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timeleszは「完璧ではない日常」を肯定する / MAZZELが歩んだ軌跡と、その先に広がる未来

再生数急上昇ソング定点観測
約1か月前2026年04月03日 9:05

YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週イチ連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで3月20日から3月26日にかけて集計されたミュージックビデオランキングの中から要注目トピックをピックアップします。

文 / 真貝聡

まずはこの週の初登場曲の振り返りから

今週のYouTubeのミュージックビデオランキングには、1位にBTSの「SWIM」が登場した。人生の荒波の中でも立ち止まることなく前進し続ける姿勢を描き、自分のペースで泳ぎ続ける意志を“人生への愛”として表現した1曲だ。

6位にはSnow Manの「BANG!!」がランクインした。今作は4月29日公開の映画「SAKAMOTO DAYS」主題歌で、主演を務めるのはメンバーの目黒蓮。3月25日のMV公開からわずか5日間で2000万再生を突破し、昇竜の勢いを見せている。

36位に登場したのは星街すいせいの「プリマドンナ」だ。個人事務所「Studio STELLAR」設立後、初の楽曲となる本作は「譲れないわ MY STAGE」「今こそ幕開けだわ」といったフレーズに象徴されるように、新たなスタートへの強い思いを感じさせる仕上がりとなっている。

39位にはAdoの「AiAiA」がランクインした。遊園地を思わせるカオティックなサウンドの中で、変幻自在なボーカルが鮮烈な存在感を放っている。「THE FIRST TAKE」で披露された一発撮りのパフォーマンスも話題を呼び、楽曲の魅力をさらに押し広げている。

ボーイズグループ、アイドル、女性ボーカリストなど、さまざまなアーティストの新曲が並んだ今週は下記の3曲をピックアップする。

timelesz「GOOD TOGETHER」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場5位

timeleszの新曲「GOOD TOGETHER」は、4月29日にリリースされるアルバム「MOMENTUM」のリード曲。3月21日のMV公開から3日間で150万回再生を突破し、10日で250万回再生に到達するなど、着実に注目度を高めている。

今作は「一瞬一瞬を大切にしながら、みんなで勢いを増して進んでいく」というアルバムのコンセプトを体現した1曲だ。歌詞で描かれているのは「完璧ではない日常」を肯定し合える関係性の尊さ。「最高で最低で平凡で特別な今日」というフレーズに象徴されるように、喜びや不安が入り混じる日々そのものを受け入れ、「一瞬も、永遠も、楽しんでいこう」と前向きに歌い上げる姿勢が印象的だ。将来への悩みや気分の浮き沈みも、誰かと共有することで軽やかに変化していく。

さらに「以心伝心」や、七夕の彦星として知られる「アルタイル」といったモチーフが、離れていても通じ合う絆をさりげなく補強している。騒がしくも輝く時間を分かち合いながら、かけがえのない“今”を更新し続けていくことを歌った「GOOD TOGETHER」は、今のtimeleszを体現するポジティブな共生の物語として響いている。

なお筆者は、timeleszの原嘉孝と橋本将生が表紙と巻頭特集に登場する4月16日発売の「TVガイドPERSON vol.164」で、彼らへのインタビューを担当している。アルバムに込めた思いや収録曲の魅力についても語られているので、あわせてチェックしてほしい。

MAZZEL「Get Up And Dance」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場19位

MAZZELが4月8日リリースする2ndアルバム「Banquet」のリード曲となるのが、今週19位に登場した「Get Up And Dance」だ。USファンクバンド・Freedomの楽曲をサンプリングした、「ポンキッキーズ」のテーマ曲としても知られるスチャダラパーの「GET UP AND DANCE」を大胆に引用し、MAZZELらしい愛と幸福感に満ちたファンキーなパーティチューンへと昇華している。

MVは、グループの「これまで」と「これから」を詰め込んだボードゲームを舞台に展開される。「予定通りじゃないストーリー / でも全てが思い通り」という歌詞の通り、思いがけない出来事さえ味方に変えながら、前向きに進み続ける姿が描かれている。さらに、「ポンキッキーズ」のキャラクターであるガチャピンやムックをはじめ、メンバー考案のキャラクターや縁のある存在たちも登場し、遊び心あふれるパーティシーンを彩っている。細部にまでちりばめられた演出が、楽曲のテーマである「楽しむ力」を視覚的にも強調しているように感じられる。

パフォーマンス面では、s**t kingzのkazukiによる振付がこの曲の魅力をさらに増幅している。サビのキャッチーな動きは思わず真似したくなる親しみやすさを備えつつ、ペアダンスや8人でシンクロするフォーメーションによって、一体感と躍動感を際立たせているのだ。「Get Up And Dance」は、MAZZELが歩んできた軌跡と、その先に広がる未来をポップかつエネルギッシュに提示した1曲と言っていいだろう。

乃木坂46「最後に階段を駆け上がったのはいつだ?」

※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場21位

乃木坂46の新曲「最後に階段を駆け上がったのはいつだ?」は、4月8日にリリースされる41枚目のシングルの表題曲。MVは虚構と現実を行き来する構成で、夢のような空間や退廃的で不穏な世界、強風の中で朝日を背に踊る現実のシーンが対比的に描かれていて、メンバーの強い表情が印象に残る。監督を務めたのは乃木坂46の「制服のマネキン」「シンクロニシティ」など、グループの代表曲を手がけた池田一真。今作で初めてセンターに立つ5期生の池田瑛紗は、冒頭のノーカットシーンを見どころとして挙げている。

一方で歌詞の主題となっているのは、「報われる保証がない世界で、それでも行動する意味」だ。象徴的に用いられる「階段」は人生の比喩であり、自分の足で登るしかなく、どこへ続くかもわからない不確かな道を示している。中でも「努力しても夢が叶うとは限らない」と明言することで、成功を前提とした価値観を否定し、現実の厳しさを冷静に描き出す点が特徴的だ。それでも主人公は立ち止まらない。行動の動機は結果や報酬ではなく、「何もせずにいることは生きていないのと同じだ」という切実な実感にある。

さらに後半では「もう失うものはない」という開き直りに近い覚悟がにじみ、再び踏み出す意志が示される。ラストの問いかけは、成果ではなく“最後に本気で動いた瞬間”をリスナーに突き付け、この楽曲が行動そのものの価値を問う作品であることを強く印象付けている。

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