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SKRYUが大阪でZeppツアー完走、スーパースター目指し走り続けた先の“本当に見たい景色”

SKRYU(Photo by JUNYA "Thirdeye" S-STEADY)
6分前2026年03月29日 3:07

SKRYUの初となるZeppツアー「SKRYU 絶 (Zepp) Tour 2026」のファイナル公演が、3月27日に大阪・Zepp Osaka Baysideで開催された。

余裕と貫禄すら漂うパフォーマンスはすでにスーパースター

今年2月にEP「絶」でメジャーデビューを飾った彼にとって、その第一歩となったこのツアー。セットリストは公演ごとに日替わりで、「絶」という漢字を解体して「糸」と「色」に分け、それぞれ半分以上の楽曲をガラリと入れ替えた“いとset”と“いろset”が用意された。さらに2つの公演のハイライトをいいとこ取りした“ぜつset”という第3のセットリストも存在し、何度通っても飽きさせない彼の旺盛なエンタメ精神が表れた仕掛けになっていた。そして最後となる大阪公演で展開されたのは“いろset”の楽曲群だった。

満員の観客が開演を待つ中、ステージの周囲は赤いカーテンで飾られ、後方にはメジャーデビューEP「絶」収録曲のコンセプトである「絶叫」「絶世」「絶景」「輝絶」「悶絶」の文字が記された垂れ幕が吊るされている。定刻を過ぎるとバックDJのchakaがブースに入り、「ピンクのワゴン -悶絶-」のトラックが流れ出すと、場内は妖しい雰囲気に。袖からゆっくりと姿を現したSKRYUは、サングラスをずらしてパンパンのフロアを見渡すと、「調子はどうだ! 今日はノドチンコぶっ飛ばすくらい叫べますか!?」とシャウトし、パーティの幕開けを告げた。渋い低音から滑らかなファルセットまで自由自在に行き来する、変幻自在な彼の歌声が、瞬く間にオーディエンスを魅了していく。

その後もイントロが鳴るたびに会場は興奮の渦に。「VIP」で「例え売れっ子のラッパーになっても 戻ってきたぞ大阪!」とリリックを替えたり、「Golden Time」の冒頭で「大阪のみんなのおかげで、俺のゴールデンタイムは今かもしれない!」と叫んだりと、大阪のファンへの感謝を随所ににじませる。マイクを通さない生の声で絶叫を轟かせたのを合図に「Ahhhhhhh! -絶叫-」へ突入。余裕と貫禄すら漂うパフォーマンスは、すでに目標とする“スーパースター”の風格を感じさせた。

“スパンコールじいちゃん”のパーソナリティついに完成

改めてメジャーデビューを観客に報告した流れから、それでも「この期に及んで、まだモテたいぞ!」と内なる思いを爆発させてSKRYUが歌ったのは「MOTEKI」。ラストに彼は「つらいときもありましたけどね、こんな最高のライブやってる俺、控えめに言ったって今が一番幸せ、ありがとう!」と歌詞を替えて歌い上げ、喜びを全身で表すようにステージを右から左へと所せましと舞ってみせた。この動きについてSKRYUは「羽生結弦リファレンスでやってみたけど、やっぱ俺が芸術点を叩き出すのはラップやな」としみじみと語り、フロアからは温かい笑いが起きる。

中盤は「しゅがふり」「S+ -絶世-」「Cheap Luxury」とスウィートなナンバーを連発。この“SKRYUモテたいぜセクション”を終え、フロアから黄色い歓声を浴びた彼は「みんなにカッコいいと言われると、本当にカッコよくなってる気がします」と笑顔を見せ、「皆さんにはSKRYUのさらなる性癖に付き合っていただきたいと思います!」とさらなるディープな世界へと観客を誘うことを告げた。そしてリビドーを爆発させるようなテンションで「Tight Skirt」に突入。ステージ中央でSKRYUがクールにポーズを決めるたびに大歓声が湧き上がる。さらに「君がタイトスカートなら、僕はタンクトップ」という言葉から「タンクトップ・ランナウェイ」へ。ストーリーを紡ぐような曲のつなぎで観客を没入させていく。

「タンクトップ・ランナウェイ」のラストでシャツを脱ぎ捨て、上半身はタンクトップと「絶」の文字が輝くブリンブリンのネックレスだけになったSKRYUは、続けてミラーボールの光を浴びながら「スパンコールじいちゃん -輝絶-」を熱唱した。なお、今回のツアーでは各公演を通して“スパンコールじいちゃん”のパーソナリティについて考えてきたそうで、このツアーファイナルでついにその設定が完成。「東京の光が丘に住んでいる」「新幹線はのぞみではなくひかりを使う」「時刻表が好き(ダイヤだから)」「好きな米はコシヒカリ」「子供の名前はこうたくん(光沢だから)」といった細かすぎる人物像が明かされ、会場は笑いに包まれた。さらに“スパンコールじいちゃん”が酒が好きという設定から「居酒屋」がスタート。SKRYUは生ビールが注がれたジョッキを片手にラップし、曲が終わると「乾杯!」とシャウトして見事に飲み干した。

「俺を光らせたのはみんなだし」

「お前ら、目を覚ませ!」という煽りとともに始まった「How Many Boogie」では、オーディエンスから熱いコールが湧き起こる。しかしSKRYUはビートを一旦ストップさせ、「お前らが最高すぎて、もっと上が見たくなった!」とリクエスト。最初からやり直すと、マイクを通したSKRYUの声にも負けないほどの巨大なコールが会場に轟いた。「上っ面☆本気DE☆LOVE」ではSKRYUが途中でフロアに降り、まるで口説くように観客に直接声を掛けるひと幕も。しかし「僕のことアリだと思いますか?」と声を掛けた相手が既婚者だと判明するや否や、「幸せになりやがれ!」と悔しそうにステージへ戻っていった。

その後のMCで「どんだけ疲れてても、みんなの顔を見てるとエナジーが湧き上がってきますね。本当に1人ひとりの顔が僕の歌う理由です」と真摯なメッセージを伝えたSKRYU。スポットライトを浴びながら、ここまでたどってきた自身の軌跡を噛み締めるように「Country Roads」をエモーショナルにラップし、曲が終わると「俺を光らせたのはみんなだし、みんなのおかげでこんなに幸せな日々を味わわせてもらってます」と深く感謝した。「Screw Driver」で再びパーティモードに突入すると、SKRYUに合わせて観客も一緒にハンドルを切る振り付けで踊り、会場は一体に。「Mountain View」では観客が一斉にスマートフォンのライトを点灯し、文字通り“絶景”となったフロアを前にSKRYUは「俺やっぱrapしてて良かった」と感慨深げに歌い上げる。

満員のフロアを見渡しながら気付いた“本当に見たい景色”

終盤に差し掛かると、SKRYUは少しトーンを落として「初めて今日、ライブが始まる前に悲しくなりました。クソ楽しいZeppツアーが今日で終わっちまうからです」と胸の内をまっすぐに語り始めた。このツアーが終われば、再び楽曲制作のために家にこもり、あるいはさまざまなメディアに出演し、ファンに背を向けて猛スピードで走り続ける日々が待っている。自らの夢であるスーパースターになり、楽しいコンテンツを提供し続けるという使命を負いながら。しかし、前だけを見て走り続けた先で、自分はいったいどんな景色を見たいのだろうか……と、彼は自問自答したという。

そして「俺が本当に見たい景色っていうのは、みんなに背を向けてるときじゃなくて、こうやって走って、その道のりを振り返った瞬間に見える、みんなと目が合うこの景色なんじゃないかな」と語り始めたSKRYU。満員のフロアを見渡しながら、確信に満ちた声で「まだまだ見たい景色があるとか言っているものの、本当に見たい景色っていうのは、もう目の中にあるんじゃねえかなって気付き始めた」と続ける。そのまっすぐな言葉のあと、彼は大きな世界へ羽ばたく思いをつづった「Shangri-La -絶景-」を披露。さらに、このZeppツアーで得た確かな手応えとスーパースターになる覚悟を胸に、この日一番のド派手な照明を浴びながら「超Super Star」をハイテンションで叩きつけた。

「頃合いのいい頃に」を経て、いよいよラストナンバーへ。「俺にSKRYUという役割を与えてくれたお前ら! 死ぬまでついてきやがれ!」という絶叫とともに「クランクアップ」がスタートし、客も残された最後の力を出し切るように声を上げ、力強く腕を突き上げた。そしてこの曲のアウトロで、SKRYUは「次のワンマンライブは8月29日、8月30日の2DAYS! ぴあアリーナでお会いしましょう!」と突然告知。会場が喜びに沸く中、彼は颯爽とステージを去っていった。

セットリスト

「SKRYU 絶 (Zepp) Tour 2026」2026年3月27日 Zepp Osaka Bayside

01. ピンクのワゴン -悶絶-
02. VIP(Short ver)
03. One Shot(Short ver)
04. Golden Time(Short ver)
05. Ahhhhhhh! -絶叫-
06. MUNASAWAGI(Short ver)
07. MOTEKI
08. しゅがふり
09. S+ -絶世-
10. Cheap luxury
11. Tight Skirt
12. タンクトップ・ランナウェイ
13. スパンコールじいちゃん -輝絶-
14. 居酒屋(Short ver)
15. How Many Boogie(Short ver)
16. 上っ面☆本気DE☆LOVE
17. GOKAICHO
18. Country Roads
19. Screw Driver
20. Mountain View
21. Mr.Scandalous
22. Shangri-La -絶景-
23. 超Super Star
24. 頃合いのいい頃に
25. クランクアップ

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