道館 "By The Fireplace"」2026年3月16日 日本武道館

01. Welcome to the Penthouse
02. Planetary
03. ナンセンス
04. Stargazer
05. 青く在れ
06. Minute by Minute
07. Live in This Way
08. Smoke on the Water(Deep Purple)
09. 花束のような人生を君に
10. 武道館スペシャルメドレー
 ・Change the world
 ・Take Me Maybe
 ・Jukebox Driver
 ・流星群
 ・26時10分
 ・Raise Your Hands Up
 ・隣の恋は青
 ・夏に願いを
11. 一二三
12. フライデーズハイ
13. 一難
14. 我愛你
15. …恋に落ちたら
<アンコール>
16. Fireplace
17. Taxi to the Moon

公演情報

Penthouse ONE MAN LIVE TOUR 2026 "Neon Garden"

2026年12月14日(月)大阪府 グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)メインホール
2026年12月15日(火)愛知県 Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2026年12月17日(木)東京都 東京ガーデンシアター

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